項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 110-12-3 |
名称 | 5-メチル-2-ヘキサノン (再分類) |
物質ID | H26-B-102, - |
分類実施年度 | 平成26年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分3 |
警告 |
H226 |
P303+P361+P353
P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点36℃ (closed cup) (ICSC (1998)) に基づいて区分3とした。 なお、国連分類2302、クラス3、PGIIIである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点が191℃ (ICSC (1998)) であり、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値として、2,542 mg/kg、3,200 mg/kg (PATTY (6th, 2012))、4,190 mg/kg (ACGIH (7th, 2013)) との報告に基づき、区分外 (国連分類基準の区分5) とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ウサギのLD50値として、8,880 mg/kg との報告 (ACGIH (7th, 2013)、PATTY (6th, 2012)) に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分4 |
警告 |
H332 |
P304+P340
P261 P271 P312 |
ラットのLC50値 (6時間) として、3,813 ppm (4時間換算値:4,670 ppm) との報告 (PATTY (6th, 2012)) に基づき、区分4とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (5,923 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
- |
- | - | 本物質 (未希釈) をモルモットに24時間適用した結果、軽度な刺激性が認められたと記述 (PATTY (6th, 2012)) や、ウサギに本物質 (20 mL/kg) を24時間適用した結果、紅斑及び壊死がみられたとの結果がある (ACGIH (7th, 2014))。以上の結果は、24時間適用のデータであるため、区分を判断するには不十分なデータとし、分類できないとした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 |
P305+P351+P338
P337+P313 P264 |
ウサギを用いた眼刺激性試験において軽度の刺激性が認められた (ACGIH (7th, 2001)) との記述から、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。モルモットを用いた皮膚感作性試験 (フロインド完全アジュバント試験) において5例中1例 (20%) で軽度な皮膚感作性が認められた (PATTY (6th, 2012)) との記述があるが、動物数が少なく、結果の詳細等不明であるため分類に用いるには不十分なデータと判断した。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。In vivoデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性である (ACGIH (7th, 2013))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3 (気道刺激性、麻酔作用) |
警告 |
H335
H336 |
P304+P340
P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
本物質は気道刺激性がある (ACGIH (7th, 2013)、HSDB (Access on September 2014))。ヒトのデータはないが、実験動物では、ラットの吸入ばく露1,603 ppm (7.49 mg/L) で音刺激に対する反応性低下、3,207 ppm (14.98 mg/L) で呼吸数減少、麻酔作用が報告されている (ACGIH (7th, 2001)、PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on September 2014))。以上より、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) と した。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2 (中枢神経系、呼吸器、腎臓) |
警告 |
H373 |
P260
P314 P501 |
ヒトで本物質ばく露による有害性の知見はない。ただし、化学構造上の類似物質であるメチルイソブチルケトン (CAS No: 108-10-1) の職業ばく露により、粘膜刺激、中枢神経系及び消化器症状がみられたと報告されている (ACGIH (7th, 2013)) 。 一方、実験動物ではラットに本物質蒸気を2週間又は13週間吸入ばく露した試験において、1,000 ppm (4.66 mg/L: 1 ppm= 4.66 mg/m3 (ACGIH (7th, 2013)) の濃度で、鼻及び眼への刺激、嗜眠、音刺激に対する反応性の低下、腎臓への影響 (重量増加、尿細管の再生、硝子滴) がみられた (PATTY (6th, 2012)、ACGIH (7th, 2013)) との記述があり、 2週間吸入試験では鼻粘膜、中枢神経系、及び腎臓への影響は区分2 (ガイダンス値換算: 0.62 mg/L/6時間 (90日換算)) の範囲内でみられている。 以上、実験動物の知見に基づき、分類は区分2 (中枢神経系、呼吸器、腎臓) とした。なお、今回は旧分類時以後にTLV値の見直しを行ったACGIH (7th, 2013) における根拠データである上記ラット吸入ばく露試験結果より標的臓器を追加したため、分類結果が異なった。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 13を超えない炭素原子で構成されたケトンで、動粘性率が0.867 (20℃、CERI計算値) であり、国連分類基準の区分2に該当するため、現行分類ガイダンスに従い分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | - |
- |
- | - | - |
11 | 水生環境有害性(長期間) | - |
- |
- | - | - |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
- | - | - |
|