GHS分類結果

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一般情報

項目 情報
CAS番号 17540-75-9
名称 4-sec-ブチル-2,6-ジ-tert-ブチルフェノール
物質ID H28-A-04-METI, M-020A
分類実施年度 平成28年度
分類実施者 経済産業省/環境省
新規/再分類 (危険物/有害物)  新規分類
他年度における分類結果  
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関連情報

項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1))
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク)  
厚生労働省モデルSDS(外部リンク)  
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性

危険有害性項目 分類結果 危険有害性絵表示
(コード: シンボル)
注意喚起語
コード
(危険有害性情報)
コード
(安全対策注意書き)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-

-
- -   爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-

-
- -   GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-

-
- -   エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-

-
- -   GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-

-
- -   GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分外
-

-
- -   引火点> 110℃ (測定法不明) (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on November 2016)) というデータがあり、所定の測定方法においても93℃を超えると推定される。
7 可燃性固体 分類対象外
-

-
- -   GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-

-
- -   爆発性及び自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類できない
-

-
- -   データがなく分類できない。
10 自然発火性固体 分類対象外
-

-
- -   GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類対象外
-

-
- -   GHSの定義における液体である。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-

-
- -   金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-

-
- -   フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-

-
- -   GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-

-
- -   分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-

-
- -   データがなく分類できない。

健康に対する有害性<

危険有害性項目 分類結果 危険有害性絵表示
(コード: シンボル)
注意喚起語
コード
(危険有害性情報)
コード
(安全対策注意書き)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-

-
- -   ラットのLD50値として、4,800 mg/kg (Screening Assessment for the Challenge (Environment Canada & Health Canada、2010)) との報告に基づき、区分外 (国連分類基準の区分5) とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-

-
- -   データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-

-
- -   GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-

-
- -   データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-

-
- -   データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-

-
- -   データ不足のため分類できない。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-

-
- -   データ不足のため分類できない。
4 呼吸器感作性 分類できない
-

-
- -   データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない
-

-
- -   データ不足のため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-

-
- -   データ不足のため分類できない。
  すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養細胞の染色体異常試験で疑陽性である (厚労省既存化学物質毒性データベース(Access on November 2016))。
6 発がん性 分類できない
-

-
- -   データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 分類できない
-

-
- -   ラットを用いた経口経路による簡易生殖毒性試験 (OECD TG 421) において、高用量群 (300 mg/kg/day) では雌2/12例が妊娠末期に死亡し、生存例でも体重増加抑制、軟便、皮膚の蒼白化などがみられた。
  同群の児動物には出産率、出生児数、及び出生率の低値傾向と生後4日の生存率の低値傾向がみられた (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on November 2016)) が、雌親動物の死亡率が10%超の用量での所見であり、出生児への影響として分類根拠とするには不適切と考えられる。
  その他、分類に利用可能なデータはなく、本項はデータ不足のため分類できないとした。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-

-
- -   データ不足のため分類できない。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分2(肝臓、血液凝固系)

警告
H373 P260
P314
P501
  ヒトに関する情報はない。
   実験動物については、ラットを用いた強制経口投与による28日間反復投与毒性試験において、区分2相当の60 mg/kg/day (90日換算値: 18.7 mg/kg/day) 以上でプロトロンビン時間及び活性化部分トロンボプラスチン時間の延長、総コレステロールの増加、盲腸の水様内容物、肝臓相対重量増加、250 mg/kg/day (90日換算値: 77.8 mg/kg/day) で軟便、尿pHの低下、総ビリルビンの増加、AST、ALT、アルカリ性ホスファターゼ及び血中尿素窒素の増加、カリウム及び無機リンの減少、α1-グロブリン分画比及びクレアチニンの増加、肝臓の絶対重量増加、小葉中心性肝細胞肥大がみられている (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on November 2016))。
   以上のように区分2相当の用量において主に肝臓に対する影響がみられた他、血液凝固系に影響がみられたため、区分2 (肝臓、血液凝固系) とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-

-
- -   データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性

危険有害性項目 分類結果 危険有害性絵表示
(コード: シンボル)
注意喚起語
コード
(危険有害性情報)
コード
(安全対策注意書き)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない
-

-
- -   適切なデータが得られておらず分類できない。
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない
-

-
- -   適切なデータが得られておらず分類できない。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-

-
- -   データなし


分類結果の利用に関する注意事項:
  * 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。
    また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。
  * 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。
  * 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。
    ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
  * 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。
    他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

更新履歴:
  2017/7/25

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