項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 7173-51-5 |
名称 | ジデシルジメチルアンモニウムクロリド |
物質ID | 25B0062 |
分類実施年度 | 平成25年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成24年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | フッ素及び酸素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素は4級アンモニウムとイオン結合した塩素イオンであり、酸化性に寄与しない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 区分3 |
危険 |
H301 |
P301+P310
P264 P270 P321 P330 P405 P501 |
有効成分80%でのラットのLD50値として、238 mg/kg(原体換算値:190.4 mg/kg)(EPA Pesticide RED(2006)、HPVIS(2009))、有効成分65%でのラットのLD50値として、262 mg/kg(原体換算値:170.3 mg/kg)(EPA Pesticide RED(2006)、HPVIS(2009))の報告に基づき、区分3とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | 有効成分65%でのラットのLD50値として、2,930 mg/kg(原体換算値: 2,344 mg/kg)(EPA Pesticide RED(2006)、HPVIS(2009))の報告に基づき、区分外(国連分類基準の区分5)とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、ラットのLC50値として、0.07 mg/L(EPA Pesticide RED(2006)、HPVIS(2009))との報告があるが、ばく露時間が不明であるため分類に採用しなかった。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1C |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ウサギ1匹の皮膚に4時間適用した試験において、重度の刺激症状が24時間続き、皮膚の皮革状化、脱色、壊死が認められ、適用後24時間の観察で腐食性が確認されたため試験を終了した。その結果、本物質はウサギの皮膚に腐食性ありとの評価(HPVIS(2009))に基づき区分1Cとした。本物質は、EU DSD分類において「C; R34」、EU CLP分類において「Skin Corr. 1B H314」に分類されている。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
ウサギ1匹の眼に適用1時間後に極度の角膜混濁、虹彩炎、結膜刺激が生じ、眼が変形していた。刺激性の総合スコアは94(最大値110)であった。腐食性の証拠が得られたため1時間で試験を終了し、本物質はウサギの眼に腐食性ありとの評価結果(HPVIS(2009))に基づき区分1とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 |
警告 |
H317 |
P302+P352
P333+P313 P362+P364 P261 P272 P280 P321 P501 |
Contact Dermatitis(5th, 2011)に接触アレルギー物質として記載されていることに基づき、区分1とした。なお、モルモットを用いた皮膚感作性試験(ビューラー法)では陽性率 0%(0/20)を示し、本物質は感作性物質ではないと報告されている(HPVIS(2009))。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | 分類ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、ラット骨髄細胞の染色体異常試験で陰性である(HPVIS(2009))。in vtroでは、細菌の復帰突然変異試験(HPVIS(2009)、HSDB(Access on May 2013))、哺乳類培養細胞の染色体異常試験、遺伝子突然変異試験でいずれも陰性である(HPVIS(2009))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | EPAでは、マウス、ラットで発がん性の証拠を欠いていることから、本物質はおそらくヒトへの発がん性物質でないものと分類している(EPA Pesticides(2006))。しかし、発がん性がないとの明確な情報がないことから、分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | 生殖能に関しては、ラットを用いた経口経路(混餌)での2世代生殖毒性試験において、親動物毒性(体重減少、体重増加量の減少、摂餌量の減少)がみられる用量で生殖能に影響はみられなかったが、生後21及び28日の児動物の体重及び体重増加の減少がみられている。発生毒性としては、ウサギを用いた経口経路(強制)での発生毒性試験において母動物毒性(体重増加量の減少、自発運動低下、呼吸困難、死亡(4/16例))がみられる用量で発生毒性(胎児死亡率の増加、胎児体重の減少)がみられている。ラットを用いた経口経路(強制)での発生毒性試験においては、母動物毒性のみられる用量においても発生毒性はみられていない(HPVIS(2009))。生殖能への影響はみられていないが、発生毒性はみられないか、あるいは母動物が死亡する用量でみられていることからデータ不足で分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(全身毒性) |
危険 |
H370 |
P308+P311
P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
ラットの急性経口毒性試験(100-400 mg/kg)において、不活発、流涙、下痢、衰弱の症状が見られ、死亡例の剖検では胃の褪色及び出血、腸に赤褐色内容物、肝臓の暗色化がみられた(HPVIS(2009))。また、他のラットの別の急性経口毒性試験(用量:100-500 mg/kg)では、主な症状として、尿、糞便による汚染、流涎、立毛、運動失調、体部振戦、努力性呼吸、軽度-重度の抑制、腹部痙縮などが報告されている(HPVIS(2009))。以上の所見の用量はガイダンス値範囲の区分1に相当するが、標的臓器の特定は困難であるため区分1(全身毒性)とした。なお、分類ガイダンスの改訂によりHPVISがList1になっため、旧分類の区分2(全身毒性)から区分1(全身毒性)に変更した。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | ラットに13週間、マウスに78週間混餌投与した試験では、いずれも区分2を上回る用量(155.5-255.5 mg/kg/day)で、体重及び体重増加量の低下がみられ、ラットでは加えて肝臓、腸間膜リンパ節に組織学的所見がみられたのみであった(HPVIS(2009))。また、イヌに1年間経口投与した試験において、区分2のガイダンス値範囲内の用量(20-30 mg/kg/day)で、消化管への刺激によると考えられる消化器症状(嘔吐、軟便又は粘液便)がみられたに過ぎず、病理学的検査で異常を示した臓器はなく(HPVIS(2009))、分類を支持する所見はないと考えられた。一方、経皮経路ではラットに13週間経皮適用した結果、適用局所に過角化、アカントーシス、潰瘍など皮膚刺激性による影響がみられたが、全身性影響はみられなかった(HPVIS(2009))との記述があるが、本試験は投与量がガイダンス値範囲をカバーしておらず、分類に適切な試験ではないと判断された。以上より、経口経路では区分外相当であるが、他の経路での毒性情報が十分でなく、データ不足のため分類できないとした。なお、旧分類ではラット104週間混餌投与試験(USEPA HPV(2005))及びイヌの8週間経口投与試験(HSDB(2010))の結果を基に分類されたが、前者はその後のEPAの評価(HPVIS(2009))では評価の対象データから除外されていること、後者は上述のイヌの1年間経口投与試験の予備試験であり、例数も少なく(n=2)、分類に利用するには適切なデータではないと判断されたことから、今回の分類に際してはこれらを利用せず、そのため分類結果が変わった。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 |
P273
P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)による48時間LC50 = 0.034 mg/L(ECETOC TR91, 2003)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
警告 |
H410 |
P273
P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性に関する適切なデータが得られておらず、急性毒性区分1であることから、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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