名称:ペンタクロロニトロベンゼン
CAS番号:82-68-8
物質ID: | 196 |
分類実施者: | GHS関係省庁連絡会議 |
分類実施年度: | 平成18年度 |
使用マニュアル: | GHS分類マニュアル(H18.2.10版) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
8 | 自己反応性化学品 | タイプG | - | - | - | - | 国連危険物輸送勧告で非危険物。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 | - | - | - | - | 常温の空気と接触しても自然発火しない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義による固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類対象外 | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 | 警告 | H302: 飲み込むと有害 |
P301+P312: 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。 P264: 取扱後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P330: 口をすすぐこと。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットのLD50値:雄1710mg/kg、雌1650mg/kg(EHC 41(1984))、2140mg/kg(ACGIH(7th, 2001))、>5000mg/kg(JMPR, 1995)に基づき、計算式を適用した。得られた毒性値は計算に用いたいずれの値よりも小さい値となったことから、計算に用いた最小値である1650mg/kgより、区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 | - | - | - | - | ウサギのLD50:>5000mg/kg(JMPR, 1996)に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHS定義で固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | ラットのLC50(4時間暴露):>1.7mg/Lのデータから、区分4、区分5または区分外のいずれかの可能性があるが、いずれであるか特定できないことから、分類できないとした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギでの皮膚刺激性試験で刺激性はなかった(JMPR(1996)、CERIハザードデータ集(2002))との記述、および50人の皮膚にPCNB 75%水和剤を適用した試験で一次刺激性はなかった(ACGIH(7th 2001)、JMPR(1969))との記述から、区分外とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分外 | - | - | - | - | ウサギの眼刺激性試験では、ごく軽度の結膜発赤、浮腫が一過性に認められているが、指針の刺激性の判定基準を満たさないことから、区分外とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1 | 警告 | H317: アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ |
P302+P352: 皮膚に付着した場合:多量の水と石鹸で洗うこと。 P333+P313: 皮膚刺激又は発疹が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272: 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280: 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P363: 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
モルモットを用いた皮膚感作性試験(modified Buehler test)で陽性である(JMPR, 1996)、CERIハザードデータ集, 2002)との記述、および50人での75%PCNB水和剤を適用した皮膚パッチテストでは13人に陽性反応が認められた(ACGIH 7th, 2001, JMPR 1996)ことから、区分1とした。 | |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | - | 生殖細胞を用いるIn vivo経世代変異原性試験であるマウスを用いた優性致死試験で陰性の結果があり、in vivoでの他の試験系での変異原性試験結果がないことから、区分外とした。 |
6 | 発がん性 | 区分外 | - | - | - | - | IARCではグループ3(IARC Suppl. 7(1987))に、ACGIHではA4(ACGIH 7th, 2001)に分類していることから、区分外とした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分外 | - | - | - | - | ラットを用いた2世代繁殖試験では親動物に一般毒性が認められる用量においても繁殖能への影響はみられていない(CERIハザードデータ集(2002))との記述、およびラット、マウス、ウサギを用いた胎児器官形成期投与試験では、母動物に一般毒性または死亡が認められる用量でも催奇形性はなく、胎児への影響もなかった(ACGIH(7th, 2001), NTP TR 325(1987), PATTY(4th, 1994), CERIハザードデータ集(2002))との記述から、区分外とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓) | 警告 | H373: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害のおそれ(肝臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ラットでの2年間混餌投与した試験では400ppm群(約20mg/kg/day)に小葉中心性肝細胞腫大、肝細胞の単細胞壊死、脂肪変性しているとの記述、およびイヌでの2年間の混餌投与試験で軽度の肝細胞萎縮、門脈周辺部の拡大、白血球浸潤、可逆性の胆汁うっ滞性肝炎が、いずれも区分2のガイダンス値範囲の用量から発現したとの記述(CERIハザードデータ集(2002))から、区分2(肝臓)とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 | 警告 | H400: 水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
甲殻類(ミシッドシュリンプ)の96時間LC50=0.01μg/L(環境省リスク評価第1巻、2002)から、区分1とした。 | |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 | 警告 | H410: 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性 |
P273: 環境への放出を避けること。 P391: 漏出物を回収すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
急性毒性が区分1、急速分解性がないと推定され(BIOWIN)、生物蓄積性があると推定される(log Kow=4.64(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分1とした。 |
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