名称:タンタル
CAS番号:7440-25-7
物質ID: | H27-B-072/C-117B_P |
分類実施者: | 厚生労働省/環境省 |
分類実施年度: | 平成27年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | - | 形状等により燃焼性が異なるので、包括的な分類はできない。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | 爆発性、自己反応性に関わる原子団を含んでいない。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | - | 発火点> 250℃のデータ(GESTIS (Access on September 2015))があるが、一方では乾燥粉じんは空気中で自然発火する (HSDB (Access on September 2015)) との情報があり、形状等により発火性が異なるので、包括的な分類はできない。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない | - | - | - | - | データがなく分類できない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分外 | - | - | - | - | 水溶解度が測定されており、水と激しく反応しないと推定される。 水溶解度:< 0.01 g/L (20℃) (GESTIS (Access on September 2015)) |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | 酸素及びハロゲンを含まない無機物である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | 無機物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。なお、マウスのLD50値として、595 mg/kgとの報告 (RTECS (Access on September 2015)) があるが、原著を確認できなかったため、分類できないとした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義における固体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。旧分類の情報はList3又はList外の情報であるため削除した。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットに金属タンタルを体内埋め込み処置714日後の局所影響に関して、50箇所中2箇所に悪性線維肉腫の形成が認められたとの結果報告に対しては、反論もあり論争となった (PATTY (6th, 2012)) との記述がある。また、新規の体内埋設用医療材料の安全性評価に際して、陰性対照として本物質ペレット (1mm×2 mm、円筒状) 埋め込み群を設け、ラットに20ペレットまで筋肉内に埋設したが、腫瘍発生はみられなかった (PATTY (6th, 2012)) との報告もある。本物質の発がん性に関して、国際機関による分類結果はない。以上より、本項はデータ不足のため分類できないとした。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。なお、雄ラットに1〜2 mmの本物質ペレットを20ペレット体内に埋め込み、生涯の約21%に相当する期間観察したが、雄の繁殖能、精子の質 (濃度、運動能) への有害影響はみられなかったとの報告がある (PATTY (6th, 2012))。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分3 (気道刺激性) | 警告 | H335: 呼吸器への刺激のおそれ(気道刺激性) |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P403+P233: 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
本物質は気道刺激性がある可能性、との記載 (ACGIH (7th, 2001)) から、区分3 (気道刺激性) とした。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足により分類できない。 なお、タンタル金属の生体組織に対する不活性は動物及びヒトでの外科的処置に長期間用いられることにより十分に示されているとの報告 (ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol.16 (2001)、PATTY (6th, 2012)) があり、動物において、タンタルのプレートあるいはスクリューの埋埴は炎症や浮腫を起こしていないとの報告 (ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol.16 (2001)、PATTY (6th, 2012))、イヌ及びウサギの骨へのタンタルプレートの3週間から3ヶ月間の装着は骨及び軟組織の刺激の証拠は顕微鏡学的及びレントゲンでの検査においてみられていないとの報告がある (ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol.16 (2001)、PATTY (6th, 2012))。 一方、数少ない影響を示す報告として、眼窩インプラントを行った患者らにおいて、インプラント後10〜15年に疼痛、頭痛、粘液膿性の眼脂、び漫性結膜炎、インプラント周囲組織のびらんがみられたとの報告がある (PATTY (6th, 2012))。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
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