GHS分類結果

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一般情報

項目 情報
CAS番号 10026-07-0
名称 四塩化テルル
物質ID H27-A-048/C-123A_P
分類実施年度 平成27年度
分類実施者 厚生労働省/環境省
新規/再分類 (危険物/有害物)  新規分類
Excelファイルのダウンロード Excel file

関連情報

項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1))
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性

危険有害性項目 分類結果 危険有害性絵表示
(コード: シンボル)
注意喚起語
コード
(危険有害性情報)
コード
(安全対策注意書き)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外 - - -   爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外 - - -   GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 分類対象外 - - -   エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外 - - -   GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外 - - -   GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外 - - -   GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない - - -   データがなく分類できない。
8 自己反応性化学品 分類対象外 - - -   分子内に爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - -   GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 分類できない - - -   データがなく分類できない。
11 自己発熱性化学品 分類できない - - -   データがなく分類できない。
12 水反応可燃性化学品 分類できない - - -   水中で分解する (DFGOT vol.22 (2006)) との情報があり、水と反応すると考えられるがデータがなく分類できない。
13 酸化性液体 分類対象外 - - -   GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類できない - - -   ハロゲン元素を含む無機化合物であるが、データがなく分類できない。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - -   無機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない - - -   固体状の物質に適した試験方法が確立していない。
  

健康に対する有害性<

危険有害性項目 分類結果 危険有害性絵表示
(コード: シンボル)
注意喚起語
コード
(危険有害性情報)
コード
(安全対策注意書き)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - -   データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - -   データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - -   GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類対象外 - - -   GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - -   データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - -   データ不足のため分類できない。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - -   データ不足のため分類できない。
4 呼吸器感作性 分類できない - - -   データ不足のため分類できない。
  
4 皮膚感作性 分類できない - - -   データ不足のため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - -   データ不足のため分類できない。
6 発がん性 分類できない - - -   デ-タ不足のため分類できない。
   なお、可溶性テルル化合物の発がん性に関して、ラットに亜テルル酸ナトリウム、マウスに亜テルル酸ナトリウム又はテルル酸カリウムを経口 (飲水) 経路で生涯投与した発がん性試験で、腫瘍発生率の増加はみられなかった (DFGOT vol. 22 (2006)) との記述があるが、肺炎感染による死亡例の増加、病理組織学的検索が十分ではないなど、試験法、結果の解釈に問題があり、デ-タとしての利用には制限があるとされている (DFGOT vol. 22 (2006))。
7 生殖毒性 区分1B 追加区分:授乳に対する、又は授乳を介した影響

危険
H360
H362
P201
P202
P260
P263
P264
P270
P280
P308+P313
P405
P501
  本物質自体の生殖毒性に関する情報はない。
  しかし、金属テルル、又は不溶性の二酸化テルルでは妊娠ラットの器官形成期への経口ばく露により奇形誘発がみられ、新生児ラットも母動物からの授乳によるテルルばく露による影響として脳神経系発達障害を示すとの知見がある (DFGOT vol. 22 (2006)、HSDB (Access on September 2015) ことから、テルルについての本項の分類は区分1Bとし、追加区分として授乳影響を付した (詳細はテルル (CAS No: 13494-80-9) の本項を参照のこと)。
  本物質は水中で分解することから、少なくとも経口経路ではテルルの分類結果が適用可能と考えられる。
  よって、本項もテルルと同様、分類結果は区分1Bとし、授乳影響を追加した。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない - - -   データ不足のため分類できない。
  なお、テルル (CAS No: 13494-80-9) は気道刺激性がある。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない - - -   データ不足のため分類できない
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - -   データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性

危険有害性項目 分類結果 危険有害性絵表示
(コード: シンボル)
注意喚起語
コード
(危険有害性情報)
コード
(安全対策注意書き)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 分類できない - - -   データなし
11 水生環境有害性(長期間) 分類できない - - -   データなし
12 オゾン層への有害性 分類できない - - -   データなし


分類結果の利用に関する注意事項:
* 「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」のコードにマウスカーソルに重ねると、「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が表示されます。
  また、Excel fileでは、コードと共に「危険有害性情報」及び「安全対策注意書き」が記載されてあります。
* 「分類結果」の欄が空欄、又は『 - 』となっている「危険有害性項目」は、分類が実施されていないため、前回に実施した分類結果が最新の情報となります。
* 政府による分類結果は、GHSに基づくSDSやラベル作成の際に自由に引用および複写を行うことができます。
  ただし、引用および複写をした上で作成されたSDS・ラベルの内容に対する責任は、SDS・ラベル作成者にあることにご留意ください。
* 本分類結果は、分類ガイダンス等のマニュアルで定められている情報源と判定方法に基づくものであり、あくまでもSDSやラベル作成の際の参考として公表しているものです。
  他の文献や試験結果等を根拠として、本内容と異なる分類結果でSDSやラベルを作成することを妨げるものではありません。

更新履歴:
  2017/2/23 分類情報の修正:生殖毒性 (正誤表 (Excel file))
  2016/6//8 公表

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