項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 644-97-3 |
名称 | フェニルジクロロホスフィン |
物質ID | 24A6118 |
分類実施年度 | 平成24年度 |
分類実施者 | 厚生労働省、環境省 |
新規/再分類 | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
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OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 引火点は113℃[密閉式](MSDS(Sigma-Aldrich)(2012))であり93℃超である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない、かつ自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点は159.4℃(319°F)であり(HSDB(2003))、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
- |
- | - |
水と激しく反応し、発熱して、有毒で腐食性の塩化水素ないしは塩酸蒸気が生じる。(ホンメル(1996))との情報があるが、可燃性/引火性ガスの発生はないことから区分外とした。 |
13 | 酸化性液体 | 分類できない |
- |
- | - | 酸素およびフッ素を含まず塩素を含む有機化合物であり、この塩素が炭素、水素以外の元素(S)と結合しているが、データがないため分類できないとした。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | 所定の試験法によるデータがないので分類できない。なお、「316ステンレススチール、ニッケル、ハステロイを除く金属に対して腐食性がある」(HSDB 2003)、「この物質は大部分の金属に腐食作用を及ぼす。ステンレス鋼(316)、ニッケル、Hastelloy、ガラス、セラミックおよび合成物質は耐久性がある。」(ホンメル(1996))との情報が記載されている。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 |
P301+P312
P264 P270 P330 P501 |
ラットの急性毒性試験(OECD TG 420、GLP)において、500 mg/kg投与で死亡はなく(0/10)、LD50値は >500 mg/kgであり、先に実施した用量設定の予備試験では2000 mg/kg投与で死亡(1/1)している(USEPA/HPV(2004)、List1相当)ことから、区分4とした。 なお、本物質は水と接触すると激しく反応し加水分解する。健康有害性に関しては分解生成物である塩化水素(CAS7647-01-0)、フェニルホスフィン(CAS:638-21-1)も参照のこと |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 |
危険 |
H314 |
P301+P330+P331
P303+P361+P353 P305+P351+P338 P304+P340 P260 P264 P280 P310 P321 P363 P405 P501 |
ヒトで皮膚、眼および粘膜に強い刺激性があり、通常使用によるばく露で死亡または永続的傷害をもたらす可能性が高い(HSDB(2003))と記載され、さらに、皮膚および組織に対し腐食性がある(HSDB(2003))との記載もあり、区分1とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 |
P305+P351+P338
P280 P310 |
ヒトで皮膚、眼および粘膜に強い刺激性があり、通常使用によるばく露で死亡または永続的傷害をもたらす可能性が高い(HSDB(2003))と記載され、さらに、皮膚および組織に対し腐食性がある(HSDB(2003))との記載もあり、区分1とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | in vivo試験のデータがないため分類できない。なお、in vitro試験ではエームス試験において陽性の結果が報告されている(USEPA/HPV(2004))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(気道刺激性) |
警告 |
H335 |
P304+P340
P403+P233 P261 P271 P312 P405 P501 |
本物質の吸入により、鼻や喉に刺激を起こし、咳や息苦しさを感じることがある。また高濃度のばく露により肺炎、肺水腫をおこすおそれもある(HSFS(2000))と記載されていることから区分3(気道刺激性)とした。なお、ラットの経口急性毒性試験(OECD TG 420、GLP)で、500 mg/kg投与により死亡および明らかな毒性症状はみられず、剖検で2匹に肺に斑点および気管に泡沫が認められ、予備試験で2000 mg/kgを投与し、死亡した1例に黒色の胃腸内容物がみられ、胃腸の出血が示唆されたことが報告されている(USEPA/HPV(2004))が、本物質は腐食性物質であるため局所影響とみなした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない |
- |
- | - | データなし。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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