GHS分類結果

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 627-44-1
名称 ジエチル水銀 (再分類)
物質ID H26-B-009, -
分類実施年度 平成26年度
分類実施者 厚生労働省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 平成18年度  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) 政府向けGHS分類ガイダンス(平成25年度改訂版)
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
厚生労働省モデルラベル(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
厚生労働省モデルSDS(外部リンク) 職場のあんぜんサイトへ
OECD/eChemPortal(外部リンク) eChemPortal

物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 分類対象外
-
-
- - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
6 引火性液体 区分2


危険
H225 P303+P361+P353
P370+P378
P403+P235
P210
P233
P240
P241
P242
P243
P280
P501
引火点20℃、沸点158℃ (GESTIS (Access on June 2014)) に基づいて区分2とした。
7 可燃性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
8 自己反応性化学品 分類対象外
-
-
- - 爆発性、自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
10 自然発火性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
-
- - 酸素、フッ素及び塩素を含まない有機物質。
14 酸化性固体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における液体である。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物である。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。信頼性の低いデータを削除し、分類を見直した。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHS定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。信頼性の低いデータを削除し、分類を見直した。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
6 発がん性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
7 生殖毒性 区分1


危険
- P308+P313
P201
P202
P280
P405
P501
本物質の生殖影響に関するデータはないが、特定のアルキル水銀において生殖毒性及び発生毒性が認められている。有機水銀であるメチル水銀は、一般に動物及び人間に対する催奇形性物質であることはよく知られている (ACGIH (7th, 2001) ため、区分1とした。
なお、旧分類で根拠に用いられていたRTECSはList 3であることから情報源から削除した。
また、旧分類で参考データとしていた雌雄ラットに115日間連続吸入ばく露した試験において、雄で精子数及び精子の運動能の減少がみられ、雌では性周期の延長、受胎率の低下がみられ、生まれた児動物では寿命の短縮、発達の抑制、生殖器の変化がみられたとの報告 (Gangolli (2nd, 1999)) は、試験条件、結果等の詳細が不明な二次情報であることから分類には用いなかった。
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 区分1(神経系、腎臓)


危険
H372 P260
P264
P270
P314
P501
ジエチル水銀の反復投与毒性に関する知見はヒト、実験動物ともにない。本物質はデータ不足のため分類できない。しかし、メチル水銀を主体としたアルキル水銀に関しては、血液-脳関門を通過し、主な標的臓器は中枢及び末梢神経系、腎臓である (ACGIH (7th, 2001)、ATSDR (1999, 2013)) との記述があり、アルキル水銀の中でメチル水銀は体内からの消失半減期が遅く、体内残留時間が長いために毒性が最も強くなることが知られている (ACGIH (7th, 2001)、ATSDR (1999))。よって、本物質ではないが、アルキル水銀として区分1 (神経系、腎臓) に分類した。なお、本物質はEU DSD分類で「R33」、EU CLP分類で「H373 STOT RE 2」に分類されている。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) -
-
-
- - -
11 水生環境有害性(長期間) -
-
-
- - -
12 オゾン層への有害性 -
-
-
- - -


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。

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