項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 50-32-8 |
名称 | ベンゾ[a]ピレン |
物質ID | R04-C-032-JNIOSH, MOE |
分類実施年度 | 令和4年度(2022年度) |
分類実施者 | 労働安全衛生総合研究所/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 2006年度(平成18年度) 2011年度(平成23年度) |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | - |
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2 | 可燃性ガス | - |
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3 | エアゾール | - |
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4 | 酸化性ガス | - |
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5 | 高圧ガス | - |
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6 | 引火性液体 | - |
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7 | 可燃性固体 | - |
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8 | 自己反応性化学品 | - |
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9 | 自然発火性液体 | - |
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10 | 自然発火性固体 | - |
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11 | 自己発熱性化学品 | - |
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12 | 水反応可燃性化学品 | - |
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13 | 酸化性液体 | - |
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14 | 酸化性固体 | - |
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- | - | - |
15 | 有機過酸化物 | - |
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- | - | - |
16 | 金属腐食性化学品 | - |
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17 | 鈍性化爆発物 | - |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | - |
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- | - | - |
1 | 急性毒性(経皮) | - |
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1 | 急性毒性(吸入:ガス) | - |
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1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | - |
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- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | - |
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2 | 皮膚腐食性/刺激性 | - |
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3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | - |
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4 | 呼吸器感作性 | - |
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4 | 皮膚感作性 | - |
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5 | 生殖細胞変異原性 | - |
- |
- | - | - |
6 | 発がん性 | 区分1A |
危険 |
H350 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)から、ヒトで一定程度又は限定的な発がん性の証拠があること、ならびに動物での発がん機序がヒトでも関連するという強い証拠があることから、区分1Aとすることは妥当であると判断した。なお、(3)のようにIARC、EPAと日本産業衛生学会が区分1A相当、その他が区分1B相当に分類している。 【根拠データ】 (1)EPAの発がんリスク評価の2005年ガイドラインの下では、本物質は動物とヒトにおける強力で一貫性のある証拠に基づいて、CaH(Carcinogenic to Humans:ヒト発がん性を有する物質)に該当する。証拠には全ての投与経路を介して暴露された複数動物種で発がん性を証明する数的に豊富な動物試験、及び本物質を含む様々な多環芳香族炭化水素化合物(PAH)混合物に暴露されたヒトで認められた発がん性(特に肺と皮膚のがん)のリスク増加が含まれる。作用機序的な研究からは本物質が腫瘍発生へと進行する遺伝子のキーとなる変異事象を伴うDNA反応性物質に代謝されることと関連する強力な支持的証拠が得られる。キー遺伝子の変異の事象には特異的なDNA付加体の形成及びPAH混合物に暴露されたヒトでみられた発がん遺伝子と腫瘍抑制遺伝子の特徴的な変異が含まれた。ヒト、動物及び作用機序の組み合わせは本物質をCaHとして特徴づける根拠となる(EPA Tox. Review (2017))。 (2)日本産業衛生学会では2017年に本物質の発がん性について、再度検討した結果、BaP単独暴露によるヒト発がんの疫学データはなく、ヒト発がん性についての証拠は限定的だが、多くの動物実験において、肺、皮膚、肝臓等に腫瘍の発生を認め、動物発がんについての発がんの証拠は十分であった。また、動物におけるBaPの発がんメカニズムがヒトでも機能する十分な証拠が示された。以上より、日本産業衛生学会はBaPの発がん性分類を第2群Aから第1群へと変更するとされた(産衛学会発がん性分類物質の提案理由書 (2017))。 (3)国内外の評価機関による既存分類結果としては、IARCでグループ1に(IARC 100F (2012):2010年分類)、EPAでCaH(Carcinogenic to Humans)(EPA Tox. Review (2017))、NTPでRに(NTP RoC 15th. (2021):1981年)、ACGIHでA2に(ACGIH (7th, 2001))、日本産業衛生学会で第1群に(産衛学会発がん性分類物質の提案理由書 (2017))、EUでCarc. 1Bに(CLP分類結果 (Accessed Sep. 2022))、DFGでカテゴリー2に(List of MAK and BAT values 2020)、それぞれ分類されている。 |
7 | 生殖毒性 | - |
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8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | - |
- |
- | - | - |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | - |
- |
- | - | - |
10 | 誤えん有害性 | - |
- |
- | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
藻類(Scenedesmus acutus)72時間ErC50 = 0.005 mg/L(環境省初期評価, 2006、EHC, 1998)、甲殻類(ミジンコ)96時間LC50 = 0.005 mg/L(環境省初期評価, 2003, 2006、CEPA PSAR, 1994、EHC, 1998、HSDB, 2022)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、魚類(ニジマス)の36日間NOEC = 0.0024 mg/L(EHC, 1998、環境省初期評価, 2006)から、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階(藻類、甲殻類)に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく、藻類(Scenedesmus acutus)の72時間ErC50 = 0.005 mg/L(環境省初期評価, 2006、EHC, 1998)から、区分1となる。 以上の結果から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
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