参考資料
解説・用語集(エクセルファイル(64KB))
| ID1-365 ブチルヒドロキシアニソ-ル(CAS番号 25013-16-5) | 分類実施日 | H21.3.31 |
| 使用マニュアル | 政府向けGHS分類ガイダンス(H20.9.5版) |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 火薬類 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性に関わる原子団を含まない。 |
| 2 | 可燃性/引火性ガス | 分類対象外 | - | - | - | 固体である。 |
| 3 | 可燃性/引火性エアゾール | 分類対象外 | - | - | - | エアゾール製品でない。 |
| 4 | 支燃性/酸化性ガス類 | 分類対象外 | - | - | - | 固体である。 |
| 5 | 高圧ガス | 分類対象外 | - | - | - | 固体である。 |
| 6 | 引火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | 固体である。 |
| 7 | 可燃性固体 | 分類できない | - | - | - | データがなく分類できない。 |
| 8 | 自己反応性物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 爆発性、あるいは自己反応性に関わる原子団を含まない。 |
| 9 | 自然発火性液体 | 分類対象外 | - | - | - | 固体である。 |
| 10 | 自然発火性固体 | 分類できない | - | - | - | データがなく分類できない。 |
| 11 | 自己発熱性物質および混合物 | 分類できない | - | - | - | 試験温度の140℃において、液体または気体となる物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 12 | 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 | 分類対象外 | - | - | - | 金属または半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含まない。 |
| 13 | 酸化性液体 | 分類対象外 | - | - | - | 固体である。 |
| 14 | 酸化性固体 | 分類対象外 | - | - | - | フッ素および塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であるが、この酸素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 |
| 15 | 有機過酸化物 | 分類対象外 | - | - | - | 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。 |
| 16 | 金属腐食性物質 | 分類できない | - | - | - | 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 急性毒性(経口) | 区分外 | - | - | - | ラットを用いた経口投与試験のLD50値 2,200-5,000 mg/kg(JECFA (1976))、4,000-5,000 mg/kg、2,500 mg/kg(Patty (5th, 2001))の記述がある。これらのLD50値は国連GHS急性毒性区分5に該当するが、国内では不採用区分につき、区分外とした。 |
| 1 | 急性毒性(経皮) | 分類できない | - | - | - | データがないので分類できない。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 分類対象外 | - | - | - | GHS定義上の固体であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない | - | - | - | データがないので分類できない。 |
| 1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 分類できない | - | - | - | データがないので分類できない。 |
| 2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 分類できない | - | - | - | Patty(5th, 2001)に「BHAは刺激性物質ではない」との記述がある。その引用文献(J. Am. Coll. Toxicol. 3 (1984))を確認したところ、19-20名に対する24時間の貼付試験において、「本物質を0.2%含む製品を用いた3試験のPII値は0.03、0.05、0.15で、皮膚刺激性はminimalである」、「本物質を0.1%含む製品を用いた2試験のPII値は0、0.95であり、皮膚刺激性はない、またはminimal/mildである」旨、記述されていた。また同じ文献に、ウサギに本物質を0.1-0.2%含む製品を24時間投与した試験について、「PIIは0.11、0.4、0.46で皮膚刺激性はminimalかslight」、「PIIは2.75で皮膚刺激性はmoderate」との記述がある。しかしこれらは希釈液での試験結果であり、他にデータはないので、データ不足のため分類できない。 |
