参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID1-423 メチルアミン(CAS番号 74-89-5) | 分類実施日 | H21.3.31 |
| 使用マニュアル | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分3 | ![]() |
危険 | 飲み込むと有毒 | ラットに40%溶液を経口投与した試験のLD50値100-200 mg/kg(ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol.7 (1996))、698 mg/kg(DFGOT vol.7 (1996)、IUCLID (2000))との記述がある。また、ラットに10%溶液を経口投与した試験のLD50値として、100-200 mg/kg(DFGOT vol.7 (1996)、Patty (5th, 2001)、IUCLID (2000)、HSDB (2008))との記述がある。複数のLD50値が区分3の範囲内にあることから、区分3とした。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | データがないので分類できない。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分4 | ![]() |
警告 | 吸入すると有害 | ラットを用いた4時間吸入暴露試験のLC50値4,400 mL/m3(4,400 ppm)、6,400-9,100 mL/m3(6,400-9,100 ppm)(DFGOT vol.7 (1996))から区分4とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類対象外 | - | - | - | GHS定義上のガスであるため、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類対象外 | - | - | - | GHS定義上のガスであるため、分類対象外とした。 |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分1 | ![]() |
危険 | 重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷 | 本物質(ガス)による皮膚刺激性試験データはないが、40%溶液はウサギの皮膚に壊死を起こす(Patty (5th, 2001))との記述、「40%溶液はモルモットの皮膚に壊死を起こす」(ACGIH (7th, 2001))との記述から水溶液には皮膚腐食性があると判断される。詳細なデータは不明のため、細区分ができず、区分1とした。 なお、本物質濃度が10%以上の溶液のEU分類はR34(EU-Annex I)である。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分1 | ![]() |
危険 | 重篤な眼の損傷 | 本物質(ガス)による眼刺激性試験データはないが、40%溶液は「ウサギの眼に重度の刺激性を生じた」(ACGIH (7th, 2001))との記述、「暴露5分後、角膜に損傷」(Patty (5th, 2001))との記述がある。回復性についての記述はないが、本物質は皮膚腐食性物質であり、40%溶液のウサギを用いた眼刺激性試験で「刺激性があり、EU分類:risk of serious damage to eyes」(IUCLID (2000))との記述、ICSC(2003)の短期暴露の項に「眼に腐食性を示す」との記述があることから、区分1とした。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:分類できない 皮膚感作性:分類できない |
- | - | - | 呼吸器感作性:「1人の作業者に、アレルギー性または刺激性の気管支炎が見られた」(ACGIH (7th, 2001)、NTP DB (Access on January 2009)、Patty (5th, 2001))旨の記述がある。症例報告はこの1例のみであり、非公開データのため、詳細不明で分類できない。 皮膚感作性:データがないので分類できない。 |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない | - | - | - | 生殖細胞in vivo経世代変異原性試験(ラットを用いた吸入暴露による優性致死試験)で「陽性」(NTP DB (Access on January 2009)、IUCLID (2000))との記述があるが、「試験詳細が不明で、評価できない」(IUCLID (2000))旨の記載がある。他にin vivo試験データがないため、分類できない。 なお、in vitro変異原性試験としてマウスリンフォーマ試験で「陽性」、サルモネラ菌を用いた復帰突然変異試験で「陰性」(NTP DB (Access on January 2009))との記述がある。 |
| 6 | 発がん性 | 分類できない | - | - | - | 主要な国際的評価機関による評価がなされておらず、データもないので分類できない。 |
| 7 | 生殖毒性 | 分類できない | - | - | - | 妊娠ラットを用いた吸入曝露試験で「着床後の胎児死亡が投与量に依存して増加したが、試験詳細が不明で、評価できない」(DFGOT vol.7 (1996))との記述がある。また、雌ラットを用いた経口投与による生殖毒性試験で「発情周期、生殖能、妊娠、生児出生、授乳、出生時及び離乳時の児の平均体重に、投与に関連した影響は見られなかったが、対照群に比べ、一腹あたり胎児数の有意な減少が見られた」(NTP DB (Access on January 2009)、IUCLID (2000))との記述がある。これについてIUCLID (2000)では「結果の詳細が不明で、評価できない」と結論づけている。一方、雌マウスを用いた腹腔内投与による生殖毒性試験で「母動物及び児動物に対し、毒性は見られなかった」(NTP DB (Access on January 2009)、IUCLID (2000))旨の記述、「生殖毒性は見られなかった」(IUCLID (2000))旨の記述がある。以上、評価するための十分なデータがないため分類できない。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 区分1(呼吸器系) | ![]() |
危険 | 臓器(呼吸器系)の障害 | 産衛学会勧告 (1979)によると、ヒトについて「咳や呼吸困難を生じる。100〜500 ppmでは耐え難い刺激があり、20〜100 ppmでは短時間で眼、鼻、のどの一時的な刺激がある」、動物について「致死量またはこれに近い高濃度を吸入させると、気管、気管支、肺の炎症ならびに肺水腫が生じる」との記述がある。また、ラットを用いた吸入暴露試験で「気管支肺炎をおこし、用量に依存して重篤であった」(DFGOT Vol.7 (1996))との記述、「気道に対して腐食性を示す。高濃度を吸入すると、肺水腫を引き起こすことがある」(ICSC (2002))との記述がある。さらに、「脂肪族アミン類は気道を刺激し、呼吸困難、上気道障害、気管支炎、肺炎及び肺水腫を起こす可能性がある。また、吸入後一時的に頭痛、悪心、脱力及び不安神経症を起こす可能性がある」(HSDB (2008))との記述があり、この情報の引用元であるBASF Chemical Emergency Medical Guidelines Aliphatic amines(Reviewed 2006)に「本ガイドラインはメチルアミンを含む低分子量アミン類に関する情報に基づく」旨の記述がある。以上より、区分1(呼吸器系)とした。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 区分2(呼吸器系、肝臓) | ![]() |
警告 | 長期又は反復暴露による臓器(呼吸器系、肝臓)の障害のおそれ | 雌雄ラットを用いた4ヶ月間鼻部吸入暴露試験で「神経系、肝臓及び血液酵素の機能障害、免疫系の指標や臓器の形態の変化などが報告されているが、詳細な方法やデータについての報告はない」(DFGOT vol.7(1996)、IUCLID (2000))旨の記述がある。また、HSFS (2004)に「肺に刺激性を示し、気管支炎を起こす可能性がある。高濃度暴露により肝臓に影響する可能性がある」との記述がある。以上より、区分2(呼吸器系、肝臓)とした。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類対象外 | - | - | - | 本物質はGHS定義上のガスであるため、分類対象外とした。 |