名称:プロピレングリコールノルマルブチルエーテル
CAS番号:5131-66-8
物質ID: | 20A2066 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 | - | 警告 | H227: 可燃性液体 |
P370+P378: 火災の場合:消火するために...を使用すること。 P403+P235: 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
引火点63℃(ICSC(2005), ICSC(J)(2005))でに基づいて、区分4にした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団、および自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 発火点が260℃(ICSC(2005), ICSC(J)(2005))で、70℃以上である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50として二次文献からのデータを除き、3300 mg/kg(OECD TG 401)、1900 mg/kgおよび2500 mg/kgの3つのLD50値(SIDS, access on 7. 2008)が得られた。うち2試験が区分外に該当し、その中の1試験はOECD TG 401に準拠した最も信頼性の高いデータであることから「区分外」とした。(JISの分類基準に基づくが、国連GHS分類では区分5に相当する) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50として、>2000 mg/kg(OECD TG 401)および2640 mg/kg、ウサギ LD50として、>2000 mg/kg、3133 mg/kg、3100 mg/kgおよび1400 mg/kgがそれぞれ得られた(SIDS, access on 7. 2008)。ラットでは2試験中2試験、ウサギでは4試験中3試験が区分外に該当することから区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | ラットのLC50として、LC50 >3.52mg/L/4h およびLC50 > 5.83mg/L/8h(>7.04 mg/L/4h)(飽和蒸気圧9.97mg/L)が得られたがどちらも動物は死亡していない(SIDS, access on 7. 2008)ため区分が特定できないため分類できないとした。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
ウサギを用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404)において、試験物質原液または75%水希釈液を4時間適用した場合の皮膚一次刺激指数はそれぞれ4.0または2.5であり、中等度の刺激性の評価結果(SIDS(2000))に基づく。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギ眼に試験物質の100%液を適用した試験(OECD Guideline 405)において、軽度の角膜混濁(スコア0)、虹彩静脈の浮腫(スコア0.2)、時に重度の結膜浮腫(スコア2.2)および発赤(スコア1.0)を認め中等度の刺激性(moderately irritating)と評価された(SIDS(access on 7. 2008))が、全て7日以内に消失している(SIDS(access on 7. 2008))ことから区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットを用いた皮膚感作性試験(Buehler Test:OECD Guideline 406)において、惹起による皮膚反応を全く認めず感作性なし(not sensitizing)との結果(SIDS, access on 7. 2008)に基づいて区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | in vitro変異原性試験(エームス試験、染色体異常試験、マウスリンパ腫試験)における陰性結果(SIDS, access on 7. 2008)のみであり、in vivoのデータがなく分類できない。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットおよびウサギの器官形成期に経皮投与した試験(SIDS(access on 7. 2008))、マウスの器官形成期に経口または皮下注射した試験(PATTY(5th, 2001))のいずれの試験も、母動物の一般毒性、胎児毒性および催奇形性は認められなかったと報告されているが、親動物の交配前からのばく露による性機能および生殖能に対する影響についてはデータがない。したがってデータ不足のため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) | 警告 | H336: 眠気又はめまいのおそれ(麻酔作用) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットに1800〜3200 mg/kgを経口投与後、嗜眠、昏睡などの症状が現れ、生存動物では2日以内に回復している(SIDS(access on 7. 2008))ことから区分3(麻酔作用)とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分外(経口、経皮、吸入) | - | - | - | - | ラットを用いた31日間吸入ばく露、13週間経口ばく露、13週間経皮ばく露、およびウサギを用いた13週間経皮ばく露による各試験のNOAELは、それぞれ3.244 mg/L(90日補正用量:1.117 mg/L)、350 mg/kg/day、880 mg/kg/day、および1000 mg/kg/dayであり(SIDS(access on 7. 2008))、いずれもガイダンス値区分2の上限を超えていることから区分外(経口、経皮、吸入)とした。なお、これらの各試験ともばく露に関連する目立った影響はほとんどなく、唯一ラット13週間経口ばく露試験の高用量(1000 mg/kg/day)で、組織学的変化を伴わない肝臓と腎臓重量の増加と一部臨床検査値の変化が認められている(SIDS(access on 7. 2008))。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分外 | - | - | - | - | 魚類(グッピー)の96時間LC50 560-1000 mg/L、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 > 1000 mg/L、藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の96時間EC50 > 1000 mg/L(いずれもSIDS, 2005)から、区分外とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 | - | - | - | - | 難水溶性でなく(水溶解度=4.21E+004 mg/L(PHYSPROP Database、2008))、急性毒性が区分外であることから、区分外とした。 |
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