項目 | 情報 |
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CAS番号 | 78-04-6 |
名称 | マレイン酸ジブチルスズ |
物質ID | H28-A-024, C-069A |
分類実施年度 | 平成28年度 |
分類実施者 | 厚生労働省/環境省 |
新規/再分類 (危険物/有害物) | 新規分類 |
他年度における分類結果 | |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
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- | - |
爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
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- | - |
エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない |
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- | - |
データがなく分類できない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない |
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- | - |
データがなく分類できない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
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- | - |
融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 |
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- | - |
半金属 (Sn) を含むが、水に難溶性との観察結果 (GESTIS (Access on June 2016)) が得られており、水と急激な反応はしないと考えられる。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類できない |
|
- | - |
データがなく分類できない。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に-O-O-構造を有していない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
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- | - |
固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
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H302 |
P264 P270 P301+P312 P330 P501 |
ラットのLD50値 (OECD TG 401) として、510 mg/kg (SIDS (2009)) との報告に基づき、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分2 |
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H330 |
P260 P271 P284 P304+P340 P310 P320 P403+P233 P405 P501 |
ラットのLC50値 (4時間) として、317 mg/m3 (SIDS (2009)) との報告に基づき、区分2とした。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない |
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- | - |
ヒトで刺激性なしの報告があるが (環境省リスク評価第8巻 (2010))、試験の詳細が不明なため、分類できないとした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2 |
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H319 |
P264 P280 P305+P351+P338 P337+P313 |
ウサギの眼刺激性試験において刺激性がみられたことから (SIDS (2009))、区分2とした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
|
- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性である (SIDS (2009)、環境省リスク評価第8巻 (2010))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
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- | - |
ACGIHが有機スズ化合物に対し、A4に分類している (ACGIH (7th, 2001)) ため、本項は分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 区分1B |
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H360 |
P201 P202 P280 P308+P313 P405 P501 |
妊娠ラットの妊娠8日に約 28 mg/kg を強制経口投与した結果、母動物毒性の有無は記載がなく不明であるが、胎児に外表奇形 (下顎裂、下唇裂、舌融合、舌裂、脳ヘルニアなど)、骨格奇形 (肋骨、椎骨の異常) など催奇形性がみられている (環境省リスク評価第8巻 (2010)、SIDS (2009))。 よって、母動物毒性の有無は不明であるが、本物質が催奇形性を示したことを重視し、本項は区分1Bとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器) |
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H370 |
P260 P264 P270 P308+P311 P321 P405 P501 |
ヒトでの本物質の単回ばく露のデータはない。 実験動物ではラットを用いた4時間の単回吸入ばく露試験で、0.212 mg/L以上の濃度で、肉眼所見として斑状肺、鼻汁、胸水、浮腫が認められたとの記載がある (SIDS (2009))。 したがって区分1 (呼吸器) とした。 なお、上記のラットの単回吸入ばく露試験で鎮静、呼吸困難、立毛、腹臥位が認められたとの記載、及びラットの単回経口ばく露試験で、LD50値未満の250 mg/kgで呼吸困難、立毛、鎮静、眼球突出、下痢が認められたとの記載がある (SIDS (2009))。 また、本物質は、人工胃液中での加水分解試験において30分未満の半減期でジブチルスズジクロリド (CAS番号 683-18-1) に転換され (環境省リスク評価第8巻 (2010)、SIDS (2009))、その転換率は100%であることが報告されている (SIDS (2009))。 したがって本物質も経口摂取の場合にはジブチルスズジクロリドと同様の影響を示す可能性があると考えられる。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1(肝臓、免疫系) |
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H372 |
P260 P264 P270 P314 P501 |
本物質のヒト及び実験動物についてのデータはない。 しかし、体内で、ジブチルスズオキシド及びジブチルスズクロリドになるジブチルスズ類については、その毒性を共通して採用できると考えられる。 本物質は、人工胃液での加水分解試験において30分未満の半減期でジブチルスズジクロリド (CAS番号 683-18-1) に転換され (環境省リスク評価第8巻 (2010)、SIDS (2009))、その転換率は100%であった (SIDS (2009))。 したがって、本物質はジブチルスズジクロリド (CAS番号 683-18-1) と同様の標的臓器を示すと考えられる。 ジブチルスズジクロリドでは肝臓への影響が区分1相当の1.17 mg/kg/day、免疫系への影響が区分1相当の0.39 mg/kg/day以上でみられ、ジブチルスズジクロリドの分子量 (303.8)、本物質の分子量 (346.98) であり、本物質においても、肝臓、免疫系への影響が区分1相当 (分子量からの換算として肝臓への影響が1.3 mg/kg/day、免疫系への影響が0.44 mg/kg/day) で生じることが推定されることから、区分1 (肝臓、免疫系) とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
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H400 |
P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.184 mg/L(環境省リスク評価第8巻, 2010)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
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H410 |
P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、藻類(Desmodesmus subspicatus)の72時間NOEC = 0.77 mg/L(環境省リスク評価第8巻, 2010)であることから、区分2となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(BIOWIN)、甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 0.184 mg/L(環境省リスク評価第8巻, 2010)であることから、区分1となる。 以上の結果を比較し、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
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- | - | データなし |
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。 また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。 * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。 * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。 ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。 他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
2017/7/25 |