名称:1-アミノ-9,10-アントラキノン
CAS番号:82-45-1
物質ID: | 1-019 |
分類実施者: | 経済産業省、環境省 |
分類実施年度: | 平成20年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 常温の空気と接触しても自然発火しない(発火点>650℃(IUCLID,2000))。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた急性経口毒性試験のLD50値>5,000 mg/kg(OECD TG 401)、>1,600 mg/kg(SIDS(1996))と記述されている。LD50値>5,000 mg/kgに基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | マウスの経皮投与試験のLD50値>2,000 mg/kg(SIDS(1996))との記述に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | IUCLID(2000)に「ウサギを用いた24時間投与試験で皮膚刺激性なし」の旨、記述されており、4時間より厳しい条件で陰性結果が得られているので区分外相当と考えられるが、List1の情報源において明確に有害性を否定するデータがないので、データ不足のため分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B | - | 警告 | H320: 眼刺激 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P337+P313: 眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 |
ウサギを用いた標準的なDraize試験で「mild」な眼刺激性(SIDS(1996))との結果に基づき、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 体細胞in vivo変異原性試験(マウス小核試験)で陰性(SIDS(1996))との結果に基づき、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、適切なデータもないので、分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットを用いた反復経口投与毒性・生殖発生毒性併合試験(OECD TG 422、GLP)において、「交尾率、着床および受胎率、分娩率、新生児の出生率、児の体重などへの影響は認められず、催奇形作用もない」(厚労省報告(1994))旨、記述されているが、暴露群の雌ラットでは「哺育開始後、全身状態の悪化を示し、哺育行動が廃絶するものが増加した。一部は瀕死状態に至り、死亡も認められ、哺育開始と毒性発現との間に強い因果関係があるものと考えられる」との記述もある。この試験は簡易試験であり、他にデータがないので、分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(腎臓、脾臓、血液系) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(腎臓、脾臓、血液系) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットを用いた反復投与毒性試験と生殖/発生毒性スクリーニング試験を組み合わせた試験(OECD TG 422、GLP)において、暴露による「腎臓の器質的変化」が観察され、「投与群の脾臓において、色素沈着、髄外造血およびうっ血が対照群と比較して有意に増強し、また、赤血球数、血色素量、ヘマトクリット値および平均赤血球血色素濃度の減少ならびに網状赤血球比率の増加が認められ、…軽度な溶血性貧血を惹起するものと考えられる」(厚労省報告(1994))と記述されている。これらの影響は区分2のガイダンス値の範囲内で見られているので、区分2(腎臓、脾臓、血液系)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データがないので分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)の72時間EbC50 = 0.25 mg/L(SIDS, 2005)から区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性区分1であり、急速分解性がない(難分解性:4週間の標準法でBODによる分解度:0%(既存点検, 1991))ことから、区分1とした。 |
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