項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 16219-75-3 |
名称 | エチリデンノルボルネン (再分類) |
物質ID | H26-B-013, - |
分類実施年度 | 平成26年度 |
分類実施者 | 厚生労働省 |
新規/再分類 | 再分類・見直し |
他年度における分類結果 | 平成21年度 平成18年度 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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分類に使用したガイダンス(外部リンク) | 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版) |
国連GHS文書(外部リンク) | 国連GHS文書 |
解説・用語集(Excelファイル) | 解説・用語集 |
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) | 職場のあんぜんサイトへ |
OECD/eChemPortal(外部リンク) | eChemPortal |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 爆発物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。本物質は1,2-ジエン類ではないため、区分を変更した。 |
2 | 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
3 | エアゾール | 分類対象外 |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 |
4 | 支燃性/酸化性ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
5 | 高圧ガス | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
6 | 引火性液体 | 区分3 |
警告 |
H226 | P303+P361+P353 P370+P378 P403+P235 P210 P233 P240 P241 P242 P243 P280 P501 |
引火点29℃ (closed cup) (SIDS (2005)) に基づいて区分3とした。 |
7 | 可燃性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
8 | 自己反応性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 分子内に自己反応性に関わる原子団 (不飽和結合) を含むが、データがなく分類できない。 |
9 | 自然発火性液体 | 区分外 |
- |
- | - | 発火点が272℃ (SIDS (2005)) であり、常温で発火しないと考えられる。 |
10 | 自然発火性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
12 | 水反応可燃性化学品 | 分類対象外 |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B,Si,P,Ge,As,Se,Sn,Sb,Te,Bi,Po,At) を含んでいない。 |
13 | 酸化性液体 | 分類対象外 |
- |
- | - | 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機化合物である。 |
14 | 酸化性固体 | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。 |
16 | 金属腐食性物質 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分外 |
- |
- | - | ラットのLD50値として、2,536 mg/kg (ACGIH (7th, 2001))、2,276 mg/kg (雄)、5,071 mg/kg (雌) (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2005))、3,200 mg/kg (PATTY (6th, 2012)) との4件の報告がある。1件が区分外、3件が区分外 (国連分類基準の区分5) に該当するため、最多該当区分の区分外 (国連分類基準の区分5) とした。 |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分外 |
- |
- | - | ウサギのLD50値として、> 7,168 mg/kg (SIDS (2005)、PATTY (6th, 2012))、8,216 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)) との報告に基づき、区分外とした。 |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 区分4 |
警告 |
H332 | P304+P340 P261 P271 P312 |
ラットのLC50 (4時間) として、13.3 mg/L (=2,717 ppm) (雄)、14.8 mg/L (=3,015 ppm) (雌) (SIDS (2005)) との報告に基づき、区分4とした。なお、当該試験は飽和蒸気を用いたとの記載、及びLC50値が飽和蒸気圧濃度 (5,528 ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。 |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分外 |
- |
- | - | ウサギを用いた皮膚刺激性試験において、軽度から中等度の紅斑及び浮腫が観察され回復性を示した。紅斑又は浮腫の平均スコア値2.3以上は動物6匹中4匹未満であった(SIDS (2005))。以上の結果から、区分外 (国連分類基準の区分3) とした。 |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
