名称:cis-2-ブテン
CAS番号:590-18-1
物質ID: | H27-A-002/C-002A_P |
分類実施者: | 厚生労働省/環境省 |
分類実施年度: | 平成27年度 |
使用マニュアル: | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版(Ver.1.1)) |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 区分1 | 危険 | H220: 極めて可燃性又は引火性の高いガス |
P210: 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。−禁煙。 P377: 漏洩ガス火災の場合:漏洩が安全に停止されない限り消火しないこと。 P381: 安全に対処できるならば着火源を除去すること。 P403: 換気の良い場所で保管すること。 |
UNRTDG分類 UN1012 クラス2.1である (1.7-9.0% (ICSC (1996)))。 | |
3 | エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | - | エアゾール製品ではない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 区分外 | - | - | - | - | UNRTDG分類 UN1012 クラス2.1の可燃性又は引火性のガスである。 |
5 | 高圧ガス | 液化ガス | 警告 | H280: 高圧ガス:熱すると爆発のおそれ | P410+P403: 日光から遮断し、換気の良い場所で保管すること。 | 臨界温度 (162.4℃ (GESTIS (Access on June 2015))) は65℃を超えているため、液化ガス (低圧液化ガス) とした。 | |
6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | - | 気体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。trans-2-ブテン (55.3 vol%)、cis-2-ブテン (42.4 vol%)、その他 (n-ブタン、1-ブテン等) (2.3 vol%) からなる混合物のラットのLC50値 (4時間) として、> 10,000 ppmとの報告 (SIDS (2012)) がある。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。なお、2-ブテンの液化製品と直接皮膚が接触すると、凍傷を引き起こす可能性がある (SIDS (2012)) との記載がある。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。なお、1-ブテンは眼に軽度の刺激性あり (HSDB (Access on June 2015)) との記載がある。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。 |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | - | データ不足のため分類できない。なお、異性体混合物のin vitroデータとして、2-ブテンは細菌を用いた復帰突然変異試験及びラット末梢血リンパ球を用いた染色体異常試験で陰性の報告がある (SIDS (2012)、ACGIH (7th, 2001))。 |
6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | - | 本物質に関して、発がん性試験報告はなく、国際分類も行われていない。すなわち、データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | - | 本物質単独ばく露による生殖発生影響に関しての報告はない。ただし、2-ブテン (cis-、trans-異性体混合物) のラットを用いた吸入経路での反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) では、親動物の生殖能、児動物の生後4日までの成長への影響はみられていない (SIDS (2012)、ACGIH (7th, 2008))。しかし、スクリーニング試験のため、この結果のみでは情報不足で分類できない。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | - | 実験動物 (マウス) では、本物質の吸入ばく露 (17.2 vol%) で、10分以内に麻酔作用を引き起こしたとの知見、25.5 vol% (255,000 ppm) の本物質の吸入ばく露後、窒息を引き起こしたとの報告がある (ACGIH (7th, 2008)、SIDS (2012)、PATTY (6th, 2012))。 上記の窒息及び麻酔作用は、限られた空間での酸素欠乏によるものであるため、「分類できない」とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | - | 本物質に関する反復投与毒性情報はない。実験動物における吸入経路での毒性情報が2-ブテン (cis-、trans-異性体混合物) で得られており、ラットを用いた反復投与毒性・生殖発生毒性併合試験 (OECD TG 422) において、最高用量の5,000 ppmまで影響はみられていない (SIDS (2012))。この用量は区分2のガイダンス値を超えており区分外相当であるが、スクリーニング試験であるため分類できない。したがって、データ不足のため「分類できない」とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類対象外 | - | - | - | - | GHSの定義におけるガスである。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起語 | 危険有害性情報 | 注意書き | 分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | 分類できない | - | - | - | - | 適切なデータが得られておらず、分類できない。 なお、SIDSではQSARの推定値として、藻類96時間EC50=14 mg/L、甲殻類48時間EC50 = 22 mg/L、魚類96時間LC50 = 20 mg/L(いずれもSIDS, 2012)と報告されているが、分類には用いなかった。 |
11 | 水生環境有害性(長期間) | 分類できない | - | - | - | - | 適切なデータが得られておらず、分類できない。 なお、SIDSではQSARの推定値として、藻類の96時間chronic value=1.7 mg/L、甲殻類の16日間chronic value=1.3 mg/L、魚類の30日間chronic value=2.8 mg/L(いずれもSIDS, 2012)と報告されているが、分類には用いなかった。 |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない | - | - | - | - | データなし |
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