名称:2-(4-エトキシフェニル)-2-メチルプロピル=3-フェノキシベンジルエーテル
CAS番号:80844-07-1
物質ID: | 675 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関わる原子団を含まない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義により固体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義により固体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義により固体。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義により固体。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に爆発性に関わる原子団、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義により固体。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 150℃で安定(DSC)(農薬登録申請資料)と記載されているので、常温で空気と接触しても自然発火しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 融点は 36.4-38.0℃と140℃以下であり、液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に金属または半金属を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義により固体。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内にフッ素または塩素を含まず、分子内の酸素は炭素と化学結合している。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を有していない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50 > 42880 mg/kg(農薬抄録(1986))に基づき区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLD50 > 2140 mg/kg(農薬抄録(1986))および同用量で「死亡例なし」の記載に基づき区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による固体。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分外 | - | - | - | - | ラットLC50 >5.9g/m3 = 5.9 mg/L(4-h)(農薬抄録(1986))に基づき区分外とした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた皮膚一次刺激性試験の結果、刺激性はないと判断されているとの記述(農薬抄録(1986))に基づき区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギを用いた眼一次刺激性試験の結果、ウサギの眼粘膜に対して刺激性はないと判断されているとの記述(農薬抄録(1986))に基づき区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分外 | - | - | - | - | モルモットを用いたMaximization test における陰性結果(農薬抄録(1986))に基づき区分外とした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 体細胞in vivo変異原性試験(マウスの骨髄細胞を用いた小核試験)における陰性結果(JMPR 863(1993))に基づき区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットおよびマウスを用いた2年経口投与による発がん性試験では試験物質に関連する腫瘍の発生はまったく認められていない(農薬抄録(1986))。さらに、残留農薬安全性評価委員会における評価の結果、ヒトに対する発がん性の恐れはないと結論されているため区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた3世代投与試験において、親動物での一般毒性発現用量で性機能または生殖能に何ら影響が認められていない(農薬抄録(1985))。また、ラットを用いた器官形成期投与試験においても、母動物では一般毒性の発現が見られるものの投与した母動物(F0)およびF1母動物の生殖能に影響が見られず(農薬抄録(1985))、ウサギを用いた器官形成期投与試験を含めて催奇形性はないと判断されている(農薬抄録(1985))。各試験により生殖毒性を示唆する明らかな証拠が認められないことから区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分外 | - | - | - | - | ラットの経口投与42880 mg/kg以上で立毛、自発運動の低下、軟便などの症状、また、ラットの吸入暴露では最高濃度5.9 g/m3で姿勢や呼吸運動の異常、嗜眠状態などが認められている。しかし、いずれの経路とも死亡例はなく観察期間終了時の病理組織学的検査で異常はなかったと報告されている(農薬抄録(1986))。したがって、急性毒性は極めて弱く、認められた影響もガイダンス値を超えた用量範囲であることから区分外とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分外 | - | - | - | - | ラットおよびマウスを用いた13週間経口投与試験において、ガイダンス値範囲の上限を上回る用量で重大な毒性影響が認められていないこと(農薬抄録(1986))、(JMPR 863(1993))に基づき区分外とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50=3.66μg/L(農薬登録申請資料、2004)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分1、急速分解性がないと推定され(BIOWIN)、生物蓄積性があると推定される(log Kow=7.05(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分1とした。 |
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