政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 10025-78-2
名称 トリクロロシラン
物質ID R04-C-047-JNIOSH, MOE
分類実施年度 令和4年度(2022年度)
分類実施者 労働安全衛生総合研究所/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2006年度(平成18年度)   2019年度(令和元年度)  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
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2 可燃性ガス -
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3 エアゾール -
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4 酸化性ガス -
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5 高圧ガス -
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6 引火性液体 -
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7 可燃性固体 -
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8 自己反応性化学品 -
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9 自然発火性液体 -
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10 自然発火性固体 -
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11 自己発熱性化学品 -
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12 水反応可燃性化学品 -
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13 酸化性液体 -
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14 酸化性固体 -
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15 有機過酸化物 -
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16 金属腐食性化学品 -
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17 鈍性化爆発物 -
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健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
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- - -
1 急性毒性(経皮) -
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1 急性毒性(吸入:ガス) -
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1 急性毒性(吸入:蒸気) -
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1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) -
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2 皮膚腐食性/刺激性 区分1


危険
H314 P301+P330+P331
P303+P361+P353
P305+P351+P338
P304+P340
P260
P264
P280
P310
P321
P363
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(5)より、本物質に関する知見は少ないが、加水分解して生じる塩化水素が皮膚腐食性を示すこと、ECHA RAC Opinionにおける構造関連物質が皮膚腐食性を示すことからリードアクロスにより、細区分せず区分1とした。なお、新たな知見に基づき、分類結果を見直したが、変更はない(2022年度)。

【根拠データ】
(1)本物質は水、湿気により加水分解することが知られており、CLP分類でSkin Corr. 1Aに分類されている塩化水素(CAS登録番号:7647-01-1)を生じる。水分のある条件下では塩化水素はCLP分類でSkin Corr. 1Bに分類されている塩酸となる。(ECHA RAC Opinion (2020))。
(2)構造関連物質であるトリクロロ(メチル)シラン(CAS登録番号:75-79-6)について、ウサギ(n=2)を用いた皮膚刺激性試験(閉塞、3分適用、24時間観察)において、適用1時間以内に中程度の浮腫及び全層壊死がみられた(区分1Aに相当する結果)との報告がある(ECHA RAC (Background Doc.) (2020))。
(3)構造関連物質であるトリクロロ(2,4,4-トリメチルペンチル)シラン(CAS登録番号:18379-25-4)について、ウサギ(n=1)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404相当、GLP、3分適用)において、重度の紅斑、中程度の浮腫及び重度の青白化がみられた(区分1Aに相当する結果)との報告がある(ECHA RAC (Background Doc.) (2020))。
(4)構造関連物質であるジクロロ(3-クロロプロピル)(メチル)シラン(CAS登録番号:7787-93-1)について、ウサギ(n=1)を用いた皮膚刺激性試験(OECD TG 404、GLP、3分適用)において、2分後に重度の紅斑、浮腫及び壊死がみられた(区分1Aに相当する結果)との報告がある(ECHA RAC (Background Doc.) (2020))。
(5)本物質は皮膚腐食性を示す(HSDB in PubChem (Accessed Oct. 2022))。

【参考データ等】
(6)EUではSkin Corr. 1Aに分類されている(CLP分類結果 (Accessed Oct. 2022))。

3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 -
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4 呼吸器感作性 -
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4 皮膚感作性 -
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5 生殖細胞変異原性 -
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6 発がん性 -
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7 生殖毒性 -
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8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
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9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
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10 誤えん有害性 -
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環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
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- - 藻類(ムレミカヅキモ)72時間ErC50 > 100 mg/L、甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 > 100 mg/L、魚類(ニジマス)96時間LC50 > 100 mg/L(いずれもSIAR, 2013)であることから、区分に該当しないとした。新たな情報の使用により、旧分類から分類結果が変更となった。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
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- - 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性に関する十分なデータは得られておらず、生物蓄積性が低いと推定され(logKow = 1.46(KOWWIN))、急性毒性は区分に該当しないであることから、区分に該当しないとした。新たな情報の使用により、旧分類から分類結果が変更となった。
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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