項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 13463-41-7 |
名称 | 2-ピリジンチオール-1-オキシドの亜鉛塩(別名:ジンクピリチオン) |
物質ID | R04-C-021-JNIOSH, MOE |
分類実施年度 | 令和4年度(2022年度) |
分類実施者 | 労働安全衛生総合研究所/環境省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 2012年度(平成24年度) |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | - |
- |
- | - | - |
2 | 可燃性ガス | - |
- |
- | - | - |
3 | エアゾール | - |
- |
- | - | - |
4 | 酸化性ガス | - |
- |
- | - | - |
5 | 高圧ガス | - |
- |
- | - | - |
6 | 引火性液体 | - |
- |
- | - | - |
7 | 可燃性固体 | - |
- |
- | - | - |
8 | 自己反応性化学品 | - |
- |
- | - | - |
9 | 自然発火性液体 | - |
- |
- | - | - |
10 | 自然発火性固体 | - |
- |
- | - | - |
11 | 自己発熱性化学品 | - |
- |
- | - | - |
12 | 水反応可燃性化学品 | - |
- |
- | - | - |
13 | 酸化性液体 | - |
- |
- | - | - |
14 | 酸化性固体 | - |
- |
- | - | - |
15 | 有機過酸化物 | - |
- |
- | - | - |
16 | 金属腐食性化学品 | - |
- |
- | - | - |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(経皮) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | - |
- |
- | - | - |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | - |
- |
- | - | - |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 |
危険 |
H318 | P305+P351+P338 P280 P310 |
【分類根拠】 (1)より、区分1とした。なお、新たな知見に基づき、分類結果を変更した(2022年度)。 【根拠データ】 (1)ウサギ(n=1)を用いた眼刺激性試験(OECD TG 405、GLP、24時間観察)において、適用24時間後に重篤かつ不可逆な角膜損傷、発赤及び腫脹がみられたため、試験が打ち切られたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2018)、CLP Report (2017))。 |
4 | 呼吸器感作性 | - |
- |
- | - | - |
4 | 皮膚感作性 | - |
- |
- | - | - |
5 | 生殖細胞変異原性 | - |
- |
- | - | - |
6 | 発がん性 | - |
- |
- | - | - |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
危険 |
H360 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 (1)~(3)より、母動物毒性が殆どないか、強くない用量において、胚/胎児毒性と奇形の発生増加がみられたことから、区分1Bとした。なお、EUでGHS区分が付与されたため、生殖毒性項目を検討して見直した(2022年度)。 【根拠データ】 (1)ラットを用いた強制経口投与による発生毒性試験(EPAガイドライン、GLP、妊娠6~15日、0.75~15 mg/kg/day)において、母動物には流涎だけがみられた中用量(3 mg/kg/day)から奇形(骨格奇形(主に肋骨癒合))を有する胎児数の増加がみられ、母動物毒性(体重増加抑制、摂餌量減少等)が明確な高用量(15 mg/kg/day)では着床後胚損失率の増加、一腹当たりの生存胎児数の減少、骨格奇形(肋骨・胸骨の癒合、無指症)等がみられたとの報告がある(EU CLP CLH (2018)、AICIS IMAP (2015) )。 (2)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(EPAガイドライン、GLP、妊娠6~18日、0.5~3 mg/kg/day)において、母動物毒性(体重増加抑制、摂餌量減少等)がみられる中用量(1.5 mg/kg/day)以上で着床後胚損失率及び早期吸収胚の増加がみられ、高用量群(3 mg/kg/day)では生存胎児数の減少と奇形胎児数の増加がみられたとの報告がある(EU CLP CLH (2018)、AICIS IMAP (2015))。 (3)ウサギを用いた強制経口投与による発生毒性試験(OECD TG414、妊娠7~28日、0.5~4 mg/kg/day)において、母動物に赤色/橙色尿のみがみられる中用量(1.5 mg/kg/day)から着床後胚損失率及び吸収の増加、生存胎児数及び奇形胎児数の増加がみられ、母動物毒性(体重増加抑制、摂餌量減少、赤色/橙色尿・血尿等)がみられる高用量群(4 mg/kg/day)では奇形発生(外表(臍ヘルニア・無尾)、内臓(腎臓・尿管の奇形、膀胱欠損)、骨格(胸骨分節癒合、肋骨異常))の増加がみられたとの報告がある(EU CLP CLH (2018))。 【参考データ等】 (4)ラットを用いた強制経口投与による二世代生殖毒性試験(OECD TG416、GLP、P:雄:交配前約70日間+交配期間15日間、雌:さらに哺育21~23日まで、F1:離乳後Pと同様、0.2~2.5 mg/kg/day)において、P親動物の毒性は高用量群(2.5 mg/kg/day)の雌に限定され、交配前の体重低値と骨格筋への影響(後肢の筋肉のサイズ縮小、組織学的に萎縮、筋線維の脂肪置換、軸索の変性)がみられたとの報告がある。F1世代にみられた唯一の影響は、高用量群(2.5 mg/kg/day)の雌1例にみられた骨格筋の萎縮であった。各世代とも生殖及び発生影響に関する指標には投与に関連した影響はみられなかったとの報告がある(EU CLP CLH (2018)、AICIS IMAP (2015))。 (5)ラットを用いた経皮投与による発生毒性試験(EPAガイドライン、GLP、妊娠0~27日、10~60 mg/kg/day、6時間/日)において、母動物に体重増加抑制がみられる高用量群(60 mg/kg/day)で、胎児に低体重、骨格変異(波状肋骨)、骨化不全(胸椎中心)、骨化遅延(尾椎、前肢の指骨・中手骨、後肢の指骨・中手骨)等がみられたが、明瞭な奇形の発生増加はみられなかったとの報告がある(EU CLP CLH (2018)、AICIS IMAP (2015))。 (6)ラットを用いた強制経口投与による反復投与毒性・生殖発生毒性スクリーニング試験(OECD TG422、GLP、雄:交配前14日間を含む42日間、雌:哺育4日までの計41~54日間、0.1~1 mg/kg/day)では、最高用量の1 mg/kg/dayまで生殖発生影響はみられなかったとの報告がある(経済産業省安全性試験結果 (2008))。 (7)EUではRepr. 1Bに分類されている(CLP分類結果 (Accessed Aug. 2022))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | - |
- |
- | - | - |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | - |
- |
- | - | - |
10 | 誤えん有害性 | - |
- |
- | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
藻類(スケレトネマ)48時間EC50 = 0.0006 mg/L(EU CLP CLH, 2017)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:0%(METI既存点検結果, 2002))、甲殻類(ミシッドシュリンプ)の28日間NOEC = 0.00228 mg/L(EU CLP CLH, 2017、REACH登録情報, 2022)から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。 |
|