政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 64-18-6
名称 ぎ酸
物質ID R04-C-053-JNIOSH, MOE
分類実施年度 令和4年度(2022年度)
分類実施者 労働安全衛生総合研究所/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2006年度(平成18年度)   2009年度(平成21年度)   2014年度(平成26年度)  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
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- - -
2 可燃性ガス -
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- - -
3 エアゾール -
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- - -
4 酸化性ガス -
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- - -
5 高圧ガス -
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- - -
6 引火性液体 -
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-
- - -
7 可燃性固体 -
-
-
- - -
8 自己反応性化学品 -
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- - -
9 自然発火性液体 -
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- - -
10 自然発火性固体 -
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- - -
11 自己発熱性化学品 -
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- - -
12 水反応可燃性化学品 -
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- - -
13 酸化性液体 -
-
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- - -
14 酸化性固体 -
-
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- - -
15 有機過酸化物 -
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- - -
16 金属腐食性化学品 -
-
-
- - -
17 鈍性化爆発物 -
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-
- - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
-
-
- - -
1 急性毒性(経皮) -
-
-
- - -
1 急性毒性(吸入:ガス) -
-
-
- - -
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分4


警告
H332 P304+P340
P261
P271
P312
【分類根拠】
(1)より、区分4とした。なお、ばく露濃度は飽和蒸気圧濃度の90%(37,946 ppm)より低いため、蒸気と判断し、ppmVを単位とする基準値より判断した。旧分類からEUでGHS区分が変更されたことに伴い、急性毒性(吸入)の項目を見直したが分類結果に変更はない(2022年)。

【根拠データ】
(1)ラットのLC50:7.4 mg/L(3,936 ppm)(OECD TG 403)(CLH report (2021)、DFG MAK (2003)、EFSA (2014)、SIDS dossier (2008)、REACH登録情報 (Accessed Oct. 2022))

【参考データ等】
(2)本物質はEU CLHにおいて、(1)のデータに基づき、mg/Lの単位を用いて、区分3に分類されている。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) -
-
-
- - -
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
【分類根拠】
(1)、(2)より、区分1とした。なお、旧分類結果がCLP分類と異なることから本項目を見直したが、分類結果に変更はない(2022年度)。

【根拠データ】
(1)ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、皮膚腐食性または刺激性がみられた(DFG MAK (2003))。
(2)本物質は皮膚腐食性又は刺激苛性を示すとの多数の報告がある(MOE 初期評価暫定的有害性評価シート (2008)、SIDS (2011)、NTP TR 19 (1992))。

【参考データ等】
(3)EUではSkin Corr. 1Aに分類されている(CLP分類結果 (Accessed Oct. 2022))。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 -
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4 呼吸器感作性 -
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- - -
4 皮膚感作性 -
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- - -
5 生殖細胞変異原性 -
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- - -
6 発がん性 -
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- - -
7 生殖毒性 -
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- - -
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
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- - -
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
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- - -
10 誤えん有害性 -
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- - -

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
藻類(デスモデスムス属)72時間ErC50 = 30.2 mg/L(SIAR, 2008)であることから、区分3とした。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
-
-
- - 慢性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(BODによる分解度:108~113%(METI既存点検結果, 1993))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC ≧ 100 mg/L(SIAR, 2008)から、区分に該当しないとなる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階(藻類、魚類)に対して急性毒性データを用いた場合、藻類(デスモデスムス属)72時間ErC50 = 30.2 mg/L(SIAR, 2008)であるが、急速分解性があり、生物蓄積性が低いと推定される(logKow =-0.54 (PHYSPROP Database (SRC, 2005))ことから、区分に該当しないとなる。
以上の結果から、区分に該当しないとした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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