GHS分類結果(過年度実施分類結果の再分類)

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一般情報
項目 情報
CAS登録番号 618-85-9
名称 3,5-ジニトロトルエン
物質ID 25B0039
分類実施年度 平成25年度
分類実施者 厚生労働省、環境省
新規/再分類 再分類・見直し
他年度における分類結果 平成18年度  
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関連情報
項目 情報
分類に使用したガイダンス(外部リンク) GHS分類ガイダンス
国連GHS文書(外部リンク) 国連GHS文書
解説・用語集(Excelファイル) 解説・用語集
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物理化学的危険性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 爆発物 区分外
-
-
- - 爆発性に関連する原子団(ニトロ基)を含み、酸素収支の計算値が-114であるが、分解開始温度及び分解エネルギーのデータは得られていない。国連分類UN3454、クラス6.1に分類されており、最優先項目の爆発物には該当しないと考えられる。
2 可燃性/引火性ガス(化学的に不安定なガスを含む) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
3 エアゾール 分類対象外
-
-
- - エアゾール製品ではない。
4 支燃性/酸化性ガス 分類対象外
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- - GHSの定義における固体である。
5 高圧ガス 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
6 引火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
7 可燃性固体 分類できない
-
-
- - データがなく分類できない。
8 自己反応性化学品 タイプG
-
-
- - 爆発性に関連する原子団(ニトロ基)を含むが、国連分類UN3454、クラス6.1に分類されているため、最優先項目の自己反応性化学品には分類されないと考えられる。
9 自然発火性液体 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
10 自然発火性固体 区分外
-
-
- - 国連分類UN3454、クラス6.1に分類されているため、最優先項目の自然発火性固体には分類されないと考えられる。
11 自己発熱性化学品 分類できない
-
-
- - 融点が140℃以下の固体状の物質に適した試験法が確立していない。
12 水反応可燃性化学品 分類対象外
-
-
- - 金属及び半金属(B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At)を含んでいない。
13 酸化性液体 分類対象外
-
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- - GHSの定義における固体である。
14 酸化性固体 分類できない
-
-
- - フッ素及び塩素を含まず、酸素を含む有機化合物であり、この酸素が炭素、水素以外の元素(N)と化学結合しているが、データがなく分類できない。
15 有機過酸化物 分類対象外
-
-
- - 分子内に-O-O-構造を含んでいない。
16 金属腐食性物質 分類できない
-
-
- - 固体状の物質に適した試験方法が確立していない。

健康に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
1 急性毒性(経口) 区分3


危険
H301 P301+P310
P264
P270
P321
P330
P405
P501
ラット経口LD50値として3件の報告がある(216 mg/kg(環境省リスク評価第5巻(2006))、216 mg/kg(雌)(DFGOT vol.6(1994))、 309 mg/kg(雄)(DFGOT vol.6(1994))。2件が区分3に、1件が区分4に該当するので、該当数の多い区分3とした。
1 急性毒性(経皮) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
1 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:蒸気) 分類対象外
-
-
- - GHSの定義における固体である。
1 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
2 皮膚腐食性/刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
【本項目については、ジニトロトルエン(CAS: 25321-14-6)の分類を参照のこと。】
3 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
【本項目については、ジニトロトルエン(CAS: 25321-14-6)の分類を参照のこと。】
4 呼吸器感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
4 皮膚感作性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない
5 生殖細胞変異原性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoでは、マウスを用いる優性致死試験で陰性である(NITE初期リスク評価書(2005)、環境省リスク評価第5巻(2006)、IARC(1996)、DFGOT vol.6(1994))。in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陽性及び陰性のデータがあり(NITE初期リスク評価書(2005)、環境省リスク評価第5巻(2006)、IARC(1996)、DFGOT vol.6(1994)、HSDB(Access on September 2013))、その他、哺乳類培養細胞を用いる遺伝子突然変異試験(hprt)で陰性である(NITE初期リスク評価書(2005)、環境省リスク評価第5巻(2006)、IARC(1996))。

6 発がん性 分類できない
-
-
- - 本物質は、EU DSD分類において「Carc. Cat. 2; R45」、EU CLP分類において「Carc. 1B H350」に分類されているが、この情報源は情報List 3であり、他方、IARC(1996)でグループ3に分類されておりこの情報源はList 1である。したがって、情報源の優先性からIARC(1996)を採用し、分類できない、とした。
【本項目については、ジニトロトルエン(CAS: 25321-14-6)の分類を参照のこと。】
7 生殖毒性 分類できない
-
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- - データ不足のため分類できない。
【本項目については、ジニトロトルエン(CAS: 25321-14-6)の分類を参照のこと。】
8 特定標的臓器毒性(単回暴露) 区分3(麻酔作用)


警告
H336 P304+P340
P403+P233
P261
P271
P312
P405
P501
実験動物の経口投与において神経系へ影響、すなわち、運動失調や呼吸抑制が見られたが、後に回復した(RTECS(2013)、元文献 Harry V.(1980))との記述があることから、区分3(麻酔作用)とした。
9 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。
【本項目については、ジニトロトルエン(CAS: 25321-14-6)の分類を参照のこと。】
10 吸引性呼吸器有害性 分類できない
-
-
- - データ不足のため分類できない。

環境に対する有害性
危険有害性項目 分類結果 絵表示
注意喚起語
危険有害性情報
(Hコード)
注意書き
(Pコード)
分類根拠・問題点
11 水生環境有害性(急性) 区分3
-
-
H402 P273
P501
魚類(ファットヘッドミノー)による96時LC50=22 mg/L(NITE初期リスク評価, 2005; 環境省リスク評価, 2006)であることから、区分3とした。
11 水生環境有害性(長期間) 区分3
-
-
H412 P273
P501
信頼性のある慢性毒性データが得られていない。急速分解性がなく(BIOWIN)、急性毒性区分3であることから、区分3とした。
12 オゾン層への有害性 分類できない
-
-
- - 当該物質はモントリオール議定書の附属書に列記されていないため。


分類結果の利用に関する注意事項:
  • 政府によるGHS分類結果は、事業者がラベルやSDSを作成する際の参考として公表しています。同じ内容を日本国内向けのラベルやSDSに記載しなければならないという義務はありません。
  • 本分類結果は、GHSに基づくラベルやSDSを作成する際に自由に引用又は複写していただけます。ただし、本分類結果の引用又は複写により作成されたラベルやSDSに対する責任は、ラベルやSDSの作成者にあることにご留意ください。
  • 本GHS分類は、分類ガイダンス等に記載された情報源と分類・判定の指針に基づき行っています。他の文献や試験結果等を根拠として使用すること、また、ラベルやSDSに本分類結果と異なる内容を記載することを妨げるものではありません。
  • 「危険有害性情報」欄及び「注意書き」欄のコードにマウスカーソルを重ねると、対応する文言が表示されます。Excel fileでは、コード及び文言が記載されています。
  • 「分類結果」欄の空欄又は「- 」(ハイフン)は、その年度に当該危険有害性項目の分類が実施されなかったことを意味します。
  • 「分類結果」欄の「※」はJISの改正に伴い、区分がつかなかったもの(「区分に該当しない(分類対象外を含む)」あるいは「分類できない」、もしくはそのいずれも該当する場合)に表示するものです。詳細については分類根拠を参照してください。

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