名称:2-アミノ-4-クロロフェノール
CAS番号:95-85-2
物質ID: | 21A3535 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成21年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H21.3版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関連する原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 分子内に自己反応性に関わる原子団(ハロアニリン類)が含まれるがデータが無いため分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が500℃(ICSC(2006))で70℃を超えている。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素及び塩素を含んでいるが、これらの元素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | -O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットLD50値は690 mg/kg bw(Cosmetic Ingredient Review Expert Panel(2004)Final report of the safety assessment., International Journal of Toxicology, 23(Suppl. 2), 1-22.)であるとの報告に基づき、区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | 15匹のモルモットの皮膚感作性試験(Freund's Complete Adjuvant Test)において、本物質誘導後、本物質濃度0.1、0.5、1%を適用し惹起し、2〜3週間、4週間、6週間の観察を行なった結果、2〜3週間で各ーの濃度で1匹、3匹、5匹が陽性反応を示し、4週間で2匹、8匹、13匹が陽性反応を示し、6週間では1匹が死亡し、各ーの濃度で2匹、7匹、14匹が陽性反応を示した(Cosmetic Ingredient Review Expert Panel(2004)Final report of the safety assessment, International Journal of Toxicology, 23(Suppl. 2), 1-22.)。しかし上記の試験法はOECDで認証されていないためガイダンスに従い分類根拠には採用されない。従ってデータ不足により分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vivo試験のデータがなく分類できない。なおin vitroにおけるエームス試験の弱陽性の結果(NTP DB(access on Aug. 2009))がある。また、当該物質は労働安全衛生法第57条の3に基づき変異原性が認められた既存化学物質である。 |
6 | 発がん性 | 区分2 | 警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
厚生労働省委託がん原性試験(2008)(104週間経口投与)において、「2 -アミノ-4 -クロロフェノールの投与によってF344/DuCrlCrlj(Fischer)ラットでは、雄に前胃の扁平上皮癌と扁平上皮乳頭腫及び膀胱の移行上皮癌の発生増加が認められ、雄に対するがん原性を示す明らかな証拠である。雌には前胃の扁平上皮乳頭腫の発生増加が認められ、雌に対するがん原性を示す証拠である。B6D2F1/Crljマウスでは、雄に前胃の扁平上皮乳頭腫の発生増加が認められ、雄に対するがん原性を示す証拠である。雌では腫瘍の明らかな発生増加は得られなかった。」との結果が示されていることから区分2とした。 | |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | 経済産業省によるラットを用いた反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422, GLP)(2008)において、親動物およびその仔に本物質に起因する変化は認められないが、仔の発生に及ぼす影響に関してデータ不足であり、分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。なお、「短期暴露では血液の酸素運搬能力を低下させる」(SITTIG(5th, 2008))、「皮膚、眼、粘膜などを刺激する」(経済産業省による反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験(2008))との記載がある。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(血液) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(血液) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
経済産業省によるラットを用いた反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422, GLP)(2008)において、貧血所見が雌雄に50 mg/kg 群(90日換算値:23 mg/kg)から認められ(病理学検査は異常なし)、250 mg/kg 群(90日換算値:117 mg/kg)では死亡例(雌3匹)はいずれも貧血を呈しており、血液学検査においても貧血所見が雌雄で認められている。その他、脾臓の腫大および髄外造血の亢進とヘモジデリン色素の沈着増加、骨髄における造血亢進の像が認められ、これについて「メトヘモグロビン血症を疑う変化が認められた。」との記載があり、区分2(血液)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
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