名称:ヘキサフルオロプロペン【ヘキサフルオロプロピレン】
CAS番号:116-15-4
物質ID: | H27-B-009/C-030B_P |
分類実施者: | 厚生労働省/環境省 |
分類実施年度: | 平成27年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類できない | - | - | - | - | 爆発限界上限28.3% (推定値) (NITE総合検索 (Access on June 2015)) のデータはあるが、爆発限界下限のデータがなく、区分1と区分2を判断できないため、分類できない。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 区分外 | - | - | - | - | 爆発限界上限28.3% (推定値) (NITE総合検索 (Access on June 2015)) のデータがあり、可燃性があると推察されるため区分外とした。 |
5 | 高圧ガス | 液化ガス | 警告 | H280: 高圧ガス:熱すると爆発のおそれ | P410+P403: 日光から遮断し、換気の良い場所で保管すること。 | 臨界温度 (86.2℃ (GESTIS (Access on June 2015)) は65℃を超えているため、液化ガス (低圧液化ガス) とした。 | |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分4 | 警告 | H332: 吸入すると有害 |
P304+P340: 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。 P261: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P271: 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。 P312: 気分が悪いときは医師に連絡すること。 |
ラットのLC50値 (4時間) として、3,060 ppmとの報告 (ECETOC JACC 48 (2005)) に基づき、区分4とした。 | |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。 すなわち、in vivoでは、ラットの優性致死試験、マウスの骨髄細胞小核試験、ラットの肝細胞不定期DNA合成試験で陰性である (ECETOC JACC 48 (2005))。一方、マウスの骨髄細胞の小核試験で陽性結果がある (ECETOC JACC 48 (2005)) が、ECETOC JACC 48 (2005) は、雄の最高用量1200 ppmでのみ小核誘発率の僅かな統計学的有意差が認められたものであり、本物質の変異原性の懸念は低いと評価している。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性 (ACGIH (7th, 2010)、ECETOC JACC 48 (2005))、哺乳類培養細胞の遺伝子突然変異試験 (hprt) で1件陽性データがある (ACGIH (7th, 2010)) ものの、他の3件のデータは陰性である (ECETOC JACC 48 (2005))。哺乳類培養細胞の染色体異常試験は陽性である (ECETOC JACC 48 (2005)) が、最高用量のみで認められた陽性結果であり、ECETOC JACC 48 (2005) は弱い染色体異常誘発性と評価している。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (中枢神経系、呼吸器、腎臓) | 危険 | H370: 臓器の障害(中枢神経系、呼吸器、腎臓) |
P308+P311: 暴露又は暴露の懸念がある場合:医師に連絡すること。 P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱い後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P321: 特別な処置が必要である(このラベルの...を見よ)。 P405: 施錠して保管すること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトに関する情報はない。実験動物では、本物質は気道刺激性がある (ACGIH (7th, 2010))。ラットの380-1,200 ppmの吸入ばく露で、腎機能障害、近位尿細管壊死がみられているが、回復性が報告されている。この用量で他の臓器への影響はなかった。マウス、モルモット、ウサギの2,000 ppm以上の吸入ばく露で、ネフローゼがみられている。ウサギの2,000-5,000 ppmでは、腎臓細胞の変性の報告がある (以上、ACGIH (7th, 2010)、ECETOC JACC 48 (2005))。ラットの500 ppm (LC50) 吸入ばく露で、肺水腫、ラットの1,830 ppm (LC50) 吸入ばく露で、協調運動消失、間代性痙攣などの中枢神経症状、腎臓細胞壊死の報告がある (ECETOC JACC 48 (2005))。以上の所見は、いずれも区分1相当の用量でみられた。 以上より、区分1 (中枢神経系、呼吸器、腎臓) とした。 情報を精査し旧分類の区分を見直した。 | |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (腎臓) | 危険 | H372: 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害(腎臓) |
P260: 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。 P264: 取扱い後は...よく洗うこと。 P270: この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。 P314: 気分が悪いときは、医師の診断/手当てを受けること。 P501: 内容物/容器を...に廃棄すること。 |
ヒトに関する情報はない。 実験動物では、ラットを用いた2週間吸入毒性試験において、200 ppm (ガイダンス値換算:20.3 ppm) で腎臓の皮質内層のび漫性の尿細管変性を特徴とする軽度の腎症がみられた。また、マウスを用いた90日間吸入毒性試験において、50 ppmで腎臓の皮質内層の尿細管の再生、尿細管上皮の巨大細胞・壊死がみられた (ECETOC JACC 48 (2005)、ACGIH (7th, 2010))。 したがって、区分1 (腎臓) とした。 | |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
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