政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 121-43-7
名称 ホウ酸トリメチル
物質ID R04-C-008-JNIOSH, MOE
分類実施年度 令和4年度(2022年度)
分類実施者 労働安全衛生総合研究所/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 2009年度(平成21年度)  
Excelファイルのダウンロード Excel file

関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 -
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- - -
2 可燃性ガス -
-
-
- - -
3 エアゾール -
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- - -
4 酸化性ガス -
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- - -
5 高圧ガス -
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- - -
6 引火性液体 -
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- - -
7 可燃性固体 -
-
-
- - -
8 自己反応性化学品 -
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- - -
9 自然発火性液体 -
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- - -
10 自然発火性固体 -
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- - -
11 自己発熱性化学品 -
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- - -
12 水反応可燃性化学品 -
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- - -
13 酸化性液体 -
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-
- - -
14 酸化性固体 -
-
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- - -
15 有機過酸化物 -
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-
- - -
16 金属腐食性化学品 -
-
-
- - -
17 鈍性化爆発物 -
-
-
- - -

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) -
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-
- - -
1 急性毒性(経皮) -
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-
- - -
1 急性毒性(吸入:ガス) -
-
-
- - -
1 急性毒性(吸入:蒸気) -
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-
- - -
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) -
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- - -
2 皮膚腐食性/刺激性 -
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- - -
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 -
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- - -
4 呼吸器感作性 -
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-
- - -
4 皮膚感作性 -
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- - -
5 生殖細胞変異原性 -
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- - -
6 発がん性 -
-
-
- - -
7 生殖毒性 区分1B


危険
H360 P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
【分類根拠】
本物質自体のデータはないが、(1)より加水分解物のホウ酸とメタノールのデータが適用できることから、両物質についての生殖毒性情報(2)~(5)より、区分1Bとした。旧分類からEUで区分1Bが提案されたため、生殖毒性を検討して見直した(2022年度)。

【根拠データ】
(1)本物質はホウ酸(CAS登録番号:10043-35-3)とメタノール(CAS登録番号:67-56-1)に急速に加水分解される。本物質は経口又は吸入ばく露後に体内で完全に加水分解されると考えられるため、本物質(ホウ酸トリメチル)経口ばく露後の吸収と毒性はホウ酸とメタノールの単体による吸収及び毒性と大差がないものと考えられる。したがって、両加水分解物の生殖毒性に関する情報が適用可能と考えられるとの報告がある(CLH Report (2021))。
(2)ホウ酸を被験物質としたマウス、ラット及びイヌを用いた反復投与毒性及び交配試験において、複数の動物試験結果からホウ素(ホウ酸)による生殖毒性が明らかに証明されてきた。特に繁殖能を障害する精巣の異常が全ての試験と動物種でみられた。性周期の短縮、精子運動能及び精子濃度の低下もホウ酸ばく露による繁殖障害の指標として報告された(CLH Report (2021))。
(3)ホウ酸を被験物質とした動物試験で発生影響の総説が多くあり、ホウ酸による発生異常として、母動物毒性のない用量で脳の側室拡張、第13肋骨の無発生・短縮など奇形の発生増加が報告されている(CLH Report (2021))。
(4)ホウ酸の本項分類結果は区分1Bである(2013年度GHS分類結果)。
(5)メタノールの本項分類結果は区分1Bである(2009年度GHS分類結果)。

【参考データ等】
(6)EU CLPではRepr. 1Bに分類される予定である(CLH Report (2021))。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) -
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- - -
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) -
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- - -
10 誤えん有害性 -
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- - -

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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