GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 557-05-1
名称 ステアリン酸亜鉛 (再分類)
物質ID H26-B-061, R-025
分類実施年度 平成26年度
分類実施者 厚生労働省/環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 平成18年度  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版)
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
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- - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
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- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性及び自己反応性に関する原子団を含まない。
9 自然発火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 区分外
-
-
- - 発火点が420℃ (HSDB (Access on August 2014)) であり、常温で発火しないと考えられる。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点140℃以下の固体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 区分外
-
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- - 水に不溶 (ICSC (2000)) との結果があり、水と激しく反応することはないと見られる。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類対象外
-
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- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素は亜鉛とイオン結合した酸素イオンであり、酸化性に寄与しない。
15 有機過酸化物 分類対象外
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- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-
-
- - ラットのLD50値として、> 5,000 mg/kg との報告 (EU-RAR (2009)) に基づき、区分外とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外
-
-
- - ウサギのLD50値として、> 2,000 mg/kg との報告 (EU-RAR (2009)) に基づき、区分外とした。新たな情報源 (EU-RAR (2009)) を追加して、区分を見直した。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類対象外
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-
- - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分外
-
-
- - ラットのLC50値 (1時間) として、> 200,000 mg/m3 (4時間換算値:> 50 mg/L) との報告 (EU-RAR (2009)、ACGIH (7th, 2001)) に基づき、区分外とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (9.2×10-14 mg/L) より高いため、ミストの基準値を適用した。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分外
-
-
- - ウサギを用いた皮膚刺激性試験2件において、刺激性はみられなかったとの報告 (EU-RAR (2009)、IUCLID (2000))や、ラットを用いた試験 (4時間適用) において、刺激性がみられなかったとの報告がある (EU-RAR (2009))。ヒトにおいては、パッチテストにおいて刺激性みられなかったとの報告がある (EU-RAR (2009))。ヒトと動物で刺激性はないとの報告があることから、区分外とした。旧分類にある情報は具体的なデータではないため削除し区分を見直した。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分外
-
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- - 本物質の原液をウサギに適用した結果、刺激性はみられなかったとの報告が2件ある (EU-RAR (2009)、IUCLID (2000)) ことから区分外とした。情報源を追加し、旧分類にある情報は具体的なデータではないため削除し区分を見直した。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。なお、ボランティア202人に対して本物質を10%含む物質を適用した結果、感作性がみられなかったとの記載 (EU-RAR (2009)) や、ヒトに皮膚感作性がないとの記載 (IUCLID (2000)) がある。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。
6 発がん性 分類できない
-
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- - ACGIHでA4に分類されている (ACGIH (7th, 2001)) ため、分類できないとした。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。なお、旧分類の「ヒトで気道刺激性の可能性が記載されている (ACGIH (7th, 2001)、EU-RAR (2004))」については、確認の結果、ACGIH (7th, 2001) で、Stearates (ステアリン酸塩) 全体として、ヒトで気道刺激性の可能性が記載されているが、本物質についてはEU-RAR (2009) で、「腐食性、刺激性がない」と記載されており、旧分類の知見は不採用とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - 本物質反復ばく露による有害性に関する知見は、ヒト、実験動物のいずれもない。したがって、データ不足のため分類できない。
なお、亜鉛を硫酸亜鉛又はグルコン酸亜鉛として摂取したヒトで、頭痛、吐き気、胃の不快感などの消化器症状及び銅欠乏を示す臨床検査異常 (血清セルロプラズミン及び赤血球のSOD活性の減少) を生じたとの記述がある (EU-RAR (2009))。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分外
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-
- - 甲殻類(オオミジンコ)の48h EC50 > 100 mg/L、 魚類(ゼブラフィッシュ、ブルーギル)の急性毒性試験において水溶解度あるいは水溶解度を3-4オーダー上回る設定濃度において影響が見られない(EU-RAR, 2008)ことから、区分外とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分外
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- - 信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急性毒性が区分外、難水溶性(水溶解度=0.97mg/L、EU-RAR, 2008)、急速分解性がない(OECD TG 301Dによる28日間の分解度試験による分解度:5%(EU-RAR, 2008))ものの、生物濃縮性が低いと推測される(log Kow = 1.2(EU-RAR, 2008)))ことから、区分外とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
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- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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