政府によるGHS分類結果

English



一般情報
項目 情報
CAS登録番号 101-80-4
名称 4,4'-ジアミノジフェニルエーテル
物質ID R04-C-023-JNIOSH, MOE
分類実施年度 令和4年度(2022年度)
分類実施者 労働安全衛生総合研究所/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2006年度(平成18年度)   2017年度(平成29年度)  
Excelファイルのダウンロード Excel file

関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
-
-
- - -
2 可燃性ガス -
-
-
- - -
3 エアゾール -
-
-
- - -
4 酸化性ガス -
-
-
- - -
5 高圧ガス -
-
-
- - -
6 引火性液体 -
-
-
- - -
7 可燃性固体 -
-
-
- - -
8 自己反応性化学品 -
-
-
- - -
9 自然発火性液体 -
-
-
- - -
10 自然発火性固体 -
-
-
- - -
11 自己発熱性化学品 -
-
-
- - -
12 水反応可燃性化学品 -
-
-
- - -
13 酸化性液体 -
-
-
- - -
14 酸化性固体 -
-
-
- - -
15 有機過酸化物 -
-
-
- - -
16 金属腐食性化学品 -
-
-
- - -
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
-
-
- - -
1 急性毒性(経皮) -
-
-
- - -
1 急性毒性(吸入:ガス) -
-
-
- - -
1 急性毒性(吸入:蒸気) -
-
-
- - -
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) -
-
-
- - -
2 皮膚腐食性/刺激性 -
-
-
- - -
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 -
-
-
- - -
4 呼吸器感作性 -
-
-
- - -
4 皮膚感作性 -
-
-
- - -
5 生殖細胞変異原性 区分2


警告
H341 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)、(2)より、区分2とした。

【根拠データ】
(1)In vivoでは、雄マウスの骨髄細胞を用いた小核試験(3日間連続腹腔内投与)では、37.5~150 mg/kgで小核を有する多染性赤血球(MNPCE)の発生頻度に用量依存的な増加が認められた。この他、ラットの肝細胞を用いた不定期DNA合成(UDS)試験(単回強制経口投与、~725 mg/kg)、マウスの骨髄細胞を用いた姉妹染色分体交換試験(腹腔内投与、75 mg/kg)で陰性、ラットの肝臓を用いたアルカリ溶出法によるDNA損傷試験で陽性の報告がある(NICNAS IMAP (2014)、MOE 初期評価 (2017)、DFG MAK (1993)、REACH登録情報 (Accessed Dec. 2022))。
(2)In vitroでは、細菌を用いた復帰突然変異試験(S9+のみ、又はS9+/-)、マウスリンフォーマ試験(S9-)、CHOあるいはCHL細胞を用いた染色体異常試験(S9+/-)で陽性の報告がある(NICNAS IMAP (2014)、MOE 初期評価 (2017)、DFG MAK (1993)、REACH登録情報 (Accessed Dec. 2022)、安衛法変異原性試験結果 (Accessed Dec. 2022))。

【参考データ等】
(3)本物質の生殖細胞への影響に関するin vivo試験はないが、反復投与毒性試験の所見から本物質が精巣に到達することが示されており、本物質が生殖細胞に影響を及ぼすおそれがある。オーストラリア(HSIS)では、本物質は「経世代的な遺伝子損傷を生じるおそれのある物質」として、カテゴリー2変異原性物質(GHS分類(HCIS):Category 1B;EU CLPのMuta. 1B相当)に分類された(NICNAS IMAP (2014))。
(4)EU CLPでは、Muta. 1Bに分類されている(CLP分類結果 (Accessed Dec. 2022))。
(5)ラットを用いた混餌投与(10~400 ppm)による一世代生殖毒性試験(F0親動物を2回交配し、F1a、F1bを得る)において、90日間投与後に、①投与群の雄と未処置雌、②投与群の雌と未処置雄を交配させた結果、①では有意な影響は認められなかった(優性致死作用は認められず)。一方、②では、雌親(F0)に体増加抑制がみられる400 ppmでF1a及びF1bの一腹当たりの平均児数の減少がみられた(MOE 初期評価 (2017)、REACH登録情報 (Accessed Dec. 2022))。
6 発がん性 -
-
-
- - -
7 生殖毒性 -
-
-
- - -
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
-
-
- - -
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
-
-
- - -
10 誤えん有害性 -
-
-
- - -

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 区分1


警告
H400 P273
P391
P501
甲殻類(オオミジンコ)48時間LC50 = 0.92 mg/L(環境省初期評価, 2017)であることから、区分1とした。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 区分1


警告
H410 P273
P391
P501
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性区分1であることから、区分1とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

GHS関連情報トップページに戻る