政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 2768-02-7
名称 ビニルトリメトキシシラン
物質ID R04-C-045-JNIOSH, MOE
分類実施年度 令和4年度(2022年度)
分類実施者 労働安全衛生総合研究所/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2013年度(平成25年度)  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
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2 可燃性ガス -
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- - -
3 エアゾール -
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- - -
4 酸化性ガス -
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- - -
5 高圧ガス -
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- - -
6 引火性液体 -
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- - -
7 可燃性固体 -
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- - -
8 自己反応性化学品 -
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- - -
9 自然発火性液体 -
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- - -
10 自然発火性固体 -
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11 自己発熱性化学品 -
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- - -
12 水反応可燃性化学品 -
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- - -
13 酸化性液体 -
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- - -
14 酸化性固体 -
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- - -
15 有機過酸化物 -
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- - -
16 金属腐食性化学品 -
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- - -
17 鈍性化爆発物 -
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- - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
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-
- - -
1 急性毒性(経皮) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:ガス) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:蒸気) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) -
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- - -
2 皮膚腐食性/刺激性 -
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- - -
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 -
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- - -
4 呼吸器感作性 -
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- - -
4 皮膚感作性 区分1B


警告
H317 P302+P352
P333+P313
P362+P364
P261
P272
P280
P321
P501
【分類根拠】
(1)、(2)より、区分1Bとした。なお、用いる知見を精査し、分類結果を変更した(2022年度)。

【根拠データ】
(1)本物質を98%以上含む製剤について、モルモット(n=20)を用いたBuehler試験(OECD TG 406、GLP、局所投与:原液)において、惹起30、54h後の陽性率はそれぞれ60%(12/20例)、55%(11/20例)であったとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、CLP Report (2017)、SIDS (2010)、REACH CoRAP Justification doc.(2013))。
(2)RACは、(1)及び(3)~(5)の知見のうち、(3)~(5)の陰性知見は最適な用量設定がなされていないことに鑑み、区分1Bとした(ECHA RAC Opinion (2018))。

【参考データ等】
(3)本物質を70~90%程度含む製剤について、モルモット(n=20)を用いたBuehler試験(OECD TG 406、GLP、局所投与:50%溶液 (アセトン))において、惹起終了24、48時間後の陽性率はそれぞれ5%(1/20例)、0%(0/20例)であったとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、CLH Report (2017))。
(4)本物質を98%以上含む製剤について、モルモット(n=9)を用いたMaximisation試験(OECD TG 406、GLP、皮内投与:10%溶液 (コーン油))において、惹起終了24、48時間後の陽性率はともに0%(0/9例)であったとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、CLH Report (2017))。
(5)本物質を98%程度含む製剤について、モルモット(n=20)を用いたMaximisation試験(OECD TG 406、GLP、皮内投与:5%溶液 (アセトン))において、1回目の惹起終了24、48時間後の陽性率はそれぞれ5%(1/20例)、0%(0/20例)であり、2回目の惹起終了24、48時間後の陽性率はともに0%(0/10例)であったとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、CLP Report (2017)、SIDS (2010)、REACH登録情報 (Accessed Oct. 2020))。
(6)EUではSkin Sens. 1Bに分類されている(CLP分類結果 (Accessed Oct. 2022))。
5 生殖細胞変異原性 -
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6 発がん性 -
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- - -
7 生殖毒性 -
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- - -
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
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- - -
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
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- - -
10 誤えん有害性 -
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環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分に該当しない
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- - 藻類(ムレミカヅキモ)72時間ErC50 > 89 mg/L、甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 > 100 mg/L、魚類(メダカ)96時間LC50 > 92 mg/L(環境省既存点検結果, 2004)であることから、区分に該当しないとした。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
-
-
- - 慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(Scenedesmus subspicatus)の72時間NOErC = 10 mg/L(SIAR, 2010)から、区分に該当しないとなる。
慢性毒性データが得られていない栄養段階(魚類)に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく、魚類(メダカ)の96時間LC50 > 92 mg/L(環境省既存点検結果, 2004)であるが、難水溶性ではなく(水溶解度 = 504300 mg/L(SIAR, 2010))、生物蓄積性も低いと推定される(log Kow = -0.32(KOWWIN v1.68))ことから、区分に該当しないとなる。
以上の結果から、区分に該当しないとした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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