GHS分類結果 (経済産業省平成20年度事業)
(3省GHS分類物質の再分類)

本分類結果は、政府向けGHS分類ガイダンスに基づき、「健康に対する有害性」について再分類したものです。

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ID1-375 2-ブテナール(CAS番号 4170-30-3) 分類実施日 H21.3.31
使用マニュアル 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版)

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3
危険 飲み込むと有毒 ラットを用いた経口投与試験のLD50値80 mg/kg (環境省リスク評価第5巻(2006))から区分3とした。EU分類: T; R24/25(EU-Annex I)はGHS区分2-3に相当する。
1 急性毒性(経皮) 区分3
危険 皮膚に接触すると有毒 ウサギを用いた経皮投与試験のLD50値 380μL/kg(換算値:324 mg/kg) (環境省リスク評価第5巻(2006))から区分3とした。EU分類: T; R24/25(EU-Annex I)はGHS区分2-3に相当する。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHS定義上の液体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 区分1
危険 吸入すると生命に危険 ラットを用いた4時間吸入暴露試験での致死濃度:100ppm(ACGIH 7th, 2001)、LC50値 85ppm(IUCLID(2000))である。飽和蒸気圧濃度(20℃)39,500ppmの液体より気体基準を適用し、区分1とした。EU分類: T+; R26はGHS区分1に相当する。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データがないので分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 区分1
危険 重篤な皮膚の薬傷・眼の損傷 ヒトへの影響として皮膚刺激性である(IARC 63(1995))、ウサギの4時間皮膚刺激試験において、重度の紅斑、浮腫、非可逆性化学熱傷がみられ、平均PIIは8.0/8.0であり腐食性と分類される(HSDB (2005))との記述から区分1とした。EU分類: Xi; 38(EU-Annex I)はGHS区分2に相当する。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 区分1
危険 重篤な眼の損傷 ヒトへの影響として眼刺激性である(IARC 63(1995))、ウサギの眼にたいして重度の障害をもたらす(HSDB (2005))との記述があり、皮膚腐食性は区分1と分類したので区分1とした。
なお、ICSC(2003)には、短期暴露で眼に対して腐食性を示すと記述されている。EU分類: Xi; R41(EU-Annex I)はGHS区分1に相当する。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:区分1

(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)警告
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)アレルギー性皮膚反応を引き起こすおそれ
呼吸器感作性:データがないので分類できない。
皮膚感作性:織物工が感作性を示した(IARC 63(1995))、感作性を示した症例がある(HSDB (2005))との記述から区分1とした。
5 生殖細胞変異原性 区分1B
危険 遺伝性疾患のおそれ 生殖細胞in vivo変異原性試験のマウス精原細胞を用いた染色体異常試験で「陽性」(IARC 63(1995))との記述から区分1Bとした。in vitro試験では、ネズミチフス菌を用いた復帰突然変異試験で「陽性」(IARC 63(1995))、「ヒトリンパ球で染色体異常と小核の誘発が認められている」(Mutat Res.1995)との記述がある。EU分類: Muta. Cat. 3; R68(EU-Annex I)はGHS区分2に相当する。
6 発がん性 分類できない - - - IARCでグループ3(IARC 63(1995))、EPAで1991年にC(IRIS(2005))、ACGIH(1998)でA3(ACGIH 7th, 2001)に分類されている。ガイダンスに従いIARCを優先すると区分外となるが、IARCとACGIHの分類根拠データは同じである。また、「2年間にわたる本物質の吸入投与(全身ばく露)によるがん原性試験の結果、ラットの雌雄ともに少数例ではあるが自然発生が稀な鼻腔腫瘍の発生が認められ、本物質のF344/DuCrj(Fischer)ラットの雌雄に対するがん原性を示唆する証拠と考えられた。マウスでは、雌雄ともに腫瘍の発生増加は認められず、本物質のCrj:BDF1マウスの雌雄に対するがん原性を示す証拠は得られなかった」(厚労省がん原性試験(2000))旨が記述されている。以上から分類できない。
7 生殖毒性 分類できない - - - データがないので分類できない。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分3(気道刺激性)
警告 (気道刺激性)呼吸器への刺激のおそれ ヒトへの影響として上気道を強く刺激する(ACGIH (7th, 2001)、IARC 63(1995))、マウスを用いた吸入暴露試験において呼吸数の減少が低濃度で認められた(IARC 63(1995))との記述から、区分3(気道刺激性)とした。EU分類: Xi; R37/38(EU-Annex I)は呼吸器刺激性に相当する。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 分類できない - - - ラットおよびマウスを用いた13週間経口投与試験において、用量40 mg/kgでラットの体重減少がみられた(IARC 63(1995))、また、ラットおよびマウスを用いた104週間吸入暴露試験において、用量12 ppmで体重増加抑制、摂餌量低下がみられた(厚労省がん原性試験(2000))と記述されている。みられた影響は重大な症状ではないが、低用量での試験である。従ってデータ不足から分類できない。EU分類: Xn; R48/22(EU-Annex I)は反復暴露(経口)に相当する。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データがないので分類できない。


参考資料

政府向けGHS分類ガイダンス

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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