ウサギを用いた眼刺激性試験において軽度の刺激性がみられ、軽度の結膜充血が生じたが、7日後までに回復したとの報告 (SIDS (2005)) があることから、区分2Bとした。 |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | ガイダンスの改訂により「区分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、ラットの優性致死試験で陰性の報告 (SIDS (2005)) がある。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験、哺乳類培養細胞の遺伝子突然変異試験、染色体異常試験、姉妹染色分体交換試験でいずれも陰性(厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2014)、SIDS (2005)、PATTY (6th, 2012)、NTP DB (Access on July 2014)) である。 |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
ラットを用いた経口経路 (強制) での簡易生殖毒性試験 (OECD TG421) において、親動物毒性 (雄2例死亡、雌雄で体重増加抑制、摂餌量減少、雄で肝臓の相対重量増加、肝臓の小葉中心性肝細胞肥大、空胞化) がみられる用量 (100 mg/kg bw/day) で、妊娠期間の延長、着床数及び分娩率の減少があり、総出産児数、出産生児数及び授乳4日目生児数の低下を認めた (厚労省報告 (2005)、SIDS (2005))。 なお、催奇形性については、ラットを用いた吸入経路での催奇形性試験において、母動物毒性 (一過性の体重・体重増加量・摂餌量の減少、肝臓の相対重量増加) のみられる用量 (100 ppm以上) において催奇形性はみられていない (わずかな胎児毒性:骨格変異のみ) (SIDS (2005))。 したがって、区分2とした。 |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (中枢神経系)、区分3 (気道刺激性) |
危険 警告 |
H370 H335 |
P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 P304+P340 P403+P233 P261 P271 P312 |
ヒトにおいては、吸入経路で11 ppm、30分で鼻、喉に刺激性を有し (ACGIH (7th, 2001)、PATTY (6th, 2012))、頭痛、錯乱、呼吸困難、吸引により重篤な肺炎、経口経路では、液体を吸い込んだ場合、嘔吐の報告がある (PATTY (6th, 2012))。 ラットにおいては、3,431 ppmの吸入ばく露で死亡がみられ、症状は、後肢麻痺、泌尿生殖器周辺の湿り、低体温、立ち直り反射及びテールピンチ反射の喪失、その他、過敏、振戦、痙攣など中枢神経症状であった。イヌの3,232 ppm (7分) 吸入ばく露で協調低下、2,186 ppm (30分)、3,232 ppm (15分) 吸入ばく露で強直性痙攣、3,232 ppm (1.5時間) で死亡が報告されている。ラットの経口投与では、2.0 mL/kg 以上で、不活発、流涙、脊柱後弯症、不安定歩行、下痢、立毛、振戦がみられた。また、経皮適用では、ウサギに適用中、5-15分にわたる即時発声の持続、衰弱、腹部膨満、下痢が報告されている (SIDS (2005)、HSDB (Access on June 2014))。さらに、PATTYでも、ラット、マウス及びウサギの吸入ばく露で、振戦、運動失調、痙攣を引き起こすとの報告がある (PATTY (6th, 2012))。これらの実験動物に対する影響は区分2に相当するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、実験動物では区分2に相当するガイダンス値の範囲で中枢神経系への影響がみられているが、ヒトの事例でも影響が認められるため、区分1 (中枢神経系)、加えて、区分3 (気道刺激性) とした。 |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分2 (肝臓) |
警告 |
H373 | P260 P314 P501 |
本物質蒸気をラットに88日間、又はイヌに89日間吸入ばく露した試験では、ラットで90 ppm (ガイダンス換算値:0.44 mg/L)、イヌで61 ppm (ガイダンス換算値:0.29 mg/L) の区分2相当濃度で、肝臓への影響として、ラットに肝臓の腫大、及び小葉中心性肝細胞変性が、イヌに胆管増生、門脈域の線維化、血清AST及びALT活性の上昇がそれぞれ認められた (ACGIH (7th, 2001)、SIDS (2005)、PATTY (6th, 2012))。 一方、ラットに28日間強制経口投与した試験で、最低用量の4 mg/kg/day (90日換算値: 1.24 mg/kg/day) から、雄に甲状腺及び腎臓の病理組織学的変化 (甲状腺濾胞細胞の肥大、コロイドの減少、濾胞の不整形化: 腎臓尿細管上皮の硝子滴) が認められた (厚労省既存化学物質毒性データベース (Access on June 2014)、PATTY (6th, 2012)) が、SIDS (2005) では腎臓の変化はα2u-グロブリン腎症に関連した変化であり、甲状腺の変化も種特異的な変化として、いずれもヒトには生じない影響であると結論されており、本分類に際しても、この見解を支持し、甲状腺、腎臓は標的臓器の対象としなかった。なお、甲状腺、腎臓への同様な影響はラット14週間吸入ばく露試験においても認められている (SIDS (2005)、PATTY (6th, 2012))。 以上より、区分2 (肝臓) とした。 |
10 | 吸引性呼吸器有害性 | 区分1 |
危険 |
H304 | P301+P310 P331 P405 P501 |
炭化水素であり、かつ、ヒトで吸引により重度の肺炎を生じるとの記述 (PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on June 2014)) に基づき、区分1に分類した。 |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | |
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11 | 水生環境有害性(急性) | - |
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11 | 水生環境有害性(長期間) | - |
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12 | オゾン層への有害性 | - |
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