政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 21351-79-1
名称 水酸化セシウム
物質ID R04-C-033-JNIOSH, MOE
分類実施年度 令和4年度(2022年度)
分類実施者 労働安全衛生総合研究所/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2006年度(平成18年度)  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
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2 可燃性ガス -
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3 エアゾール -
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4 酸化性ガス -
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- - -
5 高圧ガス -
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- - -
6 引火性液体 -
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- - -
7 可燃性固体 -
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- - -
8 自己反応性化学品 -
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- - -
9 自然発火性液体 -
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- - -
10 自然発火性固体 -
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11 自己発熱性化学品 -
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12 水反応可燃性化学品 -
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- - -
13 酸化性液体 -
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- - -
14 酸化性固体 -
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- - -
15 有機過酸化物 -
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- - -
16 金属腐食性化学品 -
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- - -
17 鈍性化爆発物 -
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- - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
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- - -
1 急性毒性(経皮) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:ガス) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:蒸気) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) -
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- - -
2 皮膚腐食性/刺激性 -
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- - -
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 -
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- - -
4 呼吸器感作性 -
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- - -
4 皮膚感作性 -
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5 生殖細胞変異原性 -
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- - -
6 発がん性 -
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- - -
7 生殖毒性 区分2


警告
H361 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
一水和物を用いた試験結果(1)より、精巣毒性が顕著にみられたことから本物質は雄性不妊を生じる可能性が示唆されるが、性機能及び受胎能に関する情報がないため、区分2とした。オーストラリアで、GHS区分の付与が提案されたため、生殖毒性項目を検討して見直した(2022年度)。

【根拠データ】
(1)水酸化セシウム一水和物(CAS登録番号:35103-79-8)を被験物質とした、ラットを用いた90~91日間強制経口投与による亜急性毒性試験(OECD TG 408、GLP)において、中及び高用量(125及び250 mg/kg/day)群で体重増加抑制(雄)、血液影響(白血球数及び網赤血球比の増加:雌雄)とともに顕著な精巣毒性が認められた。すなわち、中用量では精巣上体重量低値、精子の運動性と形態の傷害(精子頭部と尾部の分離、不動精子)がみられた。高用量ではさらに、精子形成傷害(精巣サイズ小、精巣及び精巣上体重量の低値、精子形成能の程度の低下、精巣精細管内及び精巣上体管内の成熟精子の欠損、精細管に比例して精子数減少)がみられたとの報告がある(REACH登録情報 (Accessed Sep. 2022)、AICIS Evaluation Statement (2021))。
(2)水酸化セシウム一水和物について、ラットの妊娠5~19日に強制経口投与した発生毒性試験では、母動物毒性が明瞭に認められる最高用量(150 mg/kg/day)まで、母動物の生殖能、胎児の発生への影響は認められなかった(REACH登録情報 (Accessed Sep. 2022)、AICIS Evaluation Statement (2021))。
(3)オーストラリアではRepr. 2が提案されている(AICIS Evaluation Statement (2021))。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
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9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
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- - -
10 誤えん有害性 -
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- - -

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 84.3 mg/L(本物質の一水和物)(本物質換算値:75.26 mg/L)(REACH登録情報, 2022)であることから、区分3とした。新たな情報の使用により、旧分類から分類結果が変更となった。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分に該当しない
-
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- - 急速分解性に関する十分なデータが得られていない。藻類(ムレミカヅキモ)の72時間NOErC = 11.2 mg/L(本物質の一水和物)(本物質換算値:10 mg/L)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 14.1 mg/L(本物質の一水和物)(本物質換算値:12.59 mg/L)、魚類(ゼブラフィッシュ)の35日間NOEC = 38.38 mg/L(本物質の一水和物)(本物質換算値:34.26 mg/L)(いずれもREACH登録情報, 2022)から、区分に該当しないとした。新たな情報の使用により、旧分類から分類結果が変更となった。
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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