名称:2-ブテン【β−ブチレン】混合物
CAS番号:107-01-7
物質ID: | H27-B-003/C-024B_P |
分類実施者: | 厚生労働省/環境省 |
分類実施年度: | 平成27年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 区分1 | 危険 | H220: 極めて可燃性又は引火性の高いガス |
P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P377: 漏洩ガス火災の場合:漏洩が安全に停止されない限り消火しないこと。 P381: 安全に対処できるならば着火源を除去すること。 P403: 換気の良い場所で保管すること。 |
UNRTDG分類 UN1012 クラス2.1である (爆発限界下限1.7%、上限9.3% (NITE総合検索 (Access on June 2015)))。 | |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG分類クラス2.1の可燃性/引火性ガスに分類されている。 |
5 | 高圧ガス | 液化ガス | 警告 | H280: 高圧ガス:熱すると爆発のおそれ | P410+P403: 日光から遮断し、換気の良い場所で保管すること。 | 臨界温度155.5℃ (trans-2-ブテン)、162.4℃ (cis-2-ブテン) (GESTIS (Access on June 2015)) は65℃を超えているため、液化ガス (低圧液化ガス) とした。 | |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。なお、cis-体:trans-体の混合比が約50:50の2-ブテン (SIDS (2012)) 及び2-ブテン (組成比不明) (ACGIH (7th, 2008)) のラットのLC50値 (4時間) として、いずれも> 10,000 ppmとの報告があるが、これらのデータのみでは区分を特定できない。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。なお、SIDS (2012) には、2-ブテンの液化製品と直接皮膚が接触すると、凍傷を引き起こす可能性があるとの記載がある。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。なお、1-ブテンは眼に軽度の刺激性あり (HSDB (Access on June 2015)) との記載がある。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoデータはなく、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、ラットのリンパ球を用いた染色体異常試験で陰性である (SIDS (2012)、ACGIH (7th, 2008)、PATTY (6th, 2012))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | ラットに本物質を交配前2週間、交配期間を経て妊娠19日まで吸入ばく露し、その後哺育4日まで維持した反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、5,000 ppmまでの試験濃度で、親動物には一般毒性、及び生殖毒性影響ともにみられず、児動物の生後4日までの発生影響もみられないとの報告がある (SIDS (2012)、ACGIH (7th, 2008))。 ただし、本データはスクリーニング試験の結果であり、他に利用可能なデータが得られておらず、データ不足のため分類できないとした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | 実験動物においては、cis-2-ブテン (CAS 590-18-1) では、マウスの吸入ばく露 (17.2%) で、10分以内に麻酔作用を引き起こしたとの知見、25.5% (255,000 ppm) 吸入ばく露後、窒息を引き起こしたとの報告がある (ACGIH (7th, 2008)、SIDS (2012)、PATTY (6th, 2012))。trans-2-ブテン (CAS 624-64-6) では、マウスの吸入ばく露 (18.7%) で、10分以内に麻酔作用を引き起こしたとの知見、21.0% (210,000 ppm) の吸入ばく露後、窒息を引き起こしたとの報告がある (ACGIH (7th, 2008)、SIDS (2012)、PATTY (6th, 2012))。上記の窒息及び麻酔作用は、限られた空間での酸素欠乏によるものであるため、「分類できない」とした。その他、2-ブテン 混合物としての情報はない。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | ヒトに関する情報はない。 動物実験では、ラットを用いた吸入経路での反復投与・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、最高用量の5,000 ppm (ガイダンス値換算:2,167 ppm) まで影響はみられていない (SIDS (2012))。この用量は区分2のガイダンス値を超えている。 しかし、この試験はスクリーニング試験であり、判断に足る十分なデータが得られていないことから分類できないとした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
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