項目 | 情報 |
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CAS番号 | 93-15-2 |
名称 | 4-アリル-1,2-ジメトキシベンゼン |
物質ID | H28-B-13-METI, M-015B |
分類実施年度 | 平成28年度 |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 (危険物/有害物) | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイト |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイト |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
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- | - |
爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
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- | - |
エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分外 |
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- | - |
引火点が99℃ (密閉式、HSDB (Access on October 2016)) であり、区分外に該当する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
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- | - |
不飽和結合 (オレフィン) を含むが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
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- | - |
空気、熱及び光に対して安定であるという情報 (HSDB (Access on October 2016)) より、常温の空気と接触しても自然発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
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- | - |
液体状の物質に適した試験法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外と化学結合していない。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に-O-O-構造を含んでいない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
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- | - |
データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
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H302 |
P264 P270 P301+P312 P330 P501 |
ラットのLD50値として、1,179 mg/kg (PATTY (6th, 2012)) の報告に基づき、区分4とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
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- | - |
ウサギのLD50値として、> 2,025 mg/kg (PATTY (6th, 2012)) の報告に基づき、区分外とした。 新たな情報に基づき、区分を変更した。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
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- | - |
ウサギを用いた皮膚刺激性試験において軽度の刺激性との記載 (PATTY (6th, 2012)) や、ラット及びマウスに対して刺激性なしとの報告 (NTP TR491 (2000)) がある。 以上より、区分外 (国連分類基準の区分3) とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
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H320 |
P264 P305+P351+P338 P337+P313 |
ウサギを用いた眼刺激性試験において軽度の刺激性との記載 (PATTY (6th, 2012)) や、ラット及びマウスに対して刺激性なしとの報告 (NTP TR491 (2000)) がある。 以上より、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 なお、ボランティア25人に対するマキシマイゼーション試験において8%の本物質を適用した結果、感作性はみられなかったとの報告があるが (HSDB (Access on October 2016))、分類に用いるには不十分なデータと判断した。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
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- | - |
ガイダンスの改訂により区分外が選択できなくなったため、分類できないとした。 すなわち、in vivoでは、マウスの末梢血を用いた小核試験で陰性、マウス肝臓のDNA付加体形成試験で陽性である (NTP DB (Access on October 2016)、IARC 101 (2013))。 In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で陰性、陽性の結果、姉妹染色分体交換試験で陽性との報告がある (NTP DB (Access on October 2016)、NTP TR491 (2000)、IARC 101 (2013)) が、染色体異常試験及び姉妹染色分体交換試験の結果記載がくい違っており、陽性と判断する妥当性がない。 in vivo体細胞遺伝毒性試験で陽性結果が認められているが、in vitro変異原性試験での陽性知見がないため、ガイダンスの区分2に相当しないと判断した。 |
6 | 発がん性 | 区分1B |
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H350 |
P201 P202 P280 P308+P313 P405 P501 |
ラット及びマウスに2年間強制経口投与した発がん性試験において、ラットでは雌雄に肝臓腫瘍 (肝細胞腺腫、肝細胞がん、肝胆管がん) 及び腺胃の神経内分泌腫瘍の頻度の増加が、雄には加えて悪性中皮腫、腎臓の腺腫、乳腺の線維腺腫、皮下の線維腫に有意な増加が認められた。 マウスでは雌雄に肝臓腫瘍 (肝細胞腺腫、肝細胞がん、肝芽腫、肝胆管がん) の頻度増加が認められ、雄の腺胃にみられた神経内分泌腫瘍も投与による影響と考えられた (NTP TR491 (2000))。 NTPはラット、マウスともに明らかな発がん性の証拠があり、発がん分類をRに分類した (NTP RoC (13th, 2014))。 同様に、IARCもヒトでの発がん性情報はないが、実験動物では発がん性の十分な証拠があるとして、グループ2Bとした (IARC 101 (2013))。 以上、IARCの分類結果からは区分2相当となるが、NTPデータを詳細に検討した結果、専門家判断として本項は区分1Bが妥当と判断した。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) |
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H335 H336 |
P261 P271 P304+P340 P312 P403+P233 P405 P501 |
本物質のヒトでの単回ばく露の情報はない。 実験動物ではラット、マウス、ウサギを用いた腹腔内又は静脈内への単回投与実験で本物質が一時的な睡眠導入や正向反射の消失を起こすことが報告されている (PATTY (6th, 2012))。 経口・経皮・吸入以外の経路であるが、明らかに麻酔作用を示すため、区分3 (麻酔作用) とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2(胃、肝臓) |
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H373 |
P260 P314 P501 |
ヒトに関する情報はない。 実験動物については、ラットを用いた強制経口投与による14週間反復投与毒性試験で、区分2相当の100 mg/kg/day (90日間換算値: 78 mg/kg/day) 以上で血小板数増加、肝臓傷害を示すALT及びSDH (ソルビトール脱水素酵素)) 増加、肝臓重量増加、副腎皮質の肥大、顎下腺細胞質変性がみられ、マウスを用いた強制経口投与による14週間反復投与毒性試験で、区分1相当の10 mg/kg/day (90日間換算値: 7.8 mg/kg/day) 以上で精巣上体尾部及び精巣重量減少、区分2相当の30 mg/kg/day (90日間換算値: 23 mg/kg/day) 以上で肝臓重量増加、腺胃の病変 (萎縮、変性、壊死、水腫、有糸分裂の異常、胃底部の嚢胞性腺)、100 mg/kg/day (90日間換算値: 78 mg/kg/day) 以上で精子濃度減少が認められている (NTP TR491 (2000))。 ラットを用いた強制経口投与による105週間反復投与毒性試験では、区分2相当の37 mg/kg/day 以上で肝臓の病変 (好酸性巣、混合細胞巣、肝細胞肥大及び卵円細胞過形成)、腺胃の病変 (神経内分泌細胞過形成、萎縮)、顎下腺細胞質変性、75 mg/kg/day 以上で肝臓の病変 (嚢胞性変性及び胆管増生) がみられ、マウスを用いた強制経口投与による105週間反復投与毒性試験では、区分2相当の37 mg/kg/day 以上で肝臓の病変 (好酸性巣、卵円細胞過形成、肝細胞肥大等)、腺胃の病変 (萎縮、肥厚、拡張)、75 mg/kg/day 以上で肝臓の病変 (肝細胞壊死、胆管増生) が認められている (NTP TR491 (2000))。 以上のうち、精巣については病理組織学的変化に乏しいこと、他の試験でみられていないことから標的臓器としなかった。 また、ラットでみられた副腎皮質の肥大については長期の試験でみられていないこと、適応性の所見と考えられることから影響としなかった。 顎下腺の細胞質変性は腺胃の障害に起因した影響と考えられていることから二次的影響とした。 したがって、区分2 (胃、肝臓) とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分3 |
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H402 |
P273 P501 |
魚類(メダカ)96時間LC50 = 14 mg/L(環境省生態影響試験, 2003)であることから、区分3とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分外 |
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- | - |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性があり(BODによる分解度:89%(既存点検, 1984))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 1.1 mg/L(環境省生態影響試験, 2003)であることから、区分外となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、魚類(メダカ)の96時間LC50 = 14 mg/L(環境省生態影響試験, 2003)であるが、急速分解性があり(BODによる分解度:89%(既存点検, 1984))、生物蓄積性が低いと推定される(log Kow= 3.03(PHYSPROP Database、2009))ことから、区分外となる。 以上の結果から、区分外とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
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- | - | データなし |
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。 また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。 * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。 * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。 ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。 他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
2017/7/25 |