項目 | 情報 |
---|---|
CAS登録番号 | 13770-89-3 |
名称 | ビス(スルファミン酸)ニッケル(II) |
物質ID | R03-C-034-MHLW |
分類実施年度 | 令和3年度(2021年度) |
分類実施者 | 厚生労働省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 2015年度(平成27年度) |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
---|---|
分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(令和元年度改訂版(Ver.2.0)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | - |
- |
- | - | - |
2 | 可燃性ガス | - |
- |
- | - | - |
3 | エアゾール | - |
- |
- | - | - |
4 | 酸化性ガス | - |
- |
- | - | - |
5 | 高圧ガス | - |
- |
- | - | - |
6 | 引火性液体 | - |
- |
- | - | - |
7 | 可燃性固体 | - |
- |
- | - | - |
8 | 自己反応性化学品 | - |
- |
- | - | - |
9 | 自然発火性液体 | - |
- |
- | - | - |
10 | 自然発火性固体 | - |
- |
- | - | - |
11 | 自己発熱性化学品 | - |
- |
- | - | - |
12 | 水反応可燃性化学品 | - |
- |
- | - | - |
13 | 酸化性液体 | - |
- |
- | - | - |
14 | 酸化性固体 | - |
- |
- | - | - |
15 | 有機過酸化物 | - |
- |
- | - | - |
16 | 金属腐食性化学品 | - |
- |
- | - | - |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 急性毒性(経口) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(経皮) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | - |
- |
- | - | - |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | - |
- |
- | - | - |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | - |
- |
- | - | - |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | - |
- |
- | - | - |
4 | 呼吸器感作性 | - |
- |
- | - | - |
4 | 皮膚感作性 | - |
- |
- | - | - |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 |
警告 |
H341 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
【分類根拠】 本物質自体には分類に利用可能なデータはない。しかし、(1)~(4)より水溶性ニッケル(II)化合物の分類にはグループ化合物の間でデータのリードアクロスによる評価が可能とされていることから、水溶性ニッケル(II)化合物である本物質にもこれを適用し、区分2とした。旧分類からEUでGHS区分2相当に分類されたため、生殖細胞変異原性項目のみ見直した(2021年)。 【分類根拠】 (1)本物質をEU指令67/548/EECのAnnexⅠに包含するという提案が2009年に合意された。本物質の分類について急性毒性以外のほとんどのエンドポイント(発がん性、生殖毒性、変異原性、慢性吸入毒性、感作性及び環境毒性)は水溶性ニッケル化合物のグループ化に基づくとされた(ECHA RAC Opinion on OEL evaluation (Background Doc.) (2018))。 (2)水溶性ニッケル化合物で1つのグループができる。ニッケル(II)イオン(Ni2+)が全身毒性の原因となる部分であり、かつ局所毒性に重要な関与をする。その後の研究ではいくつか異なる体液(胃液、腸液、汗)中でニッケルイオンの生体アクセス性の重要性が浮き彫りにされた。水溶性ニッケル化合物のこのグループは同様の生体溶出能と生物学的利用能を有する。これらの化合物は同様の比率で生体液中Ni(II)イオンを遊離する。したがって、まとめて評価することが可能である。硫酸ニッケル(II)と塩化ニッケル(II)が体液中でこの物質グループに同様の生体溶出能と生物学的利用能を有すると考え、グループ化合物の物質にデータが欠損している場合も、硫酸ニッケル(II)(CAS番号 7786-81-4)と塩化ニッケル(II)(CAS番号 7718-54-9)に対して利用可能なデータがリードアクロス可能である(AICIS (旧NICNAS) IMAP (2020))。 (3)硫酸ニッケル(II)の生殖細胞変異原性についてのEUの評価では、硫酸ニッケルはin vitroで遺伝毒性を示す証拠があり、in vivoではニッケル化合物のin vivo遺伝毒性データベースの大部分に加え、硫酸ニッケル吸入ばく露後の肺細胞で遺伝毒性を示したとの報告があり、生殖細胞変異原性の証拠がないことから、体細胞変異原性物質としてMuta. Cat. 3(旧DSD分類:現行CLP分類のMuta. Cat. 2に相当)に分類された(EU RAR (2008))。 (4)塩化ニッケル(II)の生殖細胞変異原性についてのEUの評価では、塩化ニッケルはin vitroでDNA鎖切断を生じ、染色体異常を示す明らかな証拠があり、in vivoでは小核試験は矛盾する結果で一貫性がないが、DNA切断及び体細胞における染色体異常を生じることを示す結果があることから、体細胞変異原性物質としてMuta. Cat. 3(旧DSD分類:現行CLP分類のMuta. Cat. 2に相当)に分類された(EU RAR (2008))。 【参考データ等】 (5)CLP分類では本物質(Muta. 2)に限らず、硫酸ニッケル(II)、塩化ニッケル(II)以外の2価の水溶性ニッケル化合物は基本的にMuta. 2に分類されている。例えば、酢酸ニッケル(CAS番号 373-02-4)、ギ酸ニッケル(CAS番号 3349-06-2)、臭化ニッケル(CAS番号 14708-14-6)などである(CLP分類結果 (Accessed Oct. 2021))。 (6)本物質の4水和物について、in vitroの細菌を用いた復帰突然変異試験の報告は信頼性がなく(reliability = 3(invalid))利用できないとされた(REACH登録情報 (Accessed Oct. 2021))。 |
6 | 発がん性 | - |
- |
- | - | - |
7 | 生殖毒性 | - |
- |
- | - | - |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | - |
- |
- | - | - |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | - |
- |
- | - | - |
10 | 誤えん有害性 | - |
- |
- | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | - |
- |
- | - | - |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | - |
- |
- | - | - |
12 | オゾン層への有害性 | - |
- |
- | - | - |
|