項目 | 情報 |
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CAS番号 | 25103-58-6 |
名称 | ターシャリードデカンチオール |
物質ID | H28-B-05-METI, M-009B |
分類実施年度 | 平成28年度 |
分類実施者 | 経済産業省/環境省 |
新規/再分類 (危険物/有害物) | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成20年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | GHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイト |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイト |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
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- | - |
爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
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- | - |
エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分4 |
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H227 |
P210 P280 P370+P378 P403+P235 P501 |
SIDS Dossier (2014) による引火点は、 95℃ (closed cup) 及び82℃があるが、82℃を採用し区分4とした。 なお、異性体混合物の中には引火点が93℃を越えるものもあると考えられるため、個々の製品について引火点を確認し、区分外にできる場合はそのように分類する。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
爆発性及び自己反応性に関連する原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
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- | - |
発火点が212℃ (SIDS Dossier (2014)) であり、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
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- | - |
液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
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- | - |
金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
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- | - |
酸素、フッ素及び塩素を含んでいない有機化合物である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
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- | - |
分子内に-O-O-構造を含んでいない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
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- | - |
データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
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- | - |
ラットのLD50値として、4,380 mg/kg、6,800 mg/kg (PATTY (6th, 2012)) の2件の報告に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
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- | - |
ウサギのLD50値として、12,600 mg/kg (PATTY (6th, 2012)) の報告に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
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- | - |
GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 ラットのLC50値 (4時間) として、> 12 mg/L (SIDS Dossier (2014)) の報告があるが、SIDS (2014) で信頼性4 (信頼性評価不能) と評価されているため、この値のみでは分類することができない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分2 |
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H315 |
P264 P280 P302+P352 P321 P332+P313 P362+P364 |
ウサギを用いた皮膚刺激性試験 (OECD TG 404) において、本物質の原液を4時間半閉塞適用した結果、明瞭又は中程度、及び軽度から中程度の紅斑がみられたことから刺激性ありと報告されている (SIDS (2014))。 また、ウサギを用いた別の刺激性試験において、4時間適用により刺激性がみられたとの報告がある (PATTY (6th, 2012))。 以上より区分2とした。 旧分類のIUCLIDの情報は、入手できないため確認できなかった。 情報の更新により区分を見直した。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない |
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- | - |
ウシ角膜を用いる混濁度及び透過性試験法 (OECD TG 437) において、刺激性スコアは -0.5 ± 0.6であり、腐食性や強度の刺激性は示さないと推定されている (SIDS (2014))。 SIDS (2014) では、本試験の結果は陰性であるものの、ウサギを用いた皮膚刺激性試験において刺激性の報告があることから、眼刺激性を持つ可能性があるとしている (SIDS (2014))。 以上より、眼刺激性の判断に足る情報が不足していることから、分類できないとした。 旧分類のIUCLIDの情報は、入手できないため確認できなかった。 情報の更新により区分を見直した。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
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- | - | データ不足のため分類できない |
4 | 皮膚感作性 | 区分1B |
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H317 |
P261 P272 P280 P302+P352 P333+P313 P321 P362+P364 P501 |
