項目 | 情報 |
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CAS番号 | 10060-12-5 |
名称 | 塩化クロム(V)・六水和物 |
物質ID | H28-A-051, C-110A |
分類実施年度 | 平成28年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 (危険物/有害物) | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
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- | - |
爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
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- | - |
エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 区分外 |
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- | - |
不燃性である (ICSC(J) (2004))。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 区分外 |
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- | - |
不燃性である (ICSC(J) (2004))。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 区分外 |
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- | - |
不燃性である (ICSC(J) (2004))。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
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- | - |
金属 (Cr) を含むが、水溶解度について59 g/100 g水 (CICAD 76 (2009)) との測定データが得られており、水と急激な反応はしないと考えられる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
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- | - |
塩素を含む無機化合物であるが、データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
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- | - |
無機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
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- | - |
固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 なお、ラットのLD50値として、1,790 mg/kg (環境省リスク評価第8巻 (2010)) との報告があるが、List 3のRTECS由来のデータであり、また、元文献は私信のため、分類には用いなかった。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 区分1B |
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H334 |
P261 P284 P304+P340 P342+P311 P501 |
日本産業衛生学会許容濃度勧告では、クロム及びクロム化合物は気道感作性第2群に指定されており (産衛誌 57 (2016))、GHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版)に従えば、区分1Aとなる。 しかし、上記勧告は、感作性分類基準(暫定)(平成22年5月26日)に基づき、疫学研究では必ずしも明確にされいない物質として、新たにクロム及びクロム化合物が気道感作性第2群に指定されており、区分1Aとするのは適切ではないと判断し、区分1Bとした。 |
4 | 皮膚感作性 | 区分1A |
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H317 |
P261 P272 P280 P302+P352 P333+P313 P321 P362+P364 P501 |
日本産業衛生学会許容濃度勧告では、クロム及びクロム化合物は皮膚感作性第1群に指定されている (産衛誌 57 (2016))。 その他、モルモットを用いた皮膚感作性試験では、マキシマイゼーション法変法の2試験で陽性の結果が得られており、その内の1試験では皮内投与量0.91%で感作率77%である (CICAD 76 (2009))。 また、クロム化合物を取り扱う複数の工場で接触皮膚炎を発症した従事者を対象としたパッチテストでは、本化合物を含む三価クロム化合物及び六価クロム化合物に陽性反応を示すことが報告されている (ATSDR (2012))。 以上より区分1Aとした。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
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- | - |
In vivoでは、マウスの骨髄細胞を用いた小核試験で陰性、ラットの肝臓、腎臓を用いたDNA傷害試験 (DNA 鎖切断) で陰性である (CICAD 76 (2009)、ATSDR (2012))。 In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験でほとんどが陰性、哺乳類培養細胞を用いるマウスリンフォーマ試験で陰性、小核試験で陽性、染色体異常試験で陰性、陽性の結果、姉妹染色分体交換試験で多くが陰性の結果と報告されている (CICAD 76 (2009)、ATSDR (2012))。 以上より、ガイダンスに従い分類できないとした。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
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- | - |
三価のクロム化合物について、IARCがグループ3に (IARC 49 (1990))、ACGIHがA4に (ACGIH (7th, 2001))、EPAがグループD (IRIS(1998)) にそれぞれ分類している。 よって、本項は分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
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H361 |
P201 P202 P280 P308+P313 P405 P501 |
マウスに本物質を12週間飲水投与し雌雄各々の妊孕性を検討した試験において、摂水量の減少がみられた高用量 (5,000 mg/L) では、投与雄と無処置雌との交配により妊娠雌数の減少が、投与雌と無処置雄との交配により着床数及び生存胎児数の減少がそれぞれ認められた (CICAD 76 (2009))。 また、妊娠マウスに対し妊娠12日から出生児の離乳まで本物質 1,000 mg/L を飲水投与し、児動物の生殖能に及ぼす影響を検討した結果、投与雄と無処置雌との交配では受胎能に影響はなかったが、投与雌と無処置雄との交配では妊娠雌数の減少及び吸収胚数の増加がみられた (F1児動物は成長過程で体重増加抑制、膣開口遅延などの影響を示した) (CICAD 76 (2009)。 一方、雄ラットに本物質1,000 mg/L を12週間飲水投与後に未処置雌と交配した試験では妊娠雌数、着床数、生存胎児数は対照群と差はなかった (CICAD 76 (2009))。 以上、マウスの雌雄いずれも一般毒性が明らかではない用量で生殖能の低下や胎児毒性を示したが、雄ラットの授精能には影響が認められなかったことから、本項は区分2が妥当と判断された。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
|
- | - |
データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
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H400 |
P273 P391 P501 |
藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)96時間EC50 = 0.4 mg/L(CICADs 76, 2009)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
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H410 |
P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、無機化合物につき環境中の動態は不明であり、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC(繁殖) = 0.7 mg/L(CICADs 76, 2009)であることから、区分2となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、無機化合物につき環境中の動態は不明であり、藻類(Pseudokirchneriella subcapitata)96時間EC50 = 0.4 mg/L(CICADs 76, 2009)であることから、区分1となる。 以上の結果を比較し、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
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- | - | データなし |
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。 また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。 * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。 * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。 ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。 他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
2017/7/25 |