項目 | 情報 |
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CAS番号 | 12026-57-2 |
名称 | リンモリブデン酸 |
物質ID | H28-A-057, C-116A |
分類実施年度 | 平成28年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 (危険物/有害物) | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
|
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
|
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
|
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
|
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
|
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
|
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 |
|
- | - | 不燃性である (GESTIS (Access on August 2016))。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
|
- | - | 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
|
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
|
- | - | 不燃性である (GESTIS (Access on August 2016))。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 |
|
- | - | 不燃性である (GESTIS (Access on August 2016))。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
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- | - | 水に可溶 (GESTIS (Access on August 2016)) との観察結果があり、水と激しく反応することはないと考えられる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
|
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
|
- | - | 酸素を含む無機化合物であるが、データがなく分類できない。ただし、リンモリブデン酸は酸性物質であり、塩基性染料と安定な塩を生成し、顔料として使用され、染料との反応生成物がクレヨン・絵具等の顔料として使用される(化学大辞典(2006))との記載から、酸化性はないものと推定される。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
|
- | - | 無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
|
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない |
|
- | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
|
- | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
|
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
|
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
|
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
|
- | - | データ不足のため分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
|
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
|
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
|
- | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 |
|
H341 |
P201 P202 P280 P308+P313 P405 P501 |
本物質のデータはない。水溶性モリブデン化合物であるモリブデン酸ナトリウムにおいて、in vivoでは、マウス骨髄細胞の小核試験で陽性が認められたが、小核誘発の程度は小さい。また、モリブデン酸ナトリウムのマウスを用いた優性致死試験で陽性と報告されているが、パイロット試験による予備的なデータのため、確定的な結論は導けないと原著者が結論している (化学物質の環境リスク初期評価 (2012)、ACGIH (7th, 2003)、Titenko-Holland et al. (1998))。In vitroでは、モリブデンの可溶性塩 (詳細不明) における細菌の復帰突然変異試験で陰性、七モリブデン酸六アンモニウム、モリブデン酸ナトリウムにおける哺乳類培養細胞の染色体異常試験、小核試験、姉妹染色分体交換試験で陽性の報告がある (化学物質の環境リスク初期評価 (2012))。以上より、水溶性モリブデン化合物の情報により、区分2とした。 なお、化学物質の環境リスク初期評価 (2012) 及びACGIH (7th, 2003) は七モリブデン酸六アンモニウムでもマウス骨髄細胞の小核試験、マウスの優性致死試験で陽性と報告しているが、原著 (Titenko-Holland et al. (1998)) 確認の結果、七モリブデン酸六アンモニウムについては検討されていない。 |
6 | 発がん性 | 区分2 |
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H351 |
P201 P202 P280 P308+P313 P405 P501 |
本物質自体の発がん性に関する情報はヒト、実験動物ともにない。ただし、ACGIHが三酸化モリブデン (CAS番号 1313-27-5) を用いたNTP試験データに基づき、可溶性モリブデン化合物が実験動物に対しては発がん性が確認された物質であるとして、可溶性モリブデン化合物に対しA3に分類している (ACGIH (7th, 2003))。本物質も可溶性モリブデン化合物に該当することから、本項は区分2とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
|
H361 |
P201 P202 P280 P308+P313 P405 P501 |
本物質自体の生殖影響に関する情報はない。ただし、可溶性モリブデン化合物であるモリブデン酸ナトリウム二水和物を用いたラットの試験で生殖影響が認められている。すなわち、雌ラットに6週間飲水投与で性周期の遅延がみられたとの報告 (環境省リスク評価第10巻 (2012))、また雌雄ラットに13週間混餌投与後交配させた結果、20 ppm 以上で体重増加抑制がみられ、80 及び 140 ppm で受胎率の低下が認められた。すなわち、80 ppm 以上の投与群では雄8例中2例で子孫が得られただけで、不妊であった雄6例を無処置雌と交配させた場合に、受胎雌は1例もみられなかった。不妊の原因は雄側にあり、精巣の病理組織学的検査で精細管の変性が認められたとの報告がある (環境省リスク評価第10巻 (2012))。本物質は可溶性モリブデン化合物に属し、モリブデン酸ナトリウムのように実験動物で性機能・生殖能への有害影響を生じる可能性があると考えられるため、本項は区分2とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) |
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H335 H336 |
P261 P271 P304+P340 P312 P403+P233 P405 P501 |
本物質は水に可溶であるとの記載がある (環境省リスク評価第10巻 (2012))。 本物質のヒト及び実験動物での単回ばく露のデータはない。可溶性モリブデン化合物であるモリブデン酸アンモニウム (CAS番号 12027-67-7) 及びモリブデン酸ナトリウム (CAS番号 7631-95-0) は気道刺激性を示すことが報告されており (DFGOT vol. 18 (2002)、ACGIH (7th, 2003)、環境省リスク評価第10巻 (2012))、いずれも厚生労働省/環境省平成27年度GHS分類で区分3 (気道刺激性) と分類されている。本物質もこれらの可溶性モリブデン化合物と同様に気道刺激性を示す可能性があると考えられる。したがって区分3 (気道刺激性) とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
|
- | - | 本物質は水に可溶であるとの記載がある (環境省リスク評価第10巻 (2012))。 本物質のヒト及び実験動物に関するデータはない。 また、可溶性モリブデン化合物であるモリブデン酸アンモニウム (CAS番号 12027-67-7) 及びモリブデン酸ナトリウム (CAS番号 7631-95-0) についてもヒトに関する情報はない。 なお、実験動物については、モリブデン酸ナトリウムでは区分1相当の用量で全身毒性 (標的臓器を特定できない死亡や極端な削?、体重減少)、精巣への影響、区分2相当の用量で腎臓への影響がみられ、モリブデン酸アンモニウムでは区分2相当の用量で腎臓に対する影響が認められている。これらの所見が認められた用量を本物質に換算すると、いずれも区分2を超える用量であった。 以上、本物質について標的臓器の分類根拠となる情報はないことから分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
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- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
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- | - | データなし |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
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- | - | データなし |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
|
- | - | データなし |
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2017/7/25 |