政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 90-94-8
名称 4,4'-ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン
物質ID R04-C-020-JNIOSH, MOE
分類実施年度 令和4年度(2022年度)
分類実施者 労働安全衛生総合研究所/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2007年度(平成19年度)   2011年度(平成23年度)  
Excelファイルのダウンロード Excel file

関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
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- - -
2 可燃性ガス -
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- - -
3 エアゾール -
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- - -
4 酸化性ガス -
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- - -
5 高圧ガス -
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- - -
6 引火性液体 -
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- - -
7 可燃性固体 -
-
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- - -
8 自己反応性化学品 -
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- - -
9 自然発火性液体 -
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- - -
10 自然発火性固体 -
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- - -
11 自己発熱性化学品 -
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- - -
12 水反応可燃性化学品 -
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- - -
13 酸化性液体 -
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- - -
14 酸化性固体 -
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- - -
15 有機過酸化物 -
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- - -
16 金属腐食性化学品 -
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- - -
17 鈍性化爆発物 -
-
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- - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
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-
- - -
1 急性毒性(経皮) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:ガス) -
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- - -
1 急性毒性(吸入:蒸気) -
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-
- - -
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) -
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- - -
2 皮膚腐食性/刺激性 -
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- - -
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 -
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- - -
4 呼吸器感作性 -
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- - -
4 皮膚感作性 -
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- - -
5 生殖細胞変異原性 -
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- - -
6 発がん性 区分1B


危険
H350 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
(1)、(2)の試験結果から、実験動物2種の雌雄に悪性腫瘍(雌雄ラットと雌マウスに肝細胞がん、雄マウスに血管肉腫)誘発の証拠が認められたことから、区分1Bがとした。なお、(3)のようにEUとDFGが区分1B相当、IARCが区分2相当に分類している。新たな情報源を利用し分類結果を見直した(2022年度)。

【根拠データ】
(1)ラットを用いた78週間混餌投与による発がん性試験(雄:250及び500 ppm、雌:500及び1,000 ppm、投与後観察期間:28~29週間)では、雌雄とも投与量と肝細胞がんの発生頻度との間に有意な正の相関がみられ、高用量群に有意な発生頻度増加(雄:80%、雌:90%、対照群は雌雄とも0%)が認められた(NTP TR181 (1979)、IARC 99 (2010)、Canada CMP (2010))。
(2)マウスを用いた78週間混餌投与による発がん性試験(雌雄:1,250及び2,500 ppm、投与後観察期間:13週間)では、投与量と雄の血管肉腫、雌の肝細胞がんの発生頻度との間に有意な正の相関がみられ、高用量群に有意な発生頻度増加(雄の血管肉腫:40%、対照群は0%、雌の肝細胞がん:76%、対照群は0%)が認められた(NTP TR181 (1979)、IARC 99 (2010)、Canada CMP (2010))。
(3)国内外の評価機関による既存分類として、IARCでグループ2Bに(IARC 99 (2010))、NTPでRに(NTP RoC 15th (2021))、EUではCarc. 1Bに(CLP分類結果 (Accessed Sep. 2022))、DFGでCategory 2に(List of MAK nad BAT values 2020)、それぞれ分類されている。

【参考データ等】
(4)本物質ばく露が明らかなヒトの疫学データはない(Canada CMP (2010))。
(5)本物質はSVHC候補にリストされている(EU REACH SVHC (2012))。
7 生殖毒性 -
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- - -
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
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- - -
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
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- - -
10 誤えん有害性 -
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- - -

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
-
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- - データがなく分類できない。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
-
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- - データがなく分類できない。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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