モルモットを用いたビューラー試験 (OECD TG 406) において弱い感作性を示したとの報告や (SIDS (2014))、マウスを用いたLLNA試験 (OECD TG 429) において、EC3は31%であり弱い感作性との報告がある (SIDS (2014))。 以上の結果から、SIDS (2014) は本物質を弱い感作性物質と結論している。 以上より、区分1Bとした。 旧分類のIUCLIDの情報は、入手できないため確認できなかった。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 すなわち、in vivoのデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞のマウスリンフォーマ試験、姉妹染色分体交換試験で陰性、染色体異常試験で不明確な結果である(SIDS (2014)、PATTY (6th, 2012))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない |
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- | - |
妊娠ラット及び妊娠マウスの器官形成期 (ラット:妊娠6〜19日、マウス:妊娠6〜16日) に吸入ばく露した試験で、母動物、胎児ともに被験物質投与による影響はみられなかった (SIDS (2014)、PATTY (6th, 2012))。 しかし、生殖能・性機能に及ぼす影響について情報がなく、データ不足のため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3(麻酔作用) |
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H335 H336 |
P261 P271 P304+P340 P312 P403+P233 P405 P501 |
本物質のヒトでの単回ばく露のデータはない。 実験動物ではラットの単回経口投与試験で区分2超の6,830 mg/kgで中程度の鎮静、運動失調、軽度の振戦、利尿が認められたとの報告、ラットの4時間単回吸入ばく露試験で、区分2超の12 mg/Lで、努力呼吸、眼球突出、意識低下の兆候が認められたが、死亡例はみられなかったとの報告がある (いずれもPATTY (6th, 2012))。 したがって区分3 (麻酔作用) とした。 新しい情報源のデータに基づき、旧分類から分類結果を変更した。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない |
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- | - |
ヒトについての情報はない。 実験動物についてはラット、マウス、イヌを用いた28日間吸入毒性試験が2濃度で実施されており、低濃度は蒸気、高濃度は飽和蒸気でのばく露であったことから低濃度は蒸気のガイダンス値、高濃度はミストのガイダンス値を用いて分類を行った。 ラットでは肝臓重量増加、雄ラット特有の腎症に関連した軽度の尿細管の変性等が蒸気としてのガイダンス値を基に区分1相当の26 ppm (0.22 mg/L) (ガイダンス値換算: 0.07 mg/L) 以上、マウスでは肝細胞肥大が蒸気でのガイダンス値を基に区分1相当の25 ppm (0.21 mg/L) (ガイダンス値換算: 0.06 mg/L) 以上、ミストでのガイダンス値を基に区分2を超える用量である109 ppm (0.90 mg/L) (ガイダンス値換算: 0.28 mg/L) でALT活性増加、卵巣の黄体の消失又は減少等、イヌではミストでのガイダンス値を基に区分2を超える用量である109 ppm (0.90 mg/L) (ガイダンス値換算: 0.28 mg/L) で肝細胞肥大、ALT活性増加、アルカリ性ホスファターゼ増加等が認められた (環境省リスク評価第9巻 (2011)、SIDS (2014))。 以上のうち、雄ラット特有の腎症については分類根拠としなかった。 また、肝臓に影響がみられたものの区分2までの用量では重篤な影響がみられていないことから分類できないとした。 なお、旧分類では、肝細胞肥大を分類根拠としていたが、重篤な変化としなかったことから分類結果が異なった。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない |
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- | - |
データ不足のため分類できない。 なお、GESTIS (Access on October 2016) に収載された数値データ (粘性率: 2.84 mPa・s (20℃)、密度: 0.856 g/cm3 (20℃)) より、動粘性率は3.32 mm2/sec (20℃) と算出される。 |
危険有害性項目 | 分類結果 |
危険有害性絵表示 (コード: シンボル) 注意喚起語 |
コード (危険有害性情報) |
コード (安全対策注意書き) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 区分1 |
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H400 |
P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間EC50 = 0.075 mg/L(環境庁生態影響試験, 1999)であることから、区分1とした。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 区分1 |
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H410 |
P273 P391 P501 |
慢性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:平均2%(平成24年度第4回薬事・食品衛生審議会薬事分科会化学物質安全対策部会化学物質調査会 化学物質審議会第118回審査部会 第125回中央環境審議会環境保健部会化学物質審査小委員会, 2012)、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC = 0.0108 mg/L(環境庁生態影響試験, 1999、SIDS, 2014)であることから、区分1となる。 慢性毒性データが得られていない栄養段階に対して急性毒性データを用いた場合、急速分解性がなく(難分解性、BODによる分解度:平均2%(平成24年度第4回薬事・食品衛生審議会薬事分科会化学物質安全対策部会化学物質調査会 化学物質審議会第118回審査部会 第125回中央環境審議会環境保健部会化学物質審査小委員会, 2012)、魚類(メダカ)96時間LC50 = 0.38 mg/L(環境庁生態影響試験, 1999)であることから、区分1となる。 以上の結果から、区分1とした。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
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- | - | データなし |
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。 また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。 * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。 * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。 ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。 * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。 他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。 |
2017/7/25 |