| 3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 分類できない | - | - | - | Patty(5th, 2001)に「BHAは刺激性物質ではない」との記述がある。その引用文献(J. Am. Coll. Toxicol. 3 (1984))を確認したところ、「ウサギの眼に本物質を0.2%含むおしろいを滴下した試験における眼刺激性スコア平均値は24時間後に2/110、48時間後に0/110であり、眼刺激性はminimal」、「ウサギの眼に本物質を0.1%含む化粧品を滴下した試験で結膜の発赤、浮腫、角膜炎、虹彩炎などはみられない」旨、記述されていた。しかしこれらは希釈液での試験結果であり、高濃度でのデータはないので、データ不足のため分類できない。 |
| 4 | 呼吸器感作性又は皮膚感作性 | 呼吸器感作性:分類できない 皮膚感作性:区分1 |
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(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)警告 |
(呼吸器感作性)− (皮膚感作性)アレルギー性皮膚反応を引き起こすおそれ |
呼吸器感作性:Patty(5th, 2001)に、本物質に暴露された患者の感作性に関する記述があり、その引用文献(Ann. Allergy 31(1973))を調べたところ、「鼻炎や喘息の既往がありBHAのアレルギーが疑われる患者に経口投与した試験において症状の再燃が見られた」旨、記述されていたが、吸入暴露による呼吸器感作性を調べたデータはないので、データ不足のため分類できない。 皮膚感作性:JECFA(1980)に、パッチテスト(112名)で3名に本物質の皮膚感作性が見られたと記述されている。またPatty(5th, 2001)にもヒトのアレルギー性接触皮膚炎についての記述があり、その引用文献(J. Am. Coll. Toxicol. 3(1984))を調べた結果、548名のパッチテストで11名に皮膚感作性が観察されていることから、区分1とした。 なお、この文献では化粧品やハンドクリーム中のBHAによる接触性皮膚炎の症例も複数、報告されている。 |
| 5 | 生殖細胞変異原性 | 区分外 | - | - | - | 体細胞を用いたin vivo変異原性試験(ラット骨髄を用いた小核試験)が「陰性」(NTP DB (Access on December 2008))との記述に基づき、区分外とした。 |
| 6 | 発がん性 | 区分2 | ![]() |
警告 | 発がんのおそれの疑い | IARCがグループ2B (IARC 40 (1986))、NTPがR(NTP RoC(11th, 2005))と評価していることから、区分2とした。 なお、JECFA(1989)に、6-12ヶ月間2%濃度で反復混餌投与されたラットの前胃では扁平上皮癌が生じる旨の記述がある。 |
| 7 | 生殖毒性 | 区分2 | ![]() |
警告 | 生殖能又は胎児への悪影響のおそれの疑い | 出生前後に本物質を混餌投与されたマウスに「探索行動の増加、帰巣反応の減少などの神経行動学的作用が見られた」(Patty(5th, 2001))旨、記述されており、引用文献(Dev. Psychobiol. 7(1974))を確認したが、親動物の一般毒性に関する記述はなかった。また、雄ラットに本物質を5日間投与後、交尾させた優性致死試験において「着床前胚損失が統計学的に有意に増加した」(JECFA (1980))との記述があるが、非公開データであり、親動物に対する毒性は確認できなかった。以上より、区分2とした。 なお、母動物に毒性を生じる用量を妊娠前から出生後の期間に投与されたラットでは「わずかな胎児毒性が見られるが、催奇形性はない」(IARC 40(1986))旨の記述、ラットを用いた二世代繁殖試験において「同腹児数や出生時体重、萌歯や開眼の時期などへの影響は見られない」(JECFA (1974))旨の記述がある。 |
| 8 | 標的臓器/全身毒性(単回暴露) | 分類できない | - | - | - | ヒトについて、喘息あるいは鼻炎の患者に本物質を経口投与した試験で「一部の患者に傾眠が観察された」(JECFA (1980))との記述があるが、他に麻酔作用を示唆するデータがないので、分類できない。 |
| 9 | 標的臓器/全身毒性(反復暴露) | 分類できない | - | - | - | ラットを用いた104週間混餌試験において、区分2のガイダンス値の範囲をこえる投与量で「組織病理学的検査、血液生化学検査、尿検査で暴露に関連した影響はみられなかった」(JECFA (1983))旨、記述されている。一方、ラットを用いた混餌投与試験において「組織変化を伴わない副腎の腫大、脂質含有量増加を伴う肝臓重量増加」(JECFA (1980))や「血中LDH活性の上昇」(JECFA (1983))が、マウスを用いた混餌投与試験において「肝臓のグルタチオントランスフェラーゼ活性の上昇」(JECFA (1983))が区分2のガイダンス値を若干超える用量で見られたとの記述があり、本物質が肝臓に対して有害な影響を及ぼす可能性を完全には否定できないため、分類できない。 |
| 10 | 吸引性呼吸器有害性 | 分類できない | - | - | - | データがないので分類できない。 |
| 危険・有害性項目 | 分類結果 | シンボル | 注意喚起用語 | 危険有害性情報 | 分類根拠・問題点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 水生環境有害性(急性) | 区分2 | - | - | 水生生物に毒性 | 甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 2.3mg/L(環境省生態影響試験, 2004)から区分2とした。 |
| 11 | 水生環境有害性(慢性) | 区分2 | ![]() |
- | 長期的影響により水生生物に毒性 | 急性毒性区分2であり、急速分解性がない(難分解性、BODによる分解度:0%(既存点検, 2004))ことから区分2とした。 |