GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID1317 炭酸鉛(CAS番号 598-63-0) 分類実施日 2007/3/15 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
6 引火性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
7 可燃性固体 区分外 - - - 不燃性(ICSC(J), 2001)。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
10 自然発火性固体 区分外 - - - 不燃性(ICSC(J), 2001)。
11 自己発熱性物質および混合物 区分外 - - - 不燃性(ICSC(J), 2001)。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 区分外 - - - 水に対して安定。(水溶解度の数値が得られている。)
13 酸化性液体 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
14 酸化性固体 分類できない - - - データなし。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 無機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 分類できない - - - データなし。
1 急性毒性(経皮) 分類できない - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHSの定義における固体。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない - - - データなし。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - データなし。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - データなし。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:分類できない
- (呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データなし。
皮膚感作性:データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - データなし。なお、ATSDR(draft, 2005)では鉛はヒトに染色体異常を誘発するとの記載があり、MAK/BAT(2005)では無機鉛化合物は生殖細胞変異原性3A(GHS区分1B-2に相当)に分類されている。
6 発がん性 区分1B 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
発がんのおそれ
本物質のデータはないが、鉛化合物として、IARC87(2004)は区分1B相当(無機鉛化合物、Group 2A)、NTPRoC(11th, 2005)は区分1B〜2相当(Reasonably anticipated to be human carcinogens)、IRIS(1993)、ACGIH-TLV(2005)、産衛学会勧告(2005)は区分2相当(それぞれB2、A3、2B)であり、IARC87(2004)のGroup 2Aに従い、区分1Bとした。
7 生殖毒性 区分1A 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
生殖能または胎児への悪影響のおそれ
Priority 2文書のICSC(J)(2001)に「人で重大な生殖毒性を引き起こす」との記載があり、Priority 1文書のACGIH-TLV(2005)、ATSDR(draft, 2005)などにおいて鉛(無機鉛化合物)がヒトに生殖毒性を示すとしていることから、区分1Aとした。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 区分1(中枢神経系、血液、腎臓) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
臓器(中枢神経系、血液、腎臓)の障害
本物質のヒト経口暴露での最小致死量のデータ(LDLo 571mg/kg)で神経系あるいは消化器系への影響(痙攣、吐き気、嘔吐)がみられたとの記述(RTECS, 2004)があるが、致死量近傍でのデータであり参考扱いである。一方、Priority 1文書のCERIハザードデータ集 2001-9(2001)には無機鉛化合物のヒトへの影響として「急性影響及び慢性影響はほぼ同様の症状が認められている」との記載があり、ACGIH-TLV(2005)では無機鉛化合物には中枢神経系、血液、腎臓への影響があるとしていることから、区分1(中枢神経系、血液、腎臓)とした。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分1(中枢神経系、血液、腎臓) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
危険
長期または反復暴露による臓器(中枢神経系、血液、腎臓)の障害
本物質の反復暴露でヒトの中枢神経系、血液、腎臓に影響を与えるとの記述(ICSC(J), 2001)及びラットの2年間の反復暴露試験で血液、腎臓に影響がみられたとの記述(RTECS, 2004)があり、Priority 1文書のACGIH-TLV(2005)では無機鉛化合物には中枢神経系、血液、腎臓への影響があるとしていることから、区分1(中枢神経系、血液、腎臓)とした。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし。

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分外 - - - 魚類(ファットヘッドミノー)の96時間LC50>5000000μg/L(AQUIRE、2003)から、本物質の水溶解度(1.1mg/L(PHYSPROP Database、2005))において当該毒性を示さないことが示唆されるため、区分外とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分4 - - 長期的影響により水生生物に有害のおそれ 水溶解度までの濃度で急性毒性が報告されていないが、金属化合物であり水中での挙動が不明であるため、区分4とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


物質一覧ページに戻る

GHS関連情報トップページに戻る

このページの先頭へ