GHS分類結果

名称:カリウム=ジエチルジチオカルバマート
CAS番号:3699-30-7

結果:
物質ID: H27-A-059/C-137A_P
分類実施者: 厚生労働省/環境省
分類実施年度: 平成27年度
使用マニュアル: 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1))

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外 - - - - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 分類対象外 - - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない - - - - データがなく分類できない。
8 自己反応性化学品 分類対象外 - - - - 分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 分類できない - - - - データがなく分類できない。
11 自己発熱性化学品 分類できない - - - - データがなく分類できない。
12 水反応可燃性化学品 分類できない - - - - 金属 (K) を含んでいるが、データがなく分類できない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - - 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類対象外 - - - - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。
4 呼吸器感作性 分類できない、 - - - - データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。 なお、類縁物質であるジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの本邦での分類 (平成22年度分類) は、「in vivoのデータがなく分類できない。なお、in vitro変異原性試験としてエームス試験で陰性、マウスリンウォ-マ試験で陰性、CHO細胞を用いた染色体異常試験で陰性及び弱陽性、CHO細胞を用いたSCE試験で陰性 (以上、NTP DB (Access on Sept.2010)) の結果報告がある。」としている。
6 発がん性 分類できない - - - - 本物質自体のデータはない。ただし、ジエチルジチオカルバメートのナトリウム塩 (CAS番号: 148-18-5) については、IARCがグループ3に分類しており (IARC Suppl. 7 (1987))、本項はナトリウム塩のIARC分類結果に基づき、分類できないとした。
7 生殖毒性 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。なお、本物質のナトリウム塩 (CAS番号: 147-18-5) についても生殖毒性の情報がなく、本項分類に利用可能なデータはない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。 なお、類縁物質であるジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの本邦での分類 (平成22年度分類) は、「データなし。分類できない。」としている。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。 なお、類縁物質であるジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムの本邦での分類 (平成22年度分類) は、「ラットに0、30、100、300 mg/kg/day を90 日間経口投与した結果、100 mg/kg/day 以上の群で体重増加の有意な抑制を認め、300 mg/kg/day 群で赤血球数の減少、中等度の腎臓の影響がみられ、また、イヌに0、30、100、300 mg/kg/day を90 日間経口投与した結果、300 mg/kg/day群で1/4 匹が死亡し、体重増加の抑制、血液への影響がみられた (環境省リスク評価第8巻 (2010)) との報告があるがいずれもガイダンス値を超えた用量であることから経口では区分外に相当するが、他経路のデータがなく分類できない。 」としている。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - - データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起語 危険有害性情報 注意書き 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - - - データなし
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - - - データなし
12 オゾン層への有害性 分類できない - - - - データなし


分類結果の利用に関する注意事項:
 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

参考情報:
使用マニュアル

解説・用語集(エクセルファイル)


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