GHS分類結果 (関係省庁連絡会議 平成18年度事業)

ID1306 トリブチルトリチオホスフェイト(CAS番号 78-48-8) 分類実施日 2007/1/23 (環境に対する有害性についてはH18.3.31)
使用マニュアル GHS分類マニュアル(H18.2.10 版)

物理化学的危険性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 火薬類 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団を含んでいない。
2 可燃性/引火性ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
3 可燃性/引火性エアゾール 分類対象外 - - - エアゾール製品でない。
4 支燃性/酸化性ガス類 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
5 高圧ガス 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
6 引火性液体 区分外 - - - 毒物及び劇物取締法MSDS対象物質全データ(化学工業日報社、2001)に引火点が93.3℃(密閉式)との記載があり、区分外とした。
7 可燃性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
8 自己反応性物質および混合物 分類対象外 - - - 爆発性に関連する原子団、あるいは自己反応性に関連する原子団を含んでいない。
9 自然発火性液体 区分外 - - - 引火点が93.3℃(密閉式)であり(毒物及び劇物取締法MSDS対象物質全データ、化学工業日報社、2001)、常温の空気と接触しても自然発火しない。
10 自然発火性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
11 自己発熱性物質および混合物 分類できない - - - 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。
12 水と接触して可燃性/引火性ガスを発生する物質および混合物 区分外 - - - 水に対して安定。(水溶解度の数値が得られている。)
13 酸化性液体 分類できない - - - データなし。
14 酸化性固体 分類対象外 - - - GHSの定義における液体。
15 有機過酸化物 分類対象外 - - - 分子内に-O-O-構造を含まない有機化合物。
16 金属腐食性物質 分類できない - - - データなし。

健康に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
飲み込むと有毒
ラットにおけるLD50 = 150 mg/kg(RTECS(2004)), 200, 325 mg/kg(HSDB(2002))に基づき、計算式を用いて算出した値(LD50 = 150 mg/kg)から、区分3とした。
1 急性毒性(経皮) 区分2 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
皮膚に接触すると生命に危険
ラットにおけるLD50 = 168 mg/kg(RTECS(2004))、およびウサギにおけるLD50 = 97 mg/kg(RTECS(2004))のうち、数値の小さい方を採用し(LD50 = 97 mg/kg)、区分2とした。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外 - - - GHSの定義における液体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない - - - データなし。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 区分3 危険を表わす髑髏のシンボル
危険
吸入すると有毒
マウスにおける吸入LC50(1hr) = 3804 mg/m3((RTECS(2004))、4時間換算値0.951mg/L)から、区分3とした。本物質の飽和濃度は0.0168ppm(換算値0.22 mg/m3)であり、実験はミストの状態で行われたと推定される。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない - - - データなし。
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない - - - データなし。
4 呼吸器感作性又は皮膚感作性 呼吸器感作性:分類できない
皮膚感作性:分類できない
- (呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
(呼吸器感作性)−
(皮膚感作性)−
呼吸器感作性:データなし。
皮膚感作性:データなし。
5 生殖細胞変異原性 分類できない - - - データなし。なお、in vitro姉妹染色分体交換試験での陰性報告がある(HSDB(2002))。
6 発がん性 分類できない - - - データなし。
7 生殖毒性 分類できない - - - 雌ラットへの交配前投与ならびに妊娠期投与の試験があるものの(RTECS(2004))、記述が不十分で、データ不足により分類できない。なお、催奇形性は認められていない(RTECS(2004)記載の原典)。
8 標的臓器/全身毒性(単回暴露) 分類できない - - - 有機リン系農薬として神経系への影響、コリン作動性作用が示唆されるものの(HSDB(2002))、具体的知見がなく、データ不足で分類できない。
9 標的臓器/全身毒性(反復暴露) 区分2(神経系) 危険を表わす人物シルエットのシンボル
警告
長期または反復暴露による臓器(神経系)の障害のおそれ
雌鶏を用いた90日間遅発性神経毒性試験において、神経系への影響(麻痺)が示されている(IRIS(1992))ことから、区分2(神経系)とした。なお、影響は20-80 mg/kgでみられたことから、ラットの区分ガイダンス値と同様に扱った。
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない - - - データなし。

環境に対する有害性

危険・有害性項目 分類結果 シンボル 注意喚起用語 危険有害性情報 分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分1 警告を表わす水生生物と毒物のシンボル
警告 水生生物に非常に強い毒性 甲殻類(ミシッドシュリンプ)の96時間LC50=4.55μg/L(AQUIRE、2003)から、区分1とした。
11 水生環境有害性(慢性) 区分1 警告を表わす水生生物と毒物のシンボル
警告 長期的影響により水生生物に非常に強い毒性 急性毒性が区分1、急速分解性がないと推定され(BIOWIN)、生物蓄積性があると推定される(log Kow=5.7(PHYSPROP Database、2005))ことから、区分1とした。

参考資料

分類マニュアル

技術上の指針

解説・用語集(エクセルファイル(64KB))


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