名称:パラニトロソジメチルアニリン
CAS番号:138-89-6
物質ID: | 07-D29 |
分類実施者: | 厚生労働省・環境省 |
分類実施年度: | 平成19年度 |
使用マニュアル: |
GHS分類マニュアル(H18.2.10版) 技術上の指針(H17.12.6版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分外 | - | - | - | - | 爆発性の原子団(ニトロソ基)を含むが、酸素収支の計算結果に基づき(酸素収支:-213.08<-200)区分外とした。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | タイプG | - | - | - | - | 爆発性の原子団(ニトロソ基)を含むが、UN1369 クラス4.2IIに区分されており、自己反応性については非危険物であり、タイプGとした。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 自己発熱性化学品として区分1に分類されているので区分外とした。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分1 | 危険 | H251: 自己発熱:火災のおそれ |
P235+P410: 涼しいところに置き、日光を避けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P407: 積荷/パレット間に隙間をあけること。 P413: ...kg以上の大量品は、...℃以下の温度で保管すること。 P420: 他の物質から離して保管すること。 |
国連危険物輸送勧告 クラス 4.2 容器等級II(UN1369)であり、区分1とした。 | |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 区分外 | - | - | - | - | Nと結合した酸素を含むが、UN1369 クラス 4.2IIに区分されており、酸化性については非危険物であり、区分外とした。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
HSFS(2002)の記述「接触により皮膚及び眼を刺激する」及びHSDB(2003)の記述「 皮膚に対して高度に刺激する」より、区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | HSFS(2002)の記述「接触により皮膚及び眼を刺激する」があるが、HSFSの情報しかなく、分類できないとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | HSFS(2002)の記述「p-Nitrosodimethylanilineは皮膚アレルギーを起こす 」及びHSDB(2003)にモルモットで皮膚感作性を示すデータがあるが、HSFSについては、その根拠が示されておらず、またHSDBについてもその試験方法の詳細が不明であり、誘発直後に感作性を示したが1〜2週間後に消失したとの記載から、本当に感作性か疑問であり、分類できないとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | NTPDB(Access on July 2007), RTECS(Access on Jul 2007), HSDB(2003)で細菌を用いた復帰突然変異試験のデータは全て陽性であるが、それ以外の情報が無く、データ不足のため分類できない。 |
6 | 発がん性 | 区分2 | 警告 | H351: 発がんのおそれの疑い |
P308+P313: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師の診断/手当てを受けること。 P201: 使用前に取扱説明書を入手すること。 P202: 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。 P281: 指定された個人用保護具を使用すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット経口投与RTECS(Access on Jul 2007)、ラット及びマウスの飲水投与HSDB(2003)で発がんを認め、HSFS(2002)でも「動物試験で発がん性が認められている」との記述があり、ニトロソ化合物であることを考慮し、専門家の判断により区分2とした。 | |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | HSFS(2002)の記述「ヒトで高レベル暴露は神経系に影響し、脱力、震顫、嗜眠、疲労、神経質及び錯乱を引起こす」があるが、HSFSの情報しかなく、データ不足で分類できないとした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
使用マニュアル |
|
解説・用語集(エクセルファイル) |
|
厚生労働省モデルラベル |
職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS |
職場のあんぜんサイトへ |