政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 13684-56-5
名称 エチル 3-フェニルカルバモイルオキシカルバニラート(別名デスメジファム)
物質ID R04-C-037-JNIOSH, MOE
分類実施年度 令和4年度(2022年度)
分類実施者 労働安全衛生総合研究所/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2008年度(平成20年度)  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
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2 可燃性ガス -
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- - -
3 エアゾール -
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4 酸化性ガス -
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- - -
5 高圧ガス -
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- - -
6 引火性液体 -
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- - -
7 可燃性固体 -
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- - -
8 自己反応性化学品 -
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9 自然発火性液体 -
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- - -
10 自然発火性固体 -
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11 自己発熱性化学品 -
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12 水反応可燃性化学品 -
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- - -
13 酸化性液体 -
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- - -
14 酸化性固体 -
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- - -
15 有機過酸化物 -
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- - -
16 金属腐食性化学品 -
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- - -
17 鈍性化爆発物 -
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- - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
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- - -
1 急性毒性(経皮) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:ガス) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:蒸気) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) -
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- - -
2 皮膚腐食性/刺激性 -
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- - -
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 -
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- - -
4 呼吸器感作性 -
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- - -
4 皮膚感作性 -
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5 生殖細胞変異原性 -
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- - -
6 発がん性 -
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- - -
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)~(3)より、ラットの試験では胎児に外表及び骨格異常がみられ、(4)、(5)より、ウサギの胎児に指骨の未骨化がみられた。これらはいずれも母動物毒性が明らかな用量でみられたことから、区分2とした。なお、新たな知見に基づき、分類結果を見直した(2022年度)。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~15日、10~1,000 mg/kg/day)において、明らかな母動物毒性(体重増加抑制、摂餌量減少)がみられる高用量(1,000 mg/kg/day)で、胎児には軽微な影響(低体重、骨化遅延)に加え、外表異常 (口蓋裂、小下顎)及び骨格異常(胸骨欠損、胸骨縦裂、胸骨部融合)がみられたとの報告がある。なお、外表異常は1例の雌親からの同腹児7例に限られたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2017)、農薬抄録 (2015)、EPA Pesticides (1996))。
(2)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~15日、10~500 mg/kg/day)において、明らかな母動物毒性(体重増加抑制、摂餌量減少、メトヘモグロビン血症)がみられる高用量(500 mg/kg/day)で、低体重と胎児1例に外表異常 (小下顎)のみがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2017)、農薬抄録 (2015) 、EPA Pesticides (1996))。
(3)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~16日、60~1,000 mg/kg/day)において、明らかな母動物毒性(体重増加抑制、摂餌量減少、脾臓重量増加)がみられる高用量(1,000 mg/kg/day)で、軽微な影響(低体重、骨化遅延、骨格変異)に加えて、外表異常(口蓋裂)、内臓異常(心室中隔欠損及び精巣下降遅延)、骨格異常 (胸骨核非対称)がみられたが、外表異常と内臓異常は1例ないし2例の母親からの少数の胎児にのみにみられたとの報告がある。(食安委 農薬評価書 (2017)、農薬抄録 (2015))。
(4)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~27日、50~450 mg/kg/day)において、母動物毒性(体重減少/体重増加抑制、摂餌量減少)がみられる高用量(450 mg/kg/day)で、胎児に軽微な影響(低体重、骨化遅延)に加えて、未骨化(後肢指骨、第5 胸骨核)がみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2017)、農薬抄録 (2015)、EPA Pesticides (1996))。
(5)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(GLP、妊娠6~18日、30~270 mg/kg/day)において、母動物に体重減少/体重増加抑制、脾臓重量増加等がみられる高用量(270 mg/kg/day)で、胎児に軽微な影響(低体重、骨化遅延)と未骨化(指骨)のみがみられたとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2017)、農薬抄録 (2015))。

【参考データ等】
(6)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(GLP、50~1,250 ppm)において、P及びF1雌雄親動物に一般毒性影響(体重増加抑制等)がみられる用量(1,250 ppm)で、F1及びF2出生児に軽微な影響(体重増加抑制)がみられただけで、繁殖能への有害影響はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2017)、農薬抄録 (2015))。
(7)ラットを用いた混餌投与による二世代生殖毒性試験(GLP、100~1,200 ppm)において、P及びF1雌雄親動物に一般毒性影響(体重増加抑制等)がみられる用量(1,200 ppm)で、F1及びF2出生児に軽微な影響(出生時の低体重及び体重増加抑制)がみられただけで、繁殖能への有害影響はみられなかったとの報告がある(食安委 農薬評価書 (2017)、農薬抄録 (2015))。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
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- - -
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
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10 誤えん有害性 -
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環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
藻類(ムレミカヅキモ)96時間ErC50 = ~ 0.064 mg a.s./L(EU CLP CLH, 2018)であることから、区分1とした。新たな情報の使用により、旧分類から分類結果が変更となった。(a.s.: active substance)
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(ムレミカヅキモ)の96時間NOErC < 0.05 mg/L(EU CLP CLH, 2018)から、区分1となる。なお、専門家により、当該データは検出下限値以下の取扱いは不明であるものの、区分1相当であることは明らかであり、分類に採用できることが指摘されている。
慢性毒性データが得られていない栄養段階(魚類)に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく、魚類(ニジマス)の96時間LC50 = 1.41 mg a.s./L(EU CLP CLH, 2018)から、区分2となる。
以上の結果を比較し、区分1とした。新たな情報の使用により、旧分類から分類結果が変更となった。(a.s.: active substance)
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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