GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 123-19-3
名称 ジ-ノルマル-プロピルケトン  (再分類)
物質ID H26-B-048, -
分類実施年度 平成26年度
分類実施者 厚生労働省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 平成18年度  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版)
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分3


警告
H226 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点34℃ (closed cup) (GESTIS (Access on July 2014)) に基づいて区分3とした。
なお、国連分類はUN2710、クラス3、PGIIIである。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外
-
-
- - 発火点が420℃ (GESTIS (Access on July 2014)) であり、常温で発火しないと考えられる。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分外
-
-
- - ラットのLD50値として、3.73mL/kg (=3,049 mg/kg (0.8174g/cm3 (20℃) (Lide (85th, 2004)) を用いた換算値) との報告 (ACGIH (7th, 2001)) に基づき、区分外 (国連分類基準の区分5) とした。
1 急性毒性(経皮) 区分外
-
-
- - ウサギのLD50値として、5.66mL/kg (=4,626 mg/kg) ((0.8174g/cm3 (20℃) (Lide (85th, 2004)) を用いた換算値) との報告 (ACGIH (7th, 2001)) に基づき、区分外 (国連分類基準の区分5) とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分4


警告
H332 P304+P340
P261
P271
P312
ラットのLC50値 (6時間) として、2,690ppm (4時間換算値:3,295 ppm) との報告 (PATYY (6th, 2012)、ACGIH (7th, 2001)) に基づき、区分4とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (6,910ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分外
-
-
- - ウサギ又はモルモットを用いた試験において軽度の刺激性を示した (PATTY (6th, 2012)) との記載や、ヒトへの適用により軽度の刺激性を起こす可能性がある (PATTY (6th, 2012)) との記載があることから、区分外 (国連分類基準の区分3) とした。ガイダンスの改訂に伴い区分を変更した。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分2


警告
H319 P305+P351+P338
P337+P313
P264
P280
ウサギを用いた眼刺激性試験において、軽度の刺激性がみられた (PATTY (6th, 2012)) との報告や、ラットに本物質2,000 ppm を4時間ばく露した結果眼刺激性がみられた (ACGIH (7th, 2001)) との報告がある。また、ヒトへの単回適用により軽度の刺激性を起こす可能性がある (PATTY (6th, 2012)) との記載がある。以上の結果から区分2とした。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3 (気道刺激性、麻酔作用)


警告
H335
H336
P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
ヒトにおいては、吸入ばく露により気道刺激性があり、高濃度では意識低下を引き起こすとの記載 (ACGIH (7th, 2001)、PATTY (6th, 2012)) から麻酔作用を有すると考えられる。
実験動物では、ラットの400 ppm吸入ばく露で呼吸減少、825 ppmで活動低下、1,600 ppm、3,220 ppmで麻酔作用、死亡との記載、2,000 ppmで粘膜刺激性との記載がある (ACGIH (7th, 2001)、PATTY (6th, 2012))。
実験動物への影響は刺激性及び麻酔作用によるものと判断し、区分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。

9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - ヒトでの有害性知見はない。実験動物ではラットに本物質の1,000 mg/kg/dayを12週間強制経口投与 (5日/週) した試験で、肝臓及び腎臓の相対重量増加、肝細胞肥大、腺胃粘膜の刺激、過角化がみられた (PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on June 2014)) が、この試験を含め、経口経路では区分2までの用量範囲における影響の有無が明らかな試験データはない。
一方、ラットに本物質 (蒸気と推定) を1,200 ppm (5,592 mg/m3) で、2週間吸入ばく露した結果、ばく露中に刺激に対する反応性低下、剖検で軽度の肝臓肥大が観察された以外に異常は認められなかった (ACGIH (7th, 2001)、HSDB (Access on June 2014))。影響がみられた濃度は区分2の範囲内に該当 (ガイダンス値換算: 0.86 mg/L/6 時間) するが、短期間かつ1濃度のみのばく露試験で、原著での確認も困難 (未公表の企業データ) なため、分類に用いるには不適切なデータと判断した。したがって、データ不足のため、分類できないと結論した。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - 本物質は13を超えない炭素原子で構成されたケトンで、動粘性率が0.0091 mm2/s (20℃、CERI計算値) のため区分2相当であり、現行分類ガイダンスに従い「分類できない」とした。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) -
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11 水生環境有害性(長期間) -
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12 オゾン層への有害性 -
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分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
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