政府によるGHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 27134-27-6
名称 ジクロロアニリン
物質ID R04-A-012-JNIOSH, MOE
分類実施年度 令和4年度(2022年度)
分類実施者 労働安全衛生総合研究所/環境省
新規/再分類 新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver.2.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク)  
厚生労働省モデルSDS(外部リンク)  
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。

2 可燃性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 酸化性ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
8 自己反応性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 金属及び半金属(B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At)を含んでいない。
13 酸化性液体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 酸素及びフッ素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素及び水素以外の元素と結合していない。
15 有機過酸化物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性化学品 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。
17 鈍性化爆発物 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない
-
-
- - ※:本物質は3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)、2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)、2,3-ジクロロアニリン(CAS登録番号:608-27-5)、2,6-ジクロロアニリン(CAS登録番号:608-31-1)及び3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の各異性体を任意の割合で含む。

【分類根拠】
本物質は混合物であり、その混合比率が不明のためATEを算出できず、分類できないとした。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)、3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)、2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)の本項は、区分4と判定している(2008年度/2010年度GHS分類結果)。
(2)3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の本項は、データ不足のため分類できないと判定している(2008年度GHS分類結果)。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
本物質は混合物であり、その混合比率が不明のためATEを算出できず、分類できないとした。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)の本項は、区分3と判定している(2008年度GHS分類結果)。
(2)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)、2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)、3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の本項は、いずれもデータ不足のため分類できないと判定している(2008/2010/2008年度GHS分類結果)
1 急性毒性(吸入:ガス) 区分に該当しない(分類対象外)
-
-
- - 【分類根拠】
既存分類が存在する異性体(2,4-ジクロロアニリン、2,5-ジクロロアニリン、3,4-ジクロロアニリン、3,5-ジクロロアニリン)は、全てGHSの定義における固体である。

【参考データ等】
(1)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)、3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)、2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)、3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の本項は、いずれも区分に該当しない(分類対象外)と判定している(2008/2008/2010/2008年度GHS分類結果)。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)、3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)、2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)、3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の本項は、いずれも分類できないと判定している(2008/2008/2010/2008年度GHS分類結果)。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
本物質は混合物であり、その混合比率が不明のためATEを算出できず、分類できないとした。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)の本項は、区分4と判定している(2009年度GHS分類結果)。
(2)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)、2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)、3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の本項は、いずれも分類できないと判定している(2008/2010/2008年度GHS分類結果)。

2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)、3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)、2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)の本項は、データ不足のため分類できないと判定している(2008/2010/2008年度GHS分類結果)。
(2)3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)の本項は、試験結果に基づき区分に該当しないと判定している(2008年度GHS分類結果)。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
本物質は混合物であり、その混合比率が不明のため分類できない。なお、2,5-ジクロロアニリンを3%以上含む場合は少なくとも区分1、3,4-ジクロロアニリンを10%以上含む場合は少なくとも区分2となる。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)の本項は、区分1と判定している(2008年度GHS分類結果)。
(2)3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)の本項は、区分2Aと判定している(2008年度GHS分類結果)。
(3)2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)、3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の本項は、いずれも分類できないと判定している(2010/2008年度GHS分類結果)。 
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)、3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)、2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)、3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の本項は、いずれも分類できないと判定している(2008/2008/2010/2008年度GHS分類結果)。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
本物質は混合物であり、その混合比率が不明のため分類できない。なお、2,5-ジクロロアニリン又は3,4-ジクロロアニリンを1.0%以上含む場合は少なくとも区分1となる。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)、3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)の本項は、区分1と判定している(2008年度GHS分類結果)。 
(2)2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)、3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の本項は、いずれも分類できないと判定している(2010/2008年度GHS分類結果)。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)、2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)、3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の本項は、いずれも分類できないと判定している(2008/2010/2008年度GHS分類結果)。
(2)3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)の本項は、区分に該当しないと判定している(2008年度GHS分類結果)。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)、3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)、2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)、3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の本項は、いずれも分類できないと判定している(2008/2008/2010/2008年度GHS分類)。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)、3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)、2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)、3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の本項は、いずれも分類できないと判定している(2008/2008/2010/2008年度GHS分類)。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
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- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。なお、2,4-ジクロロアニリン、3,4-ジクロロアニリンを1%以上含む場合は少なくとも区分1(血液系)が追加される。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)の本項目は区分1(血液系)、3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)は区分1(血液系)、区分2(神経系)と判定している(2010年度/2009年度GHS分類結果)。
(2)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)、3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)ともに区分2(血液系)と判定している(2008年度GHS分類結果)。

9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。なお、2,4-ジクロロアニリン、3,4-ジクロロアニリンを1%以上含む場合は少なくとも区分1(血液系)が追加される。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)、3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)の本項は、ともに区分1(血液系)と判定している(2010年度/2009年度GHS分類結果)。
(2)2,5-ジクロロアニリンは区分2(血液系)と判定している(2008年度度GHS分類結果)。
(3)3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の本項は、分類できないと判定している(2008年度GHS分類結果)。
10 誤えん有害性 分類できない
-
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- - 【分類根拠】
データ不足のため分類できない。ただし、本物質の成分、組成比及び毒性に係る情報が得られる場合、JIS Z7252を参照し区分を判定する必要がある。

【参考データ等】
(1)2,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-82-9)、3,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:95-76-1)、2,4-ジクロロアニリン(CAS登録番号:554-00-7)、3,5-ジクロロアニリン(CAS登録番号:626-43-7)の本項は、いずれも分類できないと判定している(2008/2008/2010/2008年度GHS分類結果)。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性 短期(急性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。
11 水生環境有害性 長期(慢性) 分類できない
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- - データがなく分類できない。
12 オゾン層への有害性 分類できない
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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