名称:エチルメチルケトンペルオキシド
CAS番号:1338-23-4
物質ID: | 670 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分外 | - | - | - | - | 国連分類クラス5.2(No.3105)に分類されている。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義による液体。 |
6 | 引火性液体 | 分類できない | - | - | - | - | 引火点の高い希釈剤(例えば、ジメチルフタル酸の引火点146℃(Merck13th, 2001))で希釈されていると考えられるが、メチルエチルケトンパーオキサイドとの混合物の引火点が不明のため分類できないとした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 有機過酸化物に分類されている。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 国連分類クラス5.2(No.3105)に分類されている。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属又は半金属を含まない。 |
13 | 酸化性液体 | 区分外 | - | - | - | - | 国連分類クラス5.2(No.3105)に分類されている。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | タイプB、またはタイプD、またはタイプE | 危険 | H241: 熱すると火災又は爆発のおそれ |
P411+P235: ...℃以下の温度で保管すること。涼しいところに置くこと。 P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P220: 衣類/.../可燃物から遠ざけること。 P234: 他の容器に移し替えないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P410: 日光から遮断すること。 P420: 他の物質から離して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
メチルエチルケトンパーオキサイドと希釈剤の割合により、国連番号、GHS分類が次のように決定される。 Diluent type A ≧48%、Available oxygen >10% and ≦10.7%は、UN No.3101, Class:5.2、GHS分類有機過酸化物タイプB Diluent type A ≧55%、Available oxygen ≦10%は、UN No.3105, Class:5.2、GHS分類有機過酸化物タイプD Diluent type A ≧60%、Available o | |
16 | 金属腐食性物質 | 区分外 | - | - | - | - | 国連分類クラス5.2(No.3105)に分類されている。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット経口LD50=484, 681, 407mg/kg(ACGIH(2001)、およびPATTY(5th, 2001))の平均値の信頼限界下限値407 mg/kgに基づき区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分5 | - | 警告 | H313: 皮膚に接触すると有害のおそれ | P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 | ラット経皮LD50値=4000 mg/kg(PATTY(5th, 200))に基づき、区分5とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分2 | 危険 | H330: 吸入すると生命に危険 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P284: 呼吸用保護具を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 P320: 特別な処置が緊急に必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラット吸入LC50=200ppm(ACGIH(2001)), 945, 4587ppm(PATTY(2001))の平均値の信頼限界下限値200ppmに基づき区分2とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足により分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 | 警告 | H315: 皮膚刺激 |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P332+P313: 皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P362: 汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯をすること。 |
「非常に強い刺激物質」(PATTY(5th, 2001, vol. 5, p1155))の記載があるが、非可逆的病変についての記載がないこと、および「刺激性」(DFGOT vol.3(1991, p250))の記載があることにより、区分2とした。 | |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | 危険 | H318: 重篤な眼の損傷 |
P305+P351+P338: 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P310: 直ちに医師に連絡すること。 |
「腐食性」(PATTY(5th, 2001, vol. 6, p1155))、「very severe irritation」(DFGOTvol.3(1991, p250))および「ウサギ眼に対して重篤な傷害を引き起こす」(HSDB(2003))の記載に基づき区分1とした。 | |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足により分類できない。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足により分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器系) | 危険 | H370: 臓器の障害(呼吸器系) |
P307+P311: 暴露した場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
「ラット4時間吸入試験で肺に出血を伴う充血が発生した」(ACGIH(2001))および「気道刺激物質」(PATTY(5th, 2001, vol. 6, p1203))の記載に基づき、区分1(呼吸器系)とした。 ヒトで経口摂取した場合の症状が報告されているが、大量摂取による非特異的な臓器影響のため、動物試験情報に基づいて分類した。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓、腎臓) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓、腎臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
「ラットに97mg/kgのメチルエチルケトンパーオキサイドを7週間経口投与した試験で肝臓の脂肪変性と腎組織の変性がみられる」の記載(ACGIH(2001))に基づいて区分2とした。 「ラットおよびマウスへの経皮投与試験で見いだされた脾臓および骨髄の組織変化(脾臓造血細胞増殖および骨髄過形成)は、二次的反応」(ACGIH(2001)およびNTP TR18(1993))との記載に基づき、脾臓および骨髄の組織変化は、分類の根拠として使用しない。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
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