項目 | 情報 |
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CAS番号 | 1067-33-0 |
名称 | ジブチルスズ二酢酸 |
物質ID | H28-A-025, C-070A |
分類実施年度 | 平成28年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 (危険物/有害物) | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
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- | - |
爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
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- | - |
エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 |
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- | - |
引火点が143℃ (closed cup) (GESTIS (Access on May 2016)) である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
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- | - |
発火点は479℃ (GESTIS (Access on May 2016)) であり常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
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- | - |
液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
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- | - |
半金属 (Sn) を含むが、水溶解度は6 mg/L (SRC (Access on June 2016)) との測定データが得られており、水と急激な反応はしないと考えられる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類できない |
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- | - |
データがなく分類できない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
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- | - |
データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分2 |
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H300 |
P264 P270 P301+P310 P321 P330 P405 P501 |
ラットのLD50値として、32 mg/kg (HSDB (Access on June 2016)) の報告に基づき、区分2とした。 なお、ラットのLD50値として、32 mg/kg (環境省リスク評価第8巻 (2010)) との報告があるが、List3のRTECSに基づく情報であり、詳細不明であるため、分類には採用しなかった。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 なお、ウサギのLD50値として、2,318 mg/kg (環境省リスク評価第8巻 (2010)) との報告があるが、List3のRTECSに基づく情報であり、詳細不明であるため、分類には採用しなかった。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
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- | - |
ヒトで刺激性なしと報告されているが (環境省リスク評価第8巻 (2010))、試験の詳細が不明なため、分類できないとした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは細菌の復帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養細胞のマウスリンフォーマ試験、染色体異常試験、姉妹染色分体交換試験で陽性である (環境省リスク評価第8巻 (2010)、NTP DB (Access on June 2016)、HSDB (Access on June 2016))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
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- | - |
ラット、又はマウスに本物質を78週間混餌投与し、26週間後 (ラット) 又は14週間後 (マウス) に屠殺剖検した発がん性試験において、雄ラットに腫瘍発生の増加はみられなかったが、雌ラットは高用量群の組織試料を偶発的に紛失したため評価不能であった。 一方、マウスには雌で用量レベルと肝細胞腺腫との間に正の有意な相関がみられ、雄にもその傾向が窺われたが有意差はなく、雄ラット、及び雌雄マウスでは発がん性を結論付ける証拠はなかったと結論された (NTP TR 183 (1979))。 既存分類結果としては、ACGIHが有機スズ化合物に対してA4に分類している (ACGIH (7th, 2001))。 以上より、本項は分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
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H360 |
P201 P202 P280 P308+P313 P405 P501 |
妊娠ラットの器官形成期に強制経口投与した複数の発生毒性試験において、母動物毒性 (胸腺重量減少、体重増加抑制) がみられる用量、又はそれ以下の用量で、胎児に胚/胎児死亡の増加、外表奇形 (下顎裂、下唇裂、舌癒着、脳ヘルニアなど)、骨格奇形 (顎異常、肋骨や胸部椎弓の融合など) の発生頻度の増加が認められている (環境省リスク評価第8巻 (2010))。 よって、本項は区分1Bとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 なお、体内で、ジブチルスズオキシド及びジブチルスズクロリドになるジブチルスズ類については、その毒性を共通して採用できると考えられるが、本物質が生体内でジブチルスズオキシド又はジブチルスズクロリドに転換するという情報は得られなかった。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(肝臓) |
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H373 |
P260 P314 P501 |
ヒトに関する情報はない。 実験動物では、マウスを用いた混餌での78週間反復投与毒性試験において、区分2相当の150 ppm (ガイダンス値換算: 22.5 mg/kg/dayで肝臓に影響 (変性性及び壊死性変化) の報告がある (NTP TR183 (1979))。 なお、ラットを用いた混餌での78週間反復投与毒性試験において、区分1相当の62.5 ppm (ガイダンス値換算: 3.125 mg/kg/day) で子宮に影響 (化膿性炎、嚢胞性・ポリープ性過形成) がみられている (NTP TR183 (1979))。 しかし、NTP TR183 (1979) において影響として明確に記載していないこと、用量相関性が確認できないことから影響とするには不十分であると判断した。 また、体内で、ジブチルスズオキシド及びジブチルスズクロリドになるジブチルスズ類については、その毒性を共通して採用できると考えられるが、本物質が生体内でジブチルスズオキシド又はジブチルスズクロリドに転換するという情報は得られなかった。 したがって、区分2 (肝臓) とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない、なお、HSDB (Access on June 2016) に収載された数値データ (粘性率: 18 mPa・s (25℃)、密度 (比重): 1.31 (25℃)) より、動粘性率は13.74 mm2/sec (25/25℃) と算出される。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
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H400 |
P273 P391 P501 |
藻類(スケレトネマ)72時間EC50 = 0.1 mg/L(CICADs 73, 2006)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
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H410 |
P273 P391 P501 |
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。 急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性区分1であることから、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
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- | - | データなし |
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。 また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。 * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。 * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。 ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。 他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
2017/7/25 |