項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 637-92-3 |
名称 | 2-エトキシ-2,2'-ジメチルエタン(別名:エチルtert-ブチルエーテル(ETBE) |
物質ID | R04-C-034-JNIOSH, MOE |
分類実施年度 | 令和4年度(2022年度) |
分類実施者 | 労働安全衛生総合研究所/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 2006年度(平成18年度) |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | - |
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2 | 可燃性ガス | - |
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3 | エアゾール | - |
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4 | 酸化性ガス | - |
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5 | 高圧ガス | - |
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6 | 引火性液体 | - |
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- | - | - |
7 | 可燃性固体 | - |
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- | - | - |
8 | 自己反応性化学品 | - |
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9 | 自然発火性液体 | - |
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- | - | - |
10 | 自然発火性固体 | - |
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- | - | - |
11 | 自己発熱性化学品 | - |
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- | - | - |
12 | 水反応可燃性化学品 | - |
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- | - | - |
13 | 酸化性液体 | - |
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- | - | - |
14 | 酸化性固体 | - |
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- | - | - |
15 | 有機過酸化物 | - |
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- | - | - |
16 | 金属腐食性化学品 | - |
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- | - | - |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
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- | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | - |
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- | - | - |
1 | 急性毒性(経皮) | - |
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- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | - |
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1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | - |
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- | - | - |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | - |
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3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | - |
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4 | 呼吸器感作性 | - |
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- | - | - |
4 | 皮膚感作性 | - |
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5 | 生殖細胞変異原性 | - |
- |
- | - | - |
6 | 発がん性 | 区分2 |
警告 |
H351 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)より、雄ラットの肝臓腫瘍(肝細胞腺腫)の増加が1例のみでみられること、(2)、(3)の2つの二段階発がん性試験で本物質のプロモーター作用が示唆されること、(4)のEPAでSと評価されていることから区分2とした。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた2年間吸入ばく露試験(蒸気、500~5,000 ppm、6時間/日、5日/週)では、5,000 ppmの雄で肝細胞腺腫の発生頻度(9/50例)の有意な増加が認められた(雌では肝臓腫瘍は認められず)。肝細胞癌は1/50例のみにみられたが、げっ歯類では肝細胞腺腫から悪性の肝細胞癌に進展するとされる(ACGIH (2013))(IRIS (2021))。 (2)雄ラットを用いた2段階多臓器発がん性試験では、300及び1,000 mg/kg/dayで標的臓器が異なる5つの既知発がん物質を4週間投与した後、本物質を24週間強制経口投与した結果、甲状腺、前胃、結腸、肝臓、膀胱で腫瘍の発生増加がみられた(ACGIH (2013))(IRIS (2021))。 (3)雄ラットを用いた2段階発がん性試験で、既知発がん物質(EHEN)を4週間飲水投与した後、本物質を24週間強制経口投与した結果、最高用量(1,000 mg/kg/day)で肝細胞腺腫の頻度及び肝細胞腺腫とがんを組合せた合計頻度に有意な増加が認められた(ACGIH (2013))(IRIS (2021))。 (4)国内外の評価機関による発がん性分類では、EPAでS (suggestive evidence of carcinogenic potential)(IRIS (2021))、ACGIHでA4に(ACGIH (2013))分類されている。 【参考データ等】 (5)ラットを用いた2年間強制経口投与試験(250、1,000 mg/kg/day、4日/週)では、原著者らによって複数の臓器に腫瘍発生が認められたと報告されたが、EFSAとEPAでの評価により本物質投与によることが明らかな腫瘍の発生増加はないとされた(EU EFSA (2017)、IRIS (2021))。 (6)ラットを用いた2年間飲水投与試験(625~10,000 ppm(28~560 mg/kg/day))では、いずれの臓器にも腫瘍発生増加の証拠は示されなかった(IRIS (2021)、ACGIH (2013))。 (7)本物質は最終的にtert-ブタノール(CAS番号 75-65-0)とアセトアルデヒドに代謝され、さらにアセトアルデヒドデヒドロゲナーゼ(ALDH)によって酢酸に酸化される。ALDHには多型が存在し、東アジア人に多いALDH2を有するヒトでは肝臓でのアルデヒドの代謝が遅れ、エタノール誘発性の発がんリスクの増加が懸念される。実験的にALDH2をノックアウトしたKOマウスでは野生型に比べ、本物質投与後の毒性も遺伝毒性も増強されることが明らかにされている。本物質の肝発がん性の作用機序は明らかでないが、本物質の代謝過程で生成するアセトアルデヒドの遺伝毒性作用が関与する可能性も考えられる(IRIS (2021))。 (8)本物質の代謝物であるtert-ブタノール(CAS番号 75-65-0)の発がん性について、実験動物の腫瘍発生の増加に基づき、EPAでSに分類されている(IRIS (2021))。 |
7 | 生殖毒性 | - |
- |
- | - | - |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | - |
- |
- | - | - |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | - |
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- | - | - |
10 | 誤えん有害性 | - |
- |
- | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分3 |
- |
H402 | P273 P501 |
甲殻類(ミシッドシュリンプ(海水))96時間EC50 = 37 mg/L(REACH登録情報, 2022)であることから、区分3とした。新たな情報の使用により、旧分類から分類結果が変更となった。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分3 |
- |
H412 | P273 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(METI化審法審査シート, 2021)、藻類(ムレミカヅキモ)の72時間NOErC = 7.5 mg/L(REACH登録情報, 2022)から、区分に該当しないとなる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階(甲殻類、魚類)に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性に関する十分なデータが得られておらず、甲殻類(ミシッドシュリンプ(海水))の96時間EC50 = 37 mg/L(REACH登録情報, 2022)から、区分3となる。 以上の結果を比較し、区分3とした。新たな情報の使用により、旧分類から分類結果が変更となった。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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