項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 330-54-1 |
名称 | 3-(3,4-ジクロロフェニル)-1,1-ジメチル尿素 (別名:ジウロン) |
物質ID | R04-C-027-JNIOSH |
分類実施年度 | 令和4年度(2022年度) |
分類実施者 | 労働安全衛生総合研究所 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 2006年度(平成18年度) 2020年度(令和2年度) |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | - |
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- | - | - |
2 | 可燃性ガス | - |
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- | - | - |
3 | エアゾール | - |
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4 | 酸化性ガス | - |
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- | - | - |
5 | 高圧ガス | - |
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- | - | - |
6 | 引火性液体 | - |
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- | - | - |
7 | 可燃性固体 | - |
- |
- | - | - |
8 | 自己反応性化学品 | - |
- |
- | - | - |
9 | 自然発火性液体 | - |
- |
- | - | - |
10 | 自然発火性固体 | - |
- |
- | - | - |
11 | 自己発熱性化学品 | - |
- |
- | - | - |
12 | 水反応可燃性化学品 | - |
- |
- | - | - |
13 | 酸化性液体 | - |
- |
- | - | - |
14 | 酸化性固体 | - |
- |
- | - | - |
15 | 有機過酸化物 | - |
- |
- | - | - |
16 | 金属腐食性化学品 | - |
- |
- | - | - |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(経皮) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | - |
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- | - | - |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | - |
- |
- | - | - |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | - |
- |
- | - | - |
4 | 呼吸器感作性 | - |
- |
- | - | - |
4 | 皮膚感作性 | - |
- |
- | - | - |
5 | 生殖細胞変異原性 | - |
- |
- | - | - |
6 | 発がん性 | 区分1B |
危険 |
H350 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)、(2)より、動物種2種において発がん性の証拠があることから区分1Bとした。新たな知見に基づき分類結果を変更した。旧分類からEUでGHS区分が変更されたため、発がん性項目を見直した(2022年度)。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた2年間混餌投与による慢性毒性/発がん性試験(GLP)において、高用量群(111 mg/kg/day(雄)、203 mg/kg/day(雌))で膀胱移行上皮がんの増加、腎盂移行上皮がん(雄)、子宮腺がん(雌)の増加がみられたとの報告がある(EU CLP CLH (2021))。 (2)マウスを用いた2年間混餌投与による慢性毒性/発がん性試験(GLP)において、高用量群(640 mg/kg/day(雄)、867 mg/kg/day(雌))乳腺の腺がん(雌)と卵巣黄体腫の増加(雌)がみられた。なお、雄の全投与群で肝細胞腫瘍の増加傾向みられたが、有意な増加ではなく、用量相関も明瞭ではなかったと報告されている(EU CLP CLH (2021))。 (3)国内外の分類機関による既存分類では、EUでCarc. 1B(EU CLP CLH (2021))、EPAでK/L (known/likely to be carcinogenic to humans:区分1B相当) (EPA OPP Annual Cancer Report 2021)に分類されている。その他、ACGIHでA4 (ACGIH (7th, 2001))に分類されている。 【参考データ等】 (4)(1)におけるラットの膀胱腫瘍の作用機序として、初期には結石による尿路に対する物理的刺激が想定されたが、本物質の尿路上皮に対する細胞毒性作用により、再生性過形成を経て腫瘍発生へと進展する機序が推定されると報告されている(EU CLP CLH (2021))。 |
7 | 生殖毒性 | - |
- |
- | - | - |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | - |
- |
- | - | - |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(血液系)、区分2(泌尿器) |
