政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 155569-91-8
名称 エマメクチン安息香酸塩
物質ID R04-C-064-JNIOSH, MOE
分類実施年度 令和4年度(2022年度)
分類実施者 労働安全衛生総合研究所/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2006年度(平成18年度)  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
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2 可燃性ガス -
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3 エアゾール -
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4 酸化性ガス -
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- - -
5 高圧ガス -
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- - -
6 引火性液体 -
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- - -
7 可燃性固体 -
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- - -
8 自己反応性化学品 -
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- - -
9 自然発火性液体 -
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- - -
10 自然発火性固体 -
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11 自己発熱性化学品 -
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12 水反応可燃性化学品 -
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- - -
13 酸化性液体 -
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- - -
14 酸化性固体 -
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- - -
15 有機過酸化物 -
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- - -
16 金属腐食性化学品 -
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- - -
17 鈍性化爆発物 -
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- - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
-
-
- - -
1 急性毒性(経皮) 区分3


危険
H311 P302+P352
P361+P364
P280
P312
P321
P405
P501
【分類根拠】
(1)より、区分3とした。なお、新たな知見に基づき分類結果を変更した。旧分類からEUでGHS区分が追加されたことに伴い、急性毒性(経皮)の項目を見直した(2022年)。

【根拠データ】
(1)ラット(雄)のLD50:500~1,000 mg/kgの間(OECD TG 402、媒体:なし)(CLH Report (2018)、JMPR(2011))

【参考データ等】
(2)ラット(雌)のLD50:1,892mg/kg(OECD TG 402、媒体:蒸留水)(CLH Report (2018)、JMPR(2011))
(3)ラットのLD50:>2,000 mg/kg(OECD TG 402)(CLH Report (2018)、JMPR(2011))
(4)ラットのLD50:>2,280 mg/kg(CLH Report (2018))
(5)ウサギ(雌)のLD50:>2,000 mg/kg(CLH Report (2018)、JMPR(2011))
(6)本物質はEU CLHにおいて、区分3に分類されている。
1 急性毒性(吸入:ガス) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:蒸気) -
-
-
- - -
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分3


危険
H331 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P311
P321
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(3)より、有害性の高い区分を採用し、区分3とした。なお、新たな知見に基づき分類結果を変更した。旧分類からEUでGHS区分が追加されたことに伴い、急性毒性(吸入)の項目を見直した(2022年)。

【根拠データ】
(1)ラット(雄)のLC50(エアロゾル、鼻部ばく露):1.049~1.981 mg/Lの間(OECD TG 403)(CLH Report (2018)、JMPR(2011))
(2)ラット(雌)のLC50(エアロゾル、鼻部ばく露):0.663 mg/L(OECD TG 403)(CLH Report (2018)、JMPR(2011))
(3)ラットのLC50(鼻部ばく露):2.12~4.44 mg/Lの間(CLH Report (2018))

【参考データ等】
(4)本物質はEU CLHにおいて、区分3に分類されている。
2 皮膚腐食性/刺激性 -
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-
- - -
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1


危険
H318 P305+P351+P338
P280
P310
【分類根拠】
(1)、(2)より、区分1とした。なお、新たな知見に基づき、分類結果を変更した(2022年度)。

【根拠データ】
(1)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、14日観察)において、24/48/72時間後の観察において重度の結膜浮腫の影響でスコアをつけられず、結膜の発赤及び浮腫が増悪し、白色の粘液状分泌物が観察されたため、適用3日後に3例を安楽死させた。14日後まで生存した3例のうち1例で分泌物がみられた(角膜混濁スコア:0/-/-/-/0/0.3、虹彩炎スコア:1/-/-/-/1/0.3、結膜発赤スコア:3/3/3/-/3/1.3、結膜浮腫スコア:2.6/4/4/3.6/2.3/0.3)との報告がある(ECHA RAC Opinion (2019)、CLH Report (2018))。
(2)(1)の知見で得られたスコアは区分2に相当するが、14日後の観察終了時点まで影響が持続しており21日後まで影響が持続する可能性を排除できない点、最も重度の刺激性影響がみられた3例の試験が続行していない点に鑑み、RACは区分1と判断した(ECHA RAC Opinion (2019)、CLH Report (2018))。

【参考データ等】
(3)ウサギ(n=3)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、7日観察)において、ウサギの目には刺激の徴候が観察された。全例で刺激性影響(虹彩炎、結膜発赤、結膜浮腫)がみられたが、7日以内に回復した(角膜混濁スコア:0/0.3/1、虹彩炎スコア:0.3/1/1、結膜発赤スコア:1/2/2、結膜浮腫スコア:0/0.3/1.3)(区分2に相当する結果)との報告がある(ECHA RAC Opinion (2019)、CLH Report (2018))。
4 呼吸器感作性 -
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- - -
4 皮膚感作性 -
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- - -
5 生殖細胞変異原性 -
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6 発がん性 -
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- - -
7 生殖毒性 -
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- - -
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
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- - -
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
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10 誤えん有害性 -
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- - -

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.00096 mg/L(水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準の設定に関する資料, 2016)であることから、区分1とした。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
急速分解性に関する十分なデータが得られておらず、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.000088 mg/L(EU CLP CLH, 2022)から、区分1とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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