項目 | 情報 |
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CAS番号 | 99-09-2 |
名称 | m-ニトロアニリン |
物質ID | H28-B-069, C-148B |
分類実施年度 | 平成28年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 (危険物/有害物) | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイト |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイト |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 区分外 |
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- | - |
爆発性に関連する原子団 (N−O) を含むニトロ化合物であるが、UNRTDGにおいてUN 1661 Class 6.1 PG II に分類されているので、優先評価項目の爆発物には該当しない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
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- | - |
エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
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- | - |
データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 区分外 |
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- | - |
爆発性に関連する原子団 (N-O) を含むニトロ化合物であるが、Bretherick(J) (5th, 1998) による自己加速分解温度は213℃であり、自己反応性化学品に該当しない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
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- | - |
データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
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- | - |
融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
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- | - |
フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素、水素以外の元素 (N) と化学結合しているが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
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- | - |
固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
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H302 |
P264 P270 P301+P312 P330 P501 |
ラットのLD50値として、540 mg/kg (SIDS (2002)) との報告に基づき、区分4とした。 なお、旧分類時に用いたSIDS (1995) のデータは、List 3のRTECS (2000) のデータを引用したものであり、詳細不明であるため、採用しなかった。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 なお、PATTY (6th, 2012) には、健常な皮膚から容易に吸収され、皮膚を刺激するとの記載があるが、詳細が不明であるため、分類できないとした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 なお、PATTY (6th, 2012) には、眼を刺激するとの記載があるが、詳細が不明であるため、分類できないとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 区分2 |
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H341 |
P201 P202 P280 P308+P313 P405 P501 |
In vivoでは、マウスの骨髄細胞を用いた小核試験で陽性 (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on October 2016)、SIDS (2002))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陽性である (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on October 2016)、SIDS (2002)、NTP DB (Access on October 2016))。 以上より、ガイダンスに従い区分2とした。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
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H361 |
P201 P202 P280 P308+P313 P405 P501 |
ラットに強制経口投与した簡易生殖毒性試験 (OECD TG 421) において、一般毒性影響として脾臓の腫張及び暗赤色化がみられる中用量 (15 mg/kg/day) で、不妊雌が1/13例に 、全児死亡の雌親動物が2/12例に認められた。 また、雌雄に体重増加抑制がみられた高用量 (50 mg/kg/day) では分娩中の死亡が雌1/13例に、全児死亡の雌親動物が3/12例に認められた。 出生児には異常はみられなかった (環境省リスク評価第7巻 (2009)、厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on October 2016)、SIDS (2002))。 以上、受胎能や発生影響はみられなかったが、雌親動物に分娩中死亡や全児死亡がみられおり、本物質は分娩及び哺育能への有害影響が懸念されることから、本項は区分2とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(血液系) |
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H370 |
P260 P264 P270 P308+P311 P321 P405 P501 |
ヒトでは本物質が強力なメトヘモグロビン生成作用と溶血作用を示すとの記載がある (PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on October 2016))。 実験動物ではラットで区分2相当の450 mg/kgの単回経口投与により血中メトヘモグロビン量とスルフヘモグロビン量が有意に増加したとの報告がある (HSDB (Access on October 2016))。 ヒトでの影響の報告がList 1の評価書であるため、旧分類から区分を変更し、区分1 (血液系) とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) |
区分1(血液系) 区分2(生殖器 (男性)) |
警告 |
H372 H373 |
P260 P264 P270 P314 P501 |
ヒトについての情報はない。 実験動物については、ラットを用いた強制経口投与での28日間反復投与毒性試験において、区分1相当の15 mg/kg/day (90日換算値:4.7 mg/kg/day) 以上の群で溶血性貧血、肝臓・脾臓・腎臓重量増加、脾臓のヘモジデリン沈着、骨髄の赤血球系の造血亢進、区分2相当の50 mg/kg/day (90日換算値:15.6 mg/kg/day) 以上の群で肝細胞腫脹、170 mg/kg/day (90日換算値:52.9 mg/kg/day) 群で体重増加の抑制、チアノーゼ、メトヘモグロビン血症、尿細管でリポフスチン沈着、肝臓でヘモジデリン沈着と髄外造血亢進、精巣萎縮、精巣で多核性巨細胞の出現を伴う精子形成低減を認めた (環境省リスク評価第7巻 (2009)、厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on October 2016))。 以上のうち、肝臓及び腎臓への影響については重篤でないことから標的臓器としなかった。 したがって、区分1 (血液系)、区分2 (生殖器 (男性)) とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 |
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H401 |
P273 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 9.1 mg/L(環境省生態影響試験, 2003)であることから、区分2とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分2 |
|
H411 |
P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:0%(既存点検, 1977))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC(繁殖) = 0.12 mg/L(環境省生態影響試験, 2003)であることから、区分2となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:0%(既存点検, 1977))、魚類(メダカ)の96時間LC50 = 67 mg/L(SIDS, 2002)であることから、区分3となる。 以上の結果を比較し、区分2とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
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- | - | データなし |
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。 また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。 * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。 * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。 ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。 他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
2017/7/25 |