危険 警告 |
H372 H373 |
P260 P264 P270 P314 P501 |
【分類根拠】 (1)~(6)より、区分1の用量範囲で血液影響がみられることから、区分1(血液系)とした。また(1)、(3)より、泌尿器影響が区分2の用量範囲でみられることから、区分2(泌尿器)とした。よって、区分1(血液系)、区分2(泌尿器)とした。なお、新たな情報源が追加されたことから分類結果を見直したが、分類結果に変更はない(2022年度)。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた混餌投与による90日間反復経口投与試験(OECD TG 408、GLP)において、雄の17 mg/kg/day(区分2の範囲)及び雌の8.7 mg/kg/day(区分1の範囲)以上で血液(スルフヘモグロビン形成、赤血球数(RBC)・ヘモグロビン(Hb)減少、網状赤血球(Ret)増加)、脾臓(髄外造血、うっ血、色素沈着等)への影響がみられ、雄の17 mg/kg/day(区分2の範囲)及び雌の23 mg/kg/day(区分2の範囲)以上で泌尿器(膀胱上皮の過形成、腎盂上皮の過形成)への影響がみられたとの報告がある(CLH Report (2020)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2022))。 (2)イヌを用いた混餌投与による1年間慢性毒性試験(GLP)において、300及び1,800 ppm(11及び64 mg/kg/day、区分2の範囲)で血液(低色素性貧血:RBC・Hb減少、MCV・ハインツ小体・白血球数(WBC)・血小板数増加)、脾臓、腎臓、肝臓(鉄含有色素沈着)、骨髄(反応性脂肪枯渇とジデリン沈着)への影響がみられたとの報告がある(CLH Report (2020)、HSDB in PubChem (Accessed Aug. 2022)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2022))。 (3)ラットを用いた混餌投与による2年間慢性毒性/がん原性併合試験(GLP)において、25 ppm(1.0 mg/kg/day(雄)、1.7 mg/kg/day(雌)、区分1の範囲)以上で雌に血液影響(MCV・MCH・網赤血球増加、赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリット減少)、雄に脾臓影響(ヘモジデリン沈着軽微増加)がみられ、250 ppm(10 mg/kg/day(雄)、17 mg/kg/day(雌)、区分1または区分2の範囲)以上で雄に血液影響(白血球数増加)、雌に脾臓影響(絶対/相対重量増加、ヘモジデリン沈着)、雌に肝臓影響(絶対/相対重量増加)がみられ、2,500 ppm(111 mg/kg/day(雄)、203 mg/kg/day(雌)、区分に該当しない範囲)で泌尿器影響(膀胱壁の硬化・肥厚、尿路上皮の過形成)がみられた(CLH Report (2020)、Health Canada Screening Assessment (2011)、HSDB in Pubchem (Accessed Aug. 2022))。 (4)ラットを用いた13週間反復経皮投与試験(6時間/日、5日/週、OECD TG 411、GLP)において、250 mg/kg/day(ガイダンス換算値:181 mg/kg/day、区分2の範囲)以上で血液影響(RBC・Hb減少、MCV増加)がみられたとの報告がある(CLH Report (2020)、Health Canada Screening Assessment (2011))。 (5)ラットを用いた3週間吸入ばく露試験(6時間/日、5日/週、OECD TG 412、GLP)において、雄の47.6 mg/m3(ガイダンス換算値:0.0079 mg/L/6 hr、区分1の範囲)及び雌の311 mg/m3(ガイダンス換算値:0.052 mg/L/6 hr、区分2の範囲)で血液影響(赤血球パラメータ減少、Ret・ハインツ小体形成増加)がみられたとの報告がある(CLH Report (2020)、Health Canada Screening Assessment (2011)、REACH登録情報 (Accessed Aug. 2022))。 (6)ラットを用いた4週間吸入ばく露試験(6時間/日、5日/週、OECD TG 412、GLP)において、37.4 mg/m3(ガイダンス換算値:0.017 mg/L、区分1の範囲)で雌に血液影響(Ret・ハインツ小体増加)、脾臓影響(暗色化・腫大)がみられ、286.1 mg/m3(ガイダンス換算値:0.127 mg/L、区分2の範囲)で雄に血液影響(多くのパラメータの変化)、脾臓影響(暗色化・腫大)がみられたとの報告がある(CLH Report (2020)、Health Canada Screening Assessment (2011))。 【参考データ等】 (7)本物質はEU CLHにおいて、区分2(血液系、泌尿器)に分類されている。 |
10 | 誤えん有害性 | - |
- |
- | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
- |
- | - | - |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
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- | - | - |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
- | - | - |
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