政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 131-57-7
名称 (2-ヒドロキシ-4-メトキシフェニル)(フェニル)メタノン
物質ID R04-C-041-JNIOSH, MOE
分類実施年度 令和4年度(2022年度)
分類実施者 労働安全衛生総合研究所/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2010年度(平成22年度)  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
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- - -
2 可燃性ガス -
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- - -
3 エアゾール -
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- - -
4 酸化性ガス -
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- - -
5 高圧ガス -
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- - -
6 引火性液体 -
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- - -
7 可燃性固体 -
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- - -
8 自己反応性化学品 -
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- - -
9 自然発火性液体 -
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- - -
10 自然発火性固体 -
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11 自己発熱性化学品 -
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12 水反応可燃性化学品 -
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- - -
13 酸化性液体 -
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- - -
14 酸化性固体 -
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- - -
15 有機過酸化物 -
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- - -
16 金属腐食性化学品 -
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- - -
17 鈍性化爆発物 -
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- - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
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- - -
1 急性毒性(経皮) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:ガス) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:蒸気) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) -
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- - -
2 皮膚腐食性/刺激性 -
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- - -
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 -
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- - -
4 呼吸器感作性 -
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- - -
4 皮膚感作性 -
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- - -
5 生殖細胞変異原性 -
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- - -
6 発がん性 -
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- - -
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(3)より、母動物に一般毒性がみられる用量で、生殖発生影響、又は生殖器・性機能への有害影響がみられたことから、区分2とした。なお、新たな知見に基づき、分類結果を見直した(2022年度)。

【根拠データ】
(1)マウスを用いた混餌投与による連続交配(RACB)試験(12~50,000 ppm)では、F0親動物に体重の低値がみられる中用量(25,000 ppm)以上で、F1児動物には一腹当たりの生存児数減少(生存率低下)がみられたとの報告がある。なお、高用量(50,000 ppm)群のF0雌では性周期の延長及び連続交配による分娩完了までの累積日数の増加がみられたとの報告がある。F1の交配では最小限の繁殖影響に限られたが、F2児動物に低体重がみられたとの報告がある(NTP TR597 (2020)、NTP Abstract for RACB 88076 (Accessed Sep. 2022))。
(2)ラットを用いた混餌投与による一世代生殖毒性試験(妊娠6日~F1離乳(生後23日齢)、1,000~50,000 ppm)において、母動物に体重の低値がみられる用量(25,000 ppm、50,000 ppm)で雌雄児動物に肝臓影響(相対重量高値(雌)、ALT及びコレステロールの上昇)がみられたとの報告がある。さらに、母動物に体重低値とともに肝臓及び腎臓重量増加並びに肝機能影響(ALT、ALP、コレステロール、胆汁酸の上昇等)がみられる最高用量(50,000 ppm)では、雄児動物にAGD補正値の減少(生後23日)及び精母細胞の発達障害、雌児動物に卵巣の卵胞発達遅延がみられたとの報告がある(NTP TR597 (2020)、NTP TRS 21 (1992))。
(3)ラットを用いた混餌投与による亜急性毒性試験(3~50,000 ppm、90日間)において、一般毒性影響として中用量(12,500 ppm)以上で肝臓・腎臓相対重量増加とともに雄の腎臓に病理組織変化(尿細管の拡張、再生)がみられ、最高用量(50,000 ppm)では、さらに雌雄ともに体重増加抑制、腎乳頭壊死、腎間質の炎症、雌にも尿細管の拡張・再生がみられたとの報告がある。生殖器官及び性機能への影響として、中用量以上で雌に性周期延長、最高用量で雄に精巣上体及び精巣上体尾部重量の低値、精子濃度の低下がみられたとの報告がある(NTP TR597 (2020)、SCCS (2021))。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
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- - -
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
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- - -
10 誤えん有害性 -
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環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
藻類 (ムレミカヅキモ)72時間ErC50 = 0.67 mg/L(環境省既存点検結果, 2004、REACH登録情報, 2022)であることから、区分1とした。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。
急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:4, 4, 3%(METI既存点検結果, 1988))、急性毒性区分1であることから、区分1とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
